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イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

ウェールズ語ではウェールズの事をカムリ(仲間)と言います。歴史深いウェールズに触れて下されば嬉しいです

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ペンが飛んだ!パワハラに折れたサラリーマン、、、、熱血王がちょっと熱く語る人生論 その3

歴史ストーリー

熱血だっっ!

これからのお話は、古代イギリス(ブリタニア)王たちが我らがサラリーマンを助けにはるばる古代からやって来る物語です。

第三話も皇帝にまで上り詰めるマグナム隊長がパワハラに一喝を入れ、暴君になるなっ聞く耳を持て!と熱く語ります。

 

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聞くふりするなちゃんと話を聞け!!

ばっかもん!!!
お前はいつまでそんなことをいっているんだ!!
顔を洗ってもう一度出直して来いっ!!

サザエさんの波平サンみたいな昭和的な怒鳴り声が響き渡った。

やれやれ、隣の部長がまた声を上げて叱っているな
叱られている前田くんには同情するよ。

ほおおっ、こちらに被害が来ないように・・・くわばら、くわばら

 

僕は背中を丸くして、かじりつく様にしてパソコンの画面に視線だけ集中した。

そういえば、昔は僕も上司から理不尽な事でもこっぴどく怒られ、精神的に参った事が多かったよなあ。昔の上司はおっかなかった、おっかなかった・・・・
すぐに手が飛んできたよ、、、

 

今のご時勢、会社では昔みたいな暴力的な怒り方は出来ないよなぁ~

部下が言った事をしっかりとやってくれないのに、言い訳だけされるとつい手を上げて怒鳴りたくなってしまうけど、すぐに、『パワハラパワハラ』って言われてしまうもんな。

 

怒るだけが能じゃないけど、上に立つ者の力が弱くなってる気がするよ。それから考えると隣の部長は奇跡的な古代の貴重な生き残り種だな。そう考えると何だか、噴火する部長にも親近感を覚えたりもする。


近頃は飲ミニュケーションも敬遠されているし、メールばかり使って生のコミュニケーションをつい軽視してしまう傾向にあるなあ。こんな時代だからこそ腹を割ってじっくり話し、分かり合えるまで話ができる信頼関係をつくる必要があるんだよなあ。相手の話をよく聞くとともに相手に理解してもらう技術も必要になるんだよなあ~。

 

ところで、僕は上司の考えや部下の考えをどれだけ知って、どれだけ理解しているのだろうか?僕も理解されていないだろうけれど、それ以上に僕は周りの人々のことを分かっていないかもしれない、、、部下や上司の話をしっかりと聞いているだろうか?

 

つい先日読書会で読んだ≪聞く技術≫という本をふと思い出した。
本に書かれている、こう聞きなさいねと書いてある内容がぐさりぐさりと僕の胸をえぐった感触を思い出した。いいや、聞いていないなっ。まず聞くところからはじめよう!!

 

そう自分で結論をつけてこの話から頭を話そうとしたが、ふとパワハラの文字がよぎってしまった。おっと昔、上司から受けたパワハラを思い出した。この話は懐かしくないなあ・・・・と思いつつ回想モードに入って行った。

 

ワンマンパワハラ部長、逆パワハラ部下あらわる

 

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 あの頃しょっちゅう、ワンマン所長に呼び出されたんだよなあ・・・・・・・・

「おまえの仕事全然なっとらん!原因は何だ!分かりませんなんで言い訳にもならんぞ!」

「そう言われましても、業界誰も分かっていないのですが・・・」
「バカ野郎、何年仕事やってるんだ?お前みたいな奴がいるからダメなんだ!」
「・・・・」
「お前それで給料もらっているのか?お前みたいな奴はやめてしまえ!」
「・・・・」
「疲れるなア、あああ、腹が立ってしょうがないッ」
「・・・・」
 

 怒号が鳴り響くこと三時間・・・・


「また来週来いっ!それまでに分かってないと承知せんぞ!またイジメてやるからなっ!」
「・・・・」
 
こりゃひどかったな。ワンマン所長の直属部下の部長たちは大変だっただろうな。どうしようもない部下もいたなあ。

 

 

「出張ばかり行きやがって。いい加減しろよ、てめえに何がわかんだ!上司ズラはしやがって」
「・・・・」
「会社の方針が変わっただと??余計な指示ばかり持ってきやがって、全部自分でやってみろ!」

 

 ドカッ!! 部下が投げたペンが額をかすめ、壁にぶち当たる
ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ

 

パワハラじゃなく、情熱を持って人に接する!! 

 
今じゃこんなことはあり得ないけど、権力者や独裁者が世を治めていた昔の時代ではパワハラってどころじゃなかっただろうな。反抗は許されません、絶対服従!!だもんな。そうだ、古代のイギリス王はどうだったんだろうか?見てみよう!

 

「血が躍る英国烈王伝」

 

いた、いた!熱血王マグナム!
こいつも権力者だから、恐らくパワハラしまくりだっただろうな。

 

≪クリック、かちゃり≫

 

なになに~

伝説として語り継がれているマグナム王。何事にも情熱を持ちローマ人ながらイギリス王となる。敵対する者もマグナムの人柄に触れると味方になり、多くの人を動かしローマ皇帝となる。

 

何だ、パワハラ王じゃないのか、こんな人物ばかりが上司だったら世の中上手くいくのになあ。

 

キンコンカンコン~、もう昼休みが終わったのか・・・

おっ、もう電話が鳴っているぞ

 

「ハイっ、、打ち合わせですか、わかりました部長!直ぐに参りますっ」

 僕は慌てて階段を駆け上がった。

「41会議室だったかな、失礼しますっ!」

 

カチャリ

 

「あれ、誰もいない、間違えたかな」

≪大丈夫だ≫

「誰だその声は!!」

≪マグナムだっ!!≫

「マっマグナム!!!!!!!」

 

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なんで古代ローマの服装した奴が会社の会議室にいるんだよ~現実と空想の境界がぐちゃぐちゃに混ざった如く、パニック状態になってきた。

 

≪俺はマグナムだ!お前に呼ばれてやってきたんだ。先ほどお前が言っていた通りだな、俺様の時代も同じさ。自分の思いを熱く熱く語り、相手の熱い熱い思いもきっちり受け入れるんだよ≫

 

僕がさっき考えてたのと同じことを話している、、、徐々に落ち着いてきた。

 

≪皆みんな、自分の大切な家族であり友であると思って、情熱をもって接しているとみんな分かってくれるし、みんなにもわかってもらえるんだ。その方が楽しいだろう≫
 
「そうだね、マグナム、君の言う通りだ!」

 

≪分かってるようだな!ついでにこうなってはダメだぞ、という例を話しておこう≫

 

心無い暴君はやがて落ちぶれる!!

 

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6世紀のイギリス、ウェールズ地方にマエルグィンという王がいました。権力は皆のためには使わず、常に自分の欲を満たすために使っていました。


ワシの言う事が聞けんのか!

 

といつも怒り心頭、身内も殺しかねない暴君で、みなビクビクしていました。

 コリャもうかなわん!人々は皆で暴君をなんとか司教の所に連れて行きます。

 暴君は心を入れ替え、ワシが悪かった~と神にザンゲの日々を送ります。皆はホッと平和を取り戻しました。

 

しかしっ、そんな日々は束の間、暴君は暴君でした。

我が罪をお許しください、なんてバカバカしい!我が人生は欲望だっ!

と抑えきれず、教会から逃げ出しました。
 
・司教に言い掛かりつけて、教会の財宝を奪いとりました
・権力広げようと、叔父を殺して領土を奪いとりました
・甥の妻に横恋慕し、甥と自分の妻を殺害して強奪しました

 

 手のつけられない悪魔暴君に、人々の堪忍袋の緒は切れました。こんな王、もう要らない!人々と暴君の情け深き息子は力を合わせ、暴君を追い出します。

 

このワシに逆らう気か!
見ておれ!後悔するぞ!
 
しかし後悔したのは暴君の方でした。誰も味方する者はいませんでした。暴君は途方にくれ、再び教会に身を寄せました。

 

神様お助けを~~しかし、神様もソッポを向きました。暴君は熱病にかかり、没しました。アーメン

 

地位や力は皆のために使え!!

 

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≪結局、権力に訴える暴君は落ちぶれるんだ、分かっただろう?≫

 

僕はこくりっとうなずいた。
「自分の地位を利用して、自分のやりたい事には手段を選ばず人に命令し、気に入らないことは怒り非難し、反する者は排除する。訴えられ一度は聴く耳を持ちますが、直ぐに元に戻ってしまう・・・こんな人に似てますね。」
 
「成果を上げるため、知らず知らず自分も似たような行動をしていないか?反省する必要がありますね。」

 

≪何のための権力か?≫
 
「人の役に立つこと」
 

≪ご名答! 権力はそれを使うものが世の中を良くするためにあるんだ!≫
 
「そうだね、マグナム、君の言う通りだ!君の言うこともわかるし君の情熱も伝わって来るよ。君の役にも立てそうだ」

 

≪それはどうだか≫

 

「おっと、僕は部長に呼ばれていたんだ、すぐに行かないと」

 

≪オーケー、じゃあな≫

 

マグナムとはほんの短い挨拶をしただけで、僕は部屋のドアを開けた。その瞬間、頭がドカン!と押しつぶされた感じがしてしばし呆然としたようだったが、ドアをぐっと閉じた。

僕は何をしていたのか、何が起きていたのか、全く思い出せなかった。しかし、心は温かみを覚えており、皆のために働き安い職場にするんだ!そんな言葉が浮かんでいた。
 
42会議室だったかも・・・
職場の課題を皆で解決するため、しっかりと部長の話も聞かないとな!僕は42会議室のドアを開けた。

 

「すみません、遅くなりました!」

おしまい。 

 

※マグナムは、西ローマ皇帝マグヌス・マキシムスをモデルにしています。

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