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イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

ウェールズ語ではウェールズの事をカムリ(仲間)と言います。歴史深いウェールズに触れて下されば嬉しいです

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英雄も大失敗! 成功者が落ちぶれたその原因とは ~イギリス英雄アーサー王の没落~

熱血!英国烈王伝

英雄の条件

英雄とは知力、気力、武力などに秀でて、普通の人にはできない偉大な事業を成し遂げた人のことです。これまでに2人の成功者の物語を語ってきました。

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アーサー王のお話し

イギリス史上最も語り継がれた伝説の英雄が常にやっていた事 ~その成功の3秘訣~ - イギリス歴史で語る!


西ローマ皇帝「マグヌス・マキシムス」のお話し

イギリスの英雄伝説を作った男、西ローマ皇帝「マグヌス・マキシムス」 ~成功に必要な条件とは~ - イギリス歴史で語る!

 

纏めますと成功者の特徴としては下記があげられます。

・自分を信じ諦めない実行力と継続力を持つ
・目的を明確に掲げリーダーシップを発揮
・信頼と人望を得て賛同者と共に成功を分かち合う
・自利ではなく他利で動く

アーサー王もマグヌス皇帝も、勢いを増し成功へ向かっているときはこれら4つの特徴に沿って行動しています。
アーサーはイギリス王になり、更にはヨーロッパ諸国にまで勢力を伸ばし、マグヌスもイギリス王から西ローマ皇帝にまで大出世し英雄として語り継がれています。


しかしこの英雄たちの大成功にも、ほころびが生じ始めついには滅亡の道を進みます。

 

なぜ大成功した彼らが落ちぶれていったのか、その理由についてお話しいたします。

 


<他利より自利になる>
英雄は自分の利益より多くの人の利益のために動きます。
しかし英雄も落ちぶれるときは、人の為よりも自分の欲の為に動いてしまいます。

 

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マグヌスは人々の利益のために不評の西ローマ皇帝を倒し、西ローマ皇帝になりました。しかしその後は人々の意見を聞かず私利私欲に自分の欲に走っていきます。

「自分の西ローマ皇帝としての名誉と権力を広げ服従させよう」

この行動がマグヌスを破滅させた主要因となりました。

 


<目的とメリットを共有できなくなる>
英雄は目的とメリットを掲げ、人々と共有し共に進みます。

しかし英雄も落ちぶれるときは、目的とメリットを人々とは共有できず一人で暴走していきます。

 

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マグヌスは前西ローマ皇帝を倒して平和な世の中を取り戻します。
人々の望みは平和を長く続けることでした。これに応えるがとごく、政治制度や貨幣制度も整えます。ここまではマグヌスは立派な英雄でした。

 

しかしマグヌスは平和と続けるのではなく戦争を続け、「更に領土を広げよう名誉を得よう」と人々の望みとは異なる新たな目標を立てました。領土を広げて名誉を得ることは国が富み良いことではないか?と人々の意見を聞き入れず走り出します。


当然、マグヌスに従っていた同朋達は離れていきます。長年行動を共にしたマグヌスの右腕の公もマグヌスのもとを去っていきます。ついに苦言を示した東ローマ皇帝テオドシウス1世を攻撃し、逆に捕らえられ処刑されます。

 

私利私欲に走り、人望信頼を失い暴君化してしまった英雄の寂しい結末でした。


<信頼と人望を失う>
成功者は周りの人達に対して平等に接します。そして人々が平等に意見を出し合い高め合い信頼関係を築きます。アーサー王は近代的で民主的な円卓(ラウンドテーブル)の仕組みを作り、円卓の騎士団と共に国を発展させました。

しかしアーサー王は国を大きくしすぎました。円卓の騎士団も百人以上にも膨れ上がりました。

 

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誰もが自由に意見を言い合う円卓の制度では纏まりが付かず、円卓の騎士同志の絆やアーサー王と騎士との忠誠関係は弱まっていきました。このことがアーサー王と臣下の争いを起こし、アーサー王の死に繋がる一要因になったと考えられます。


 ・円卓の騎士団同士での争い、崩壊
  →臣下ランスロットと円卓の騎士達との争い、王妃とランスロットとの不倫

 ・ヨーロッパ遠征中にイギリス国を任せた臣下モルドレッドの反逆
  →アーサー王とモルドレッドは戦い共に討ち死に


国を大きくし過ぎたが故にこれまでの仕組みでは機能しなくなったことと、偉大な王として振舞い過ぎ人としての心が薄れてしまった結末でした。


まとめ

二人の英雄は昇るまでには多くの努力と時間がかかっていますが、
没落するときはあっという間でした。

なぜ成功したのか?なぜ没落したのか?の両面を考え、没落の原因を反面教師にしていきたいものです。

 

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おしまい

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