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イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

ウェールズ語ではウェールズの事をカムリ(仲間)と言います。歴史深いウェールズに触れて下されば嬉しいです

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武士道派?騎士道派?新選組とアーサー王

歴史ストーリー

◎武士道派?騎士道派?

皆さんは武士道が好きですか?騎士道が好きですか?

武士道と騎士道の意味について、新選組土方歳三とイギリス騎士のアーサー王の行動を例に挙げてお話しします。

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課長:仕事に対する情熱が薄くない?もっと魂を込めて仕事をしてくれないと困るよ

部下:ハイ、分かりました。

課長:我々日本男児の武士道は知っているのか?

部下:いえ、課長の下での仕事は道なき道です。

課長:・・・・ 武士道と騎士道について聞かれたので、ここで説明しよう。

部下:ぜひ教えてください。

 

◎武士道とは?

新渡戸稲造著「武士道」に書かれている武士道の精神を、簡単に纏めると次の様になります。

「義」:正義、道徳、義理

    正しい事をやろうという武士道の支柱です    

「勇」:義を行うこと

    正しい事をする勇気で支柱の肝を磨くことです

「仁」:情け、寛容、徳

    人徳で人の上に立つ心得のことです

「礼」:他人に対する思いやり

    仲間意識で人と共に喜び、泣くなど人と分かち合う心です

「誠」:誠実、真実性

    嘘はつかない、正しい事は曲げない「武士に二言はない」ということです

「名誉」:尊厳と価値観

     羞恥心を持ち、恥じない行いをすることです

「忠義」:命令に対する絶対的服従

     命を犠牲にしてまで主君に忠誠を貫く心です

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課長:これぞ武士の心得、日本人の鏡だよ。

部下:課長にはひとかけらもありませんね

課長:武士的に寡黙なので、君が気づいて無いだけだよ

部下:ええっ、飲み会の無礼講さは何ですか?

課長:ごほん、、、、

 

◎騎士道とは?

シドニー・ぺインターが近年、騎士道について説明しています。書かれている騎士道の内容を、武士道と比較して簡単に説明します。

 

「忠節」:君主に対する忠誠。キリスト教、教会に対する信仰。キリスト教の教えには絶対的に服従し、君主に対しては契約上の忠誠になります。その点が武士道の「忠義」とは異なります。

「武勇」:戦いで敵を打ち倒す力

「気前の良さ」:気高さ、気品のことで、騎士の資質として重要

「礼節」:仲間や相手に対して丁重にふるまうこと

     

また騎士道では女性を守ることが絶対であり、そこからレディーファーストが来ています。

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課長:おれは海外生活が長いから、武士道というより騎士道だなあ

部下:ええっ、レディーファーストな課長を見たことないですよ。あああッ、課長はアイドルのチーム48ファーストでしたね!!

課長:・・・

 

◎武士道と新選組土方歳三の生き方

土方歳三新選組の副長として新選組の規律を作り命を張って組織を守るとともに、類まれな剣術の腕っぷしを活かして仲間と共に尊王派と戦い続けました。新選組という強い「正義」感の下、それに従い「勇敢」に大胆に行動し、目的は江戸幕府の敵を破るという「忠義」を頑なまでも貫き通し「誠」に生きたのです。

 

司馬遼太郎著「燃えよ剣」には土方歳三の生き方、武士道が現れていると思います。男の一生は自分の美しさを作るもの・・・・刀の美しさは粛然として男子の鉄腸を引きしめる・・・刀の性分・目的というのは・・・兵書と同じく敵を破るという思想だけのものである。・・・目的は単純であるべきである。新選組は(敵を破るという)節義にのみ生きるべきである。

時代が徳川幕府から明治新政府に移り変わる中で、武士道の考えを貫き通しますが流れには逆らえず倒れますが、土方歳三の特に「自分の正義・信念を熱く貫きとおす」姿勢は共感でき、私達にも活かせるのではないでしょうか。

 

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部下:ううううつ、感動する話ですね

課長:まさに俺の様な生き方、会社に尽くして仕事一直線だよな~。明日から我が社の歳とでも呼んでくれ。

部下:さっき居眠りしてましたよ・・・

 

◎イギリス英雄騎士のアーサー王の生き方はどうか?アーサー王は武士道?? 

アーサー王は中世5世紀終わり~6世紀のイギリスに生き、騎士道に沿った君主たる資質をフルに生かして無名の少年からイギリス王、さらにはフランス、ローマ帝国まで勢力範囲を広げた英雄として語り継がれています。アーサー王物語として、主にトマス・マロリー著の「アーサー王の死」などで広く読まれています。そこで、アーサー王の資質を騎士道に沿って纏めてみました。

 

「忠節」:アーサー王と円卓の騎士との忠誠関係。

「武勇」:最強の名刀エクスカリバーで敵を打ち負かし、数々の戦闘に勝利する

「気前の良さ」:困った人を助け、来客には存分にもてなし、部下には多く報酬を与える気前の良さを持っていました。ここには「礼節」も心も含まれていると思います。

やはりアーサー王は西洋の騎士で、騎士道に乗っ取った素晴らしい王であったと想像できます。しかし、僕はアーサー王の行動は武士道にも多くの共通点があると思います。

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「紐解いた忠節」:アーサー王と円卓の騎士の間の忠節にはキリスト教の信仰的な関係はあまりなく、むしろアーサー王と円卓の騎士達の間の損得なしの信頼・中世関係です。アーサー王の為なら、という円卓の騎士が多いです。これは武士道の「忠義」的な関係ですね。

 「紐解いた武勇」:最強の名刀エクスカリバーを常に使っていたわけではなく、仲間が戦いやすいように突破口的に使ったり、形勢不利の時に逆転を狙い使ったり、戦いまくるというより「礼」的な印象も受けます。また戦いにおいても、私利は持たずみんなで国を強くしていくんだという考えを持ち、不合理に挑んでくる相手に対して正義をもって戦うという、「義」を感じます。騎士道と武士道が混ざった感じですね。

 

また、アーサー王にはレディーファースト的な印象は受けず、王である立場を優先していました。映画でも「私は夫である以前に王である」という発言もあり、この心が騎士道を重んじる王妃には物足りなく感じたのかもしれません。(王妃は円卓の騎士の1人、ラーンスロットと不義を働いてしまいます。)

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課長:アーサー王は武士道も騎士道も感じる興味深い人物であるな。

部下:そうですね、もっと知りたいです。

課長:君も武士道と騎士道を勉強して、もっと俺に忠誠を尽くしてくれよ

部下:いや、遠慮しときます。課長のワガ道にはついて行けません~

課長:なにっ

部下:仕事はそうですが、課長の歴史の知識の深さには尊敬しますよっ

 

最後まで読んでくださり、有難うございました。また次回をお楽しみに。

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