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イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

ウェールズ語ではウェールズの事をカムリ(仲間)と言います。歴史深いウェールズに触れて下されば嬉しいです

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女性の味方??昔ウェールズ法

ウェールズ、レアな偉人伝 使える歴史

◎現代版の薩長同盟

先日、山口県や鹿児島などの4件が平成版の薩長土肥連合の試みを始めているという新聞記事を見ました。明治維新から150周年の時期にあわせて観光振興を図ろうという共通の狙いのアイディアだそうです。複数の自治体が協力協奏してイベントを盛り上げることはとても素晴らしいことだと思いますし、今後の新たなビジネスや新たな関係を築け、この活動が日本を元気にするきっかけになればと楽しみな企画です

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◎本家本元の薩長同盟と言えば

1866年に坂本竜馬の仲介のもと

薩摩藩西郷隆盛大久保利通

長州藩木戸孝允

によって結ばれた同盟です。

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 当時、幕府は財力や軍事力を持つ薩摩藩に脅威を感じ、長州藩を攻める事によって勢力を弱めさせようと言う狙いがありました。其れに対し薩摩藩長州藩とは戦いたくはありませんでした。また長州藩は幕府から長州征討が行われようとしていました。

 

「平和な日本を作りたい!

「日本を外国の脅威から守るためには幕府を倒して新しい国を作るしかない!」

薩摩藩長州藩の共通の思いで同盟が生まれたわけです。

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この薩長同盟を考えていたら、中世ウェールズでの大きな同盟が結ばれたことを思い浮かべました。結んだ人物は(アントニオ猪木ばりに言うと)

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「ヒウェル・ダ」----っ 

 

同盟の名は

ヒウェル‐アゼルスタン同盟! ※私が勝手に言っています。

 

「強いウェールズを作りたい!」

「強いイングランドを誇示したい!」

ウェールズ一帯を収めていた王ヒウェル・ダとイングランド全域を統一したアゼルスタン、そんな二人の思いが928年に手を結ぶきっかけとなりました。

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左:ヒウェル 右:アゼルスタン

 

<登場人物>

語り手

ヒウェル役

f:id:t-akr125:20160125002445j:plainカチョー:課長さん

 

アゼルスタン役

f:id:t-akr125:20160130235817j:plainセンパー:先輩

 

その他の役

f:id:t-akr125:20160125002514j:plainブーカ:部下

 

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ヒウェル君。私は昨年、念願がかなってバイキングを追い払いイングランドを統一することができた。お互い争いは避けて、さらにイングランドを強くするために、イングランドに忠誠を誓い協力願えないか。

 

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私の夢はウェールズを統一することだ。まだ北の奴らが従ってくれない。アゼルスタン君、私に力を貸してくれないか。

 

f:id:t-akr125:20160130235817j:plainお安い御用だ!

f:id:t-akr125:20160125002445j:plain思いは同じさ、もちろん協力するぜ!

 

アゼルスタンは、927年にイングランド王国を建国しました。(教科書的にはイギリスの建国は現在の王室が始まった1066年となっていますが、実質的にはこの927年となります)。ヒウェルはアゼルスタンの協力もあって勢力を広げていき、ほぼウェールズ全域を収めることができました。

 

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アゼルスタン君、ありがとう。おかげで、私もウェールズ王になれたよ。

 

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おめでとう、君ならきっとできると思っていたよ。ところで、王になれたからと言って浮かれていてはいけないよ。折角統一した国なんだ、平和が続く様に制度を作らないといけないぞ!

 

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なるほど、君が言う通りだ。

 

ヒウェルは猛勉強を始めました。ウェールズの王として初めてローマ巡礼をし、最新の法律を学びました。更にそれには飽き足らず、ヨーロッパ、イスラムギリシャ、アラブ、ラテン諸国の法律も学び良いところを結びつけて独自の法律を作りました。

 

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ヒウェル君、君はすごいよ!!天才だよ!!こんなすごい法律を作るとは!

 

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アゼルスタン君、ありがとう、いや~そうでもないよ~

 

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君を、ヒウェル・ザ・グッドと呼ぼう!

 

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ありがとう、とても光栄に思うよ! ウェールズ語では、「ヒウェル・ダ」だな。

 

この法律はウェールズ法と呼ばれ、その後ヘンリー8世に書き換えられるまで、約600年にも及び効力を発揮しました。法律はヒウェルにちなみ、「ヒウェル・ザ・グッドの法」とも呼ばれてます。

アゼルスタンとヒウェルの親密な関係は続き、ヒウェルは何度もアゼルスタンの元に通ったと言われています。またヒウェルは貨幣制度にも力を入れ、その際にはアゼルスタンに造幣所を借りて銀貨を作りました。

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さて、

気になる「ヒウェル・ザ・グッドの法」はどんな法律だったのか?

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犯罪、財産、相続の内容はもちろんの事、女性の自由と権利をうたっている現代的な法律であったのです。

 

・臭い口臭、重病、セックスレスの夫とは離婚できる

・7年以上結婚生活を続けていれば、夫の財産の半分を得る権利がある

・離婚しても子供の親権は平等に両親に与えられる   etc

 

女性のみなさん、ヒウェルの法律はいかがでしょうか?

 

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今回も最後まで読んでくださり有難うございました。 こちらもよろしく!

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おしまい。

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