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イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

ウェールズ語ではウェールズの事をカムリ(仲間)と言います。歴史深いウェールズに触れて下されば嬉しいです

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イギリスとウェールズの歴史を変えてしまった逆玉の男!

歴史上人物 ウェールズ、レアな偉人伝

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 中世のウェールズで逆玉の輿に乗ってイギリスとウェールズの歴史を大きく変えてしまった人物がいました。この人物がいなければ、今のウェールズとイギリス、イギリス王室さえも大きく変わっていたでしょう。

 

その人物の名前は、オーウェン・テューダ―.イングランド王ヘンリー5世の未亡人、キャサリン王妃と逆玉結婚した男です。そしてオーウェン・テューダ―の孫がバラ戦争を終結させたヘンリー七世、ひ孫がヘンリー八世で、ヘンリー七世の血筋が現在のイギリス王室に繋がっています。

 

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オーウェン・テューダー) 

  

◎使用人で衣裳係がイングランド王妃と駆け落ち

オーウェンが生きた15世紀ウェールズとして最後のプリンス・オブ・ウェールズである英雄オウァイン・グリンドゥールが、イングランドに対して反乱を起こした時代でした。反乱が終焉した後は、ウェールズ人というだけで逮捕されたり危険人物視されていました。

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オーウェンの家系は、初代プリンス・オブ・ウェールズのリウェリン大王の子孫で、ウェールズ王室の血筋が流れている誉れ高い家系でした。しかし、ウェールズの反乱の後、イングランドで暮らしていたオーウェン肩身の狭い生活をしていました。

 

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(オーウェンから見たウェールズ王室の家系図)

 

当時のオーウェンのついた仕事は、イングランド王ヘンリー5世の王妃キャサリンの衣装係でした。オーウェンは王妃の召使という身分に甘んじていましたが、ある時人生を大きく変える出来事が起きます。

 

ヘンリー四世が早世した後、未亡人となった王妃キャサリンオーウェンと恋に落ちてしまったのです。

・プールで泳いでいるオーウェンの姿を見たキャサリン王妃が一目惚れした

・舞踏会で踊っていたキャサリン王妃がつまづき、椅子に座っていたオーウェンの膝の上に座ってしまい、そこで恋が芽生えた

 

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などが馴れ初めと言われています。しかし、未亡人となった王妃キャサリンの再婚相手にはふさわしい高い身分の人物である必要があり、ましてやイングランドに反乱を起こしたウェールズ人の王室の血を引くオーウェンとの再婚は許される訳はありませんでした。

 

そこで二人は駆け落ちをして、法を破りこっそり結婚しました。そして、二人の息子エドムンドとジャスパーが生まれました。駆け落ちなどで心労が重なったのでしょうか、キャサリンは6年後に36歳の若さで世を去ります。そして、オーウェンは法を破った罪に問われ投獄されてしまいました。

 

ところが、先のキャサリンの夫であるヘンリー5世の息子ヘンリー6世が、自分に異父兄がいることを知り、オーウェンの息子エドムンドとジャスパーと仲良くなり、このため幸運にもオーウェンは解放されました。その後は、ばら戦争で駆り出されるまで、王宮庭園の管理人として年金をもらいながら自適の生活をしました。

 

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このウェールズ人であるオーウェンの息子エドムンドは、後にヘンリー・テューダーという名の男の子をもうけます。ヘンリーは後に天下分け目の戦いであるボーズワース野の戦いでリチャード3世を破り、ヘンリー7世として戴冠しイングランド王となります。このウェールズ人であるテューダーの名前にちなんで、ヘンリー7世~エリザベス1世まで続いたイングランド王の家系を、テューダー朝と呼んでいます。

 

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◎まとめ

このウェールズ人であるオーウェン・テューダーとイングランド王妃であったキャサリンとの逆玉の輿結婚によって、ウェールズ王室の血筋とイングランド王の血筋が結合しました。更に、オーウェンの孫ヘンリー7世の娘はスコットランド王に嫁ぎ、その孫ジェームズはスコットランド王&イングランド王となり、イングランド王室とスコットランド王室が結合しました。これらの王室の結合により、スコットランドウェールズイングランドと合併・併合に影響を与えたと考えられます。

 

ウェールズ人であるオーウェン・テューダーとキャサリンとの逆玉結婚が無かったら?

世界は大きく変わっていたかもしれませんね。

 

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テューダー朝イングランド王)

 

最後まで読んでくださり有難うございました。

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