売り上げが上がらない!そんな時はウェールズ歴史、アーサー王!
競合他社と同程度の品質と安めの価格で市場投入しました。しかし全く売れません。デリバリー面も劣らないと思います。何故安くしているのに、売れないのでしょうか?
僕は多くの営業マンと同じ悩みを持っていました。品質・価格・納期何れも劣っていないけれど、売れない。どうしてなのか?
それはウェールズ歴史に出てくるアーサー王がヒントを教えてくれました。
◎ビジネスに大切なのは、これだ!と以前に取引を始めた台湾部品メーカーH社長さんから言われた言葉があります。
値段、品質、サービス
当然のことながらその通りです。品質とデリバリーなどのサービスは競合と差がないので、今できるのは値段で勝負する事だと思い、H社長に競合A社より安い値段を提示しました。
やはり売れました!
意外と売れるものだ、と思い気楽な気持ちで次の注文を待っていました。
◎しかし、いつになっても次の注文は来ません。
何が起こったのだろうか?品質でトラブルか?と思い、現地で一緒に製品を売り歩いている台湾商社マンRさんに聞きました。
「付き合いの長い競合のA社も値段を下げてきて、簡単に巻き返されてしまったのです。」
値段はこれ以上下げても価格競争に陥るだけで、品質をあげようにもこれと言って決めてに欠け直ぐにはできない。僕の立場は後発なのでまだマーケットシェアが小さく今のやり方では手詰まりか?ではどうするのか?僕は悩みました。
◎ふとアーサー王の戦略を思い出しました。
アーサー王がまだ王になったばかりだった頃は従う人も少なく、弱小の王でした。アーサー王は領土を広げていくために3つの取り組みをしていました。
・敵の情報を綿密に調べ、付け入る隙を見つけ、少ない兵力で奇襲攻撃をする。
・エクスカリバーを使い相手を圧倒する
・コミュニケーションを重視し良好な人間関係を作り仲間を増やす(円卓の騎士団)
この3点を継続することによって、小国の王から、イギリス全土を支配下に置き、更にはヨーロッパの広範囲まで勢力を伸ばし、伝説的な英雄となりました。アーサー王が成功した1番の理由は良好な人間関係、信頼関係を作り一緒に戦う円卓の騎士団を持った事です。
僕のビジネスのやり方で欠けていたものは何か?アーサー王を手本にすると
・もっと競合を徹底的に知り、弱みを見つける
・強い武器を持つ
・お客さんとコミュニケーションをもっと取り、良い人間関係や信頼関係を築く
ことであると考えました。
◎相手を調べまともには戦わない
僕は台湾商社マンRさんに聞きました。
・海外メーカーの競合A社はどうやって売っているの?
A社は台湾商社を通してH社長に売ってるよ。
・A社はH社長に会うことはある?
商社に任せあまり台湾には来ないと思うよ。
・その商社はどんな会社?
小さいところで人も少ないし、そこの営業よりも僕の方がフレンドリーだし、お客さんと良い人間関係を作れると思うよ。コミュニケーションを取るのは得意だから、僕に任せて。
なるほど!その手があった!
・競合A社の弱みは米国メーカーでなかなか来れないので、日本メーカーの僕がもっと足を運び
・僕たちの強みは商社マンRさんのフレンドリーなコミュニケーション力をフルに活かし
・それで、A社よりもお客さんと強い信頼関係を結んでしまえば
この方法が僕たちにはぴったりだ、と思いました。
普段から僕はお酒は飲まないので、お客さんとの食事会でも殆ど飲まず、断っていました。しかしアーサー王を手本にして、お客さんと友達になって場を楽しもう!その心が大切だと思い、先日はH社長との昼食会で一緒に飲んでぶっ倒れました。そうもして迷惑をかけたようでしたが、良い人間関係が築ける一歩になった気がしました。
H社長と商社マンRさんと
まだH社長に注文は貰えてませんが、他の2社とも親しい関係が築けつつあり、ビジネスにつながりました。仕事がビジネスをやるのではなく、感情と心を持った人間がビジネスをするんだ!最近流行らなくなっているけれど、飲みニュケーションはとても大事だなあと実感しました。
最後まで読んでくださり有難うございました!!