ブリタニアでアーサー王のモデルと言われる伝説王は反逆者か?

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出世街道をひた走り驚くほどの偉業を成し遂げるもの、最後は簒奪者とよばれ落ちぶれてしまったブリタニアの王がいました。どんな偉業を成しえたのか? なぜ簒奪者となってしまったのか? お話しいたします。
(17.8.5更新)

出世街道まっしぐら、ブリタニアの伝説を作った英雄

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そのイギリス・ウェールズ(ブリタニア)の英雄とは、後世にも人々に語り継がれ、人々の憧れの的になる伝説を作ったマグヌス・マキシムスという人物だよ。

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聞いたことないですね~どんな偉業を成しえたのですか?

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マグヌスはローマ軍人からウェールズ王&イギリス王(ブリタニア王)になって西ローマ皇帝になった人物だよ。

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すごい人物じゃないですか?出世街道まっしぐらですね!どんな出世したんですか?マグヌスの話もっと聞かせてください。

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OK!

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①最初の図にもあるように、マグヌスは340年頃にスペインの貧しい家庭に生まれ、初めは名も無い下級軍人でした。しかし、マグヌスはローマで上級司令官のカウント・テオドシスに抜擢され、めきめきと頭角を現し地位を上げて行ったんだ。

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それでそれで!!

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②ローマ軍の副将としてテオドシスの右腕となり、368年頃に起きたイギリス・スコットランドで起きた反乱を鎮圧し大きな功績と名声を手に入れたんだ。

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③その後はウェールズに移り住みウェールズ王の娘と結婚し、さらには380年にイギリス王(ブリタニア王)となったんだ。

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凄い大出世ですね!!秘訣は何かあるんですか?そこが知りたいです。

イギリスの英雄になった秘訣は「情熱」「仲間」

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その秘訣は「情熱」と「仲間」なんだ。貧しい家に生まれたマグナムは軍人として出世して成功しよう!と目標をたて「情熱」を持ってチャレンジしていったんだ。また敵であっても仲間に取り入れ一緒に目標に向かって進んでいったんだ。

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やっぱり今も昔も情熱と一緒に助け合う仲間が大事なんですね

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じゃあ具体的なエピソードを話そうか!

恋にも情熱を燃やした英雄マグヌス

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へえ~、英雄の恋ばなですか~

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おほん、マグヌスの恋の物語です。ローマで暮らしていた若かりし日、マグヌスは狩りの後にりんごの木の下で居眠りをしました。そして夢の中に美しい娘がでてきて、その娘に恋をしてしまいました。

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普通の若者の感じですね~

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きっと娘は現実にいるはずだ!そう信じ切ったマグヌスは探し回りました。ローマを探しました、アルプスを越えて探しました、しかし見つかりませんでした。それでもマグヌスは情熱を失うことはなく諦めず探し回りました。

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すごい情熱、というか執念ですね

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3年後、イギリスのスコットランドの乱を平定したあと今度はイギリス中を探しました。ある時、ウェールズ地方にいるイギリス王に招かれウェールズを訪れました。

マグヌスはイギリス王の宮殿で驚くべき人物に出会いました。チェスをする王の傍らに美しい娘がおり、何とマグヌスが夢で見た娘とそっくりでした。

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とうとう見つけたのですね。

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マグヌスはすぐにイギリス王の娘に求婚しめでたく結婚しました。そしてマグヌスは王にも気に入られ王の座を譲り受けてイギリス王になったのでした。

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よかったああ~。伝説や神話に出てくるようなハッピーエンドストーリーですね。

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まさにマグヌスの諦めない情熱が生んだ話ですね。この物語は「マクセンの夢」と呼ばれ、イギリス・ウェールズの伝説として現在まで語り継がれています。

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仲間が増えていったマグヌス

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マグヌスの下にいると夢もみれ勇気もでるので、多くの仲間が集まったんですね。

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自分の願いも一緒に叶えてもらえそうな人物なら、是非協力したいですね。

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先のイギリス王からの厚い信頼を受けマグヌスがイギリス王(ブリタニア王)になった頃、当時の西ローマ皇帝はグラティヌスはローマ軍人たちへの処遇待遇を軽視したためローマ軍人達は大きな不満を持ったのです。ローマ軍人たちはマグヌスの元に集まり、グラティヌスを倒し西ローマ皇帝になって欲しいと懇願したのです。

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マグヌスは戦って勝利したのですか?

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戦争はしたくなかったかも知れませんがマグヌスは決意をし、イギリス兵とローマ兵を引き連れグラティヌスに攻め入ります。西ローマ帝国軍もマグヌスの味方となり、マグヌスはグラティヌスを倒すことに成功し、西ローマ皇帝になります。

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マグヌスやりましたね!仲間の力を合わせることが大切なんですね。マグヌスの様な人、僕の周りにいたらいいのになあ~ マグヌスは偉大な王で終わったのですか?

英雄から強奪者(簒奪者)へと落ちていった理由

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ところがどっこい、西ローマ皇帝マグヌスはここから没落していきました。

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えっ、没落してしまったのですか?どもどうして?

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マグヌスの急速な勢力拡大を面白く思わない人物もいました。東ローマ皇帝のテオドシウス1世やグラティヌスの息子たちです。マグヌスは西ローマ皇帝の座を息子に譲り、それを彼らに認めてもらおうと思いました。

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しかしすんなりと受け入れられませんでした。しっかりと話し合えば良かったかも知れませんが、マグヌスは己の欲望に走り始めました。逆上したマグヌスは武力に訴え、侵略戦争を始めました。東ローマ皇帝テオドシウス1世に反逆し攻め込みますが、敗れ命を落とします。このため簒奪者としてレッテルを貼られたまま歴史上には残ってしいました。

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最期は、何だか悲しいですね・・・でも登っていくときの、「情熱」と「仲間」の部分は、なるほどと思いますし、勇気をもらえます。

今回のまとめ:アーサー王のモデルとも言われる

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マグヌス・マキシムスは英雄として名を上げるまで努力と時間を要しましたが、落ちていく速度はあっという間で西ローマ皇帝の座にいたのは5年足らずでした。

簒奪者のレッテルのためか、ローマ帝国が西と東に分かれた激動の時代のためか、残念ながらマグヌスは歴史上の人物としては殆ど注目されなくなってしまいました。僕たちの人生や企業の在り方に通じるところがありますね。

しかし、マグヌスは伝説としては語り継がれており、その無名からローマ皇帝を倒すにいたる大躍進は、イギリスの誉れ高き英雄であるアーサー王物語のモデルになったとも言われています。

6人のアーサー王を追え! (ウェールズ歴史研究会)

6人のアーサー王を追え! (ウェールズ歴史研究会)

最後まで読んでくださり有難うございました。

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