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イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

ウェールズ語ではウェールズの事をカムリ(仲間)と言います。歴史深いウェールズに触れて下されば嬉しいです

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疫病に災害、内乱にイングランド侵略・・戦乱のウェールズは大丈夫?

イギリスの歴史 ウェールズ イギリス ウェールズの歴史

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(写真:オファの土塁)


前回は、ローマ軍が去った後にケルト系民族によるブリタニアの自治が戻り(ブリタニア:現在のイギリス)ウェールズの原形となる国が建国されました。その後、アングロ・サクソン人の侵略が強まりブリタニアが終焉した時代についてお話いたしました。

 

www.rekishiwales.com

 

 

今回はブリタニア時代が終わり、ウェールズで内乱と外敵侵入が続いた戦乱時代をご紹介いたします。

 

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今回もこの3人にウェールズの歴史を分かりやすく話し合ってもらいます。

f:id:t-akr125:20160331233338j:plainワタル課長

f:id:t-akr125:20160403180650j:plain部下アサオ

f:id:t-akr125:20160423222245j:plainジェイムス先輩

 

概略:その名のとおりウェールズで戦乱が続いた時代

 

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戦乱時代はどんな時代だったのですか?日本の戦国時代の様な感じだったのですか?

 

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似ているところもあるかもしれないけれど簡単に説明しよう。

ブリタニア時代は7世紀前半~9世紀前半までの事を指すことにしています。

 

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この時代のウェールズは、勢力を広げるアングロ・サクソンの一国マーシアからの脅威に対する戦いと、後継争いの内乱や下剋上による戦国の世が続き、国は乱れウェールズの勢いは弱まり領土を狭めていったんだ。

 

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またこの時期に、現在のウェールズイングランドのおおよその国境が形成されたんだ。

 

聖人となったウェールズ王の時代からスタート 

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ちょっと前回の続きを話そう。覚えているかい?

 

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えええっと~

 

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アングロサクソンと戦ったカドワロン王の話だよ。

 

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あっ、思い出しました。暴君化した王でしたよね。 

www.rekishiwales.com

 

 

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カドワロン王の乱が静まった後は、ウェールズ内で下剋上が起きて王座が奪われ国は乱れ、人々は生活に苦しんだんだ。カドワラドルと息子イドワルが登場したんだ。カドワラドルは神への懺悔と自己犠牲に生きウェールズの平和を祈ったんだ。そして息子イドワルとともに奪われた父の国ウェールズを取り戻し、半世紀ほど平和をもたらしたんだよ。

 

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カドワラドルとイドワルは救世主の様ですね。

 

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そうなんだよ。ウェールズは敵に攻められ疫病がはやり人口が減少した荒れた状況でしたが、人々はカドワラドルの行動を見聞きして勇気づけられ、救世主と信じて苦しい生活の中を耐えしのいだんだ。

 

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よかったですね~平和が戻って。

 

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でもイドワルの後の時代は戦乱になるんですか?

 

押し寄せるアングロサクソン、退くウェールズ

 

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イドワルの時代が終わった頃、アングロ・サクソン人の国マーシアの力がぐんぐんと強くなるんだ。ウェールズの王達もマーシアの圧力には耐えられず、国境は西へ西へと追いやられていくんだ。

 

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ひいぇー、ウェールズはどこまで追われていくんですか?

 

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8世紀中盤頃の最強の王オファの時にマーシア国は勢力を大きく伸ばし、オファ王はウェールズとの戦いに備えて全長283㎞にも及ぶ土塁を建築したんだ。この土塁はオファの土塁と呼ばれ現在も残されており、ウェールズイングランドの国境におおよそ一致しているんだよ。 ※オファの土塁はこの記事の最初の写真です。

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へえ~、この時代に大体のウェールズの範囲が決まったんですね。

戦乱続きのウェールズ

 

 

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オファ王によってウェールズは弱体化したけど、さらにマーシアの攻撃を受け続けるんだ。

 

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ええっ、まだ終わりじゃないですか?もっとウェールズは小さくなるのですか?

 

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ウェールズは散々な目に合っていくんだよ。

ウェールズは土塁を越えてマーシアに攻め込まれる不安な社会・・・
牛の伝染病がはやり家畜はどんどん死んでいく・・・
更にはウェールズの最強国グウィネズ王宮が雷に討たれ焼失・・・

 

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踏んだり蹴ったりの嵐・・・世も末ですね・・・・

 

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それに追い打ちをかけるように・・・

 

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まだあるんですか・・・・

 

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後継争いの激しい内乱が起きてしまったんだ。その話をしよう。


グウィネズはリーダー的な国でウェールズ全体に影響力を及ぼしていた

 

ウェールズ王、コナンvsヒウェルの戦い

 

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第一ラウンド:

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ウェールズ最強の国グウィネズの王は、先ほど話したイドワルの息子ロドリでしたが、遠縁のカラドグに王の座を奪われていました。カラドクがサクソン軍との戦いで戦死した後、イドワルの息子コナンが王の座を取り戻しました。

 

第二ラウンド:

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ところが、カラドグの息子かコナンの兄弟、何れの説もあるヒウェルという男が「コナンが王とはけしからん!」と王の座を奪うべくコナンに戦いを挑んできました。しかし、最初はウェールズ王コナンが優勢でした。

 

第三ラウンド:

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諦めないヒウェルは814年に勢いを盛り返して、コナンを打ち負かし王を宣言しました。敗れたコナンはスコットランド方面のマン島に住んでいる親類の所に逃れました。

 

第四ラウンド:

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マン島で体勢を立て直したコナンは再びウェールズに戻りヒウェルを攻めました。両者は激しく戦い、ついにヒウェルはコナンを攻撃を退け王座を守りました。

 

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この破壊的な争いは812-816頃に起きウェールズの北部は大きなダメージを受けて荒廃してしまいました。この内乱の隙をついて、強国マーシアウェールズの北西部や西部に侵略し領土を奪っていき、ますますウェールズは荒れ果てていきました・・・・

 

今回まとめ:ウェールズの戦乱時代

 

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疫病に自然災害、内乱に外敵の侵略・・・・
ウェールズは荒廃し人々は生きる希望を失っていきました。

この先ウェールズはどうなっていくのでしょうか・・・
続きは次回をご覧ください。最後まで読んでくださり有難うございました。

 

 

イングランド王国前史―アングロサクソン七王国物語 (歴史文化ライブラリー)

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