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イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

ウェールズ語ではウェールズの事をカムリ(仲間)と言います。歴史深いウェールズに触れて下されば嬉しいです

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アーサー王の伝説の剣はイタリアにあった?現存する岩に刺さったサン・ガルガノ伝説の剣

アーサー王伝説

アーサー王の伝説には主に二つの剣が出てきます。
一つは岩に刺さった剣をアーサー王が引き抜き、イギリスの王になった時の剣カリブルヌス。もう一つは向かうところ敵なしの輝く聖剣エクスカリバーです。

これらの剣は実在の剣なのでしょうか?それともモデルとなる伝説の剣があるのでしょうか?

 

アーサー王の伝説の剣にはモデルの伝説があるという後者の考えに基づいて、その伝説についてお話いたします。

岩に刺さった伝説の剣

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アーサー王の物語で岩に刺さった剣を抜くシーンがありますが、その話が登場したのは12世紀になってからと言われています。ちょうど同じ12世紀にイタリアのトスカーナ州で岩に刺さった剣の伝説があります。この伝説がアーサー王物語に組み込まれたのではないかという説があります。

 

サン・ガルガノの伝説の剣

 

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その岩に刺さった剣の伝説の主であるサン・ガルガノは1148年に生まれ、荒々しく欲深い悪名高き騎士でした。ある時、大天使ミハエルがガルガノの前に現れ、救いの道tどこに行くべきかをガルガノに説きました。友達や親戚から愚か者と言われたものの、ガルガノは大天使から言われた様に隠とん者になるべく洞窟に住もうと考えました。

 

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途中で急に馬がいななき立ち上がり、ガルガノは馬から落下しました。その落下途中でガルガノは神聖な声と神の意志を聴き足を持ち上げられた感じがして、トスカーナ州にあるChiusdinoのMonte Siepi丘に足が強制的に向いてしまいました。

 

ガルガノが丘の上に登るとそこには円形の寺院があり使徒たちに囲まれたイエスとマリア像がありました。そこでガルガノは世の快楽を放置するようにとの神の声を聞きました。

 

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ガルガノは、快楽を放棄することは聞こえの良い事だけれど、剣で岩を割ることと同じくらいに簡単な事だ!と答えました。それを証明するために、ガルガノは剣を抜き岩に突き刺し、柄の部分まで岩を貫き通しました。

 

ガルガノは生涯丘を離れることはなく貧困の中で生活しましたが、野生の動物はいつもガルガノの友達であったし、農民たちは話したり祝福を求めにガルガノのもとにやってきました。

 

まもなく邪悪な男がガルガノを殺そうと僧侶に化けてやってきました。ガルガノと一緒に住んでいたオオカミが悪魔をやっつけましたが、ガルガノはその一年後に亡くなりました。ガルガノを記念してサン・ガルガノ大聖堂がたてられ、ガルガノも死後の1185年に聖人に加えられました。

 

現在はサン・ガルガノ大聖堂は観光スポットになっており、岩に刺さった剣もサン・ガルガノ大聖堂の近くに現存しています。

 

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www.youtube.com

動画の3分付近に、現存する剣が刺さった岩が登場します

 

 

※サン・ガルガノ教会のページ

Abbey of San Galgano – Chiusdino, Italy | Atlas Obscura

参考:

ITALIA - San Galgano Or True Story, Legendary Sword

 

伝説の剣エクスカリバーの伝説

 

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スコットランドにある伝説の剣 

エクスカリバーの伝説もいくつかあります。イギリスのスコットランドにはこんな伝説の剣があります。

6世紀のスコットランドにはリデルヒ・ハエルという王がおり、Dyrnwyn(白い剣)と呼ばれる「育ちの良い人物が抜くと剣全体は炎につつまれ輝く」という伝説の剣を持っていました。このリデルヒの父は勇敢な人物の剣を研ぐと敵を死に至らしめるという伝説の砥石を持っていました。この伝説の剣が、エクスカリバーではないかという説があります。

 

ウェールズにある伝説の剣にまつわる湖 

またウェールズの最高峰の山、スノードン山の麓には小さな湖があり、そこにアーサー王がアヴァロンに姿を消した後に、エクスカリバーが投げ入れられたという説があります。 

www.rekishiwales.com

 

最後に

アーサー王物語はフランスで完成されたためか、イギリスだけでなく様々な国の伝説が含まれています。今回ご紹介しましたイタリアでの伝説を知った作者が、アーサー王物語の最初の部分に取り込んだのではないかと考えられます。一つ一つ見ていくといろんな歴史的な背景も知ることが出来てとても興味深いです。

さらにアーサー王の剣、エクスカリバーの話に魅了されますね。

最後まで読んでくださり有難うございました。

 

 

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