映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」を観た感想

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こんにちは、たなかあきらです。
今回は、映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」を観た感想をご紹介します。久々にしびれました。

※映画は2018年アカデミー賞 主演男優賞/メイクアップ&ヘアスタイリング賞受賞作です。
※ネタバレちょっとあります。

映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』オフィシャルサイト

 

ウィンストン・チャーチルとは

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小太りで初老の男。つねに葉巻を吸い、酒を飲んでいる。

足も弱く、杖を突きながら猫背で前かがみで歩く。

癇癪もちで、気に入らないと大声で叱咤し、相手を怖がらせる男。

 

この映画を観て、チャーチルに抱いた第一印象は良くなかった。

何で、こんな男が映画の主人公なのだろうか。

世界を変えた歴史的な人物なのだろうか。

 

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ウィンストン・チャーチル – Wikipedia

 

孤立の政治家

チャーチルは孤立していた。チャーチルを支持する者は誰もいなかった。他人を威圧する性格、大いなる戦争推進派で、与党からは嫌われていたのだ。それに、さまざまな軍を導いた戦歴があるが、ことごとく失敗に終わっていた。人望もない人物であった。

そんな中、第一次世界大戦でヒトラーによるナチス・ドイツのフランス侵攻が起き、イギリスは苦境に立たされた。

当時のチェンバリン首相は、野党の攻撃に合い、成すすべがなく退陣した。その後任として、与党から嫌われ、唯一野党を鎮めることのできるチャーチルが首相に選ばれたのであった。

 

チャーチルは所信演説をするものの、戦争強硬派のチャーチルに拍手をおくる者は誰もいなかった。それに、ますます事態は切迫し、ドイツのフランス侵攻が強まった。イギリス軍もフランスに多くの軍を送りナチス・ドイツと戦っていたが、ダンケルクでは全滅の危機にあった。

 

イギリス議会で与党は、イタリアのムッソリーニを介して、ドイツとの和平条約を結ぼうとしたのである。ドイツとの和平を断固として拒否するチャーチルは、議会でも対立したのである。国内でも、国外でもチャーチルは孤立状態になったのである。

映画を観ていた僕でさえ、チャーチルの固くなで、ヒステリックになる性格に閉口していた。チャーチルこそが、イギリスの敵なのではないか、チャーチルを首相から下ろすことが、事態を解決する唯一の手段なのではないか、と思った。

チャーチルは全てを敵に回したようであった。

 

ゲイリー・オールドマン 

チャーチルは、癇癪もちで、気に入らないと大声で叱咤し、相手を怖がらせる男である。しかし、心の熱い男であった。

小太りで初老の男。つねに葉巻を吸い、酒を飲んでいる。足も弱く、杖を突きながら猫背で前かがみで歩く。

チャーチルの写真をいくつか見た。そして、驚いた。
映画に登場するゲイリー・オールドマンが演じるチャーチルとびっくりするほど似ているのである。まさに、本物のチャーチルが乗り移ったかのようである。

 

※実際のゲイリーは全然違う。すごい役者、すごいメイクである。

ゲイリー・オールドマン – Wikipedia

 

 

「熱血漢」「愛国心」「屈しない心」

僕はチャーチルの性格を表現するとこの3つが挙げられる、と思った。この性格が強すぎて、自分でコントロールできなくなり癇癪を起こし、人から嫌われていたのではないかと思った。

そのコントロールできなくなる理由は、実はチャーチルは自信がなく弱い心の持ち主だったのではないか、そしてその弱さを振り切るために、あえて強がって見せたのではないか、と感じた。ゲイリー・オールドマンのチャーチルの名演技を見て、チャーチルの心の中を見た気がした。

 

僕が屈した心

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無謀に見えるかもしれないが決して曲げない心
とにかく熱く一直線に前進する生き様
なりふり構わない、叩かれてもへこたれない、周りから孤立しても信念を信じて戦っていく姿

 

こんな熱い人物は今、いるだろうか。様々な雑多の中でもがいている自分に、大いに欠けている心なのではないだろうか。

 

 

人間味あふれ、自分の意見を貫いて前進していく姿は、見ている人の心を打つ。僕は、次第にチャーチルの弱さを伴う、熱血漢ぶりに引き込まれていった。熱き男の心が伝播し、熱き涙が自然と落ちた。

 

いや、僕だけではないだろう。 恐らく。

ナチス・ドイツ軍に攻め込まれ、ベルギーは陥落し、フランスも敗北した。ダンケルクにいるイギリス軍、そしてイギリス議会もそうだったのだろう。

 

それが、ヒトラーを恐れさせたのであろう。

 

 僕はチャーチル派に転身した。

 

ダンケルクの戦い – Wikipedia

ウィンストン・チャーチル – Wikipedia

 

有難うございました。

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