イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

ウェールズ語ではウェールズの事をカムリ(仲間)と言います。ウェールズの歴史と、ウェールズとの関わりが深いアーサー王についてのページです

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歴史的な大仕事  ~たたかうカムリ戦士14話~

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こんばんは。ウェールズの歴史研究家たなかあきらです。
9世紀~11世紀にかけてウェールズ王家が分裂して戦いを繰り広げる様子を、様々な登場人物の人間模様の物語をシリーズで描いています。
 
前回の第13話は、ウェールズの統一を夢見るハウェルがローマに行っている間、留守を預かる弟クラドグと妻ヘレンに起きた事件でした。(エレン父、倒れる)
 
今回は、エレンの父が倒れた続きのお話です。
 
※前話

 (登場人物は実在ですが、ストーリーとキャラはたなかあきら作です)

 

これまでのあらすじ 

ここにまとめてあります~

www.rekishiwales.com

 

<登場人物> 

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ウェールズ内の一国を治めるハウェル。
乱暴者も勉強し落ち着いてきた。

 

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ハウェルの弟クラドグ。かなりお調子者。

  

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ウェールズの小国ダヴィッドの娘、エレン。ツンデレ系。

 

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ウェールズの最権力者イドワル。冷静で冷淡、冷血。
ハウェルを敵対視するようになる。

 

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最強国イングランドのアゼルスタン王。

   

無事帰郷 

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ウェールズの西部、デハイバース国

 
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あっ、ハウェルの兄貴!

 
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クラドグ、今帰ったぞ!
 
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兄貴〜
 
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おぉ、どうした。泣くなよ、クラドグ。
 
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ぐすん。兄貴が居ない間、大変だったんすよ。
 
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すまぬ、苦労をかけて。一体何が起きたんだ?
 
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グウィネズのイドワルのハゲ野郎が、プレッシャーをかけてきたんすよ。直ぐに、一万の兵と軍資金千ポンドをよこせと。
 
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イドワルに逆らうのは良くない。出すしか無いだろう。
 
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オレはイドワルと戦いたかったんすけどね。今のハウェル兄貴なら、戦うなと言うと思ったんで、大人しく従ったんすよ。
 
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そうだ、それでいい。ご苦労であった。
 
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悔しいっすよ、オレ。イドワルのハゲ野郎のいいなりじゃんかよ。
これじゃ、イドワルに国を乗っ取られたも同然すよ。
 
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ところでエレンはどこだ?
 
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それが、実は大変なんです、、、
 

新たな後継

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ダヴィッド国、ペンブローク城。

 
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ごぼっ、ごほっ。
おぉ、ハウェル殿、ローマから戻られたか。
 
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ラワルヒさん、お加減いかがですか。
不在中、ご迷惑をおかけしました。
 
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ごぼっ、ごほっ。
 
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お父様。
 
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わしゃ、歳だ。病にはもう勝てぬ。もうじき、この世から旅立たねばなるまい。いいとことろに来てくれた。ハウェル殿に言っておくべき事がある。
 
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ラワルヒ殿、私に出来ることは何でも仰ってください。
 
 
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わしには後継者がいない。そこで、昔は手のつけれない乱暴者だったお主にお願いがある。
 
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はい、、、
 
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エレンも聞いてくれ。
 
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はい、お父様、無理はなさらずに。
 
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ハウェル殿。お主は昔、とんでも無い男で、いつ成敗してやろうかと思っておった。
ワシの国ダヴィッドに攻め込みワシを脅した。隣国に攻め入り、略奪を続けた。お主は成敗されるべき、野蛮な暴れ者だった。
 
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本当、ひどいもんだったわ。
 
 
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しかし、ワシはじっと我慢しておったのだ。
ワシは信じとった。きっと将来は改心して立派な人物になると。
 
お主の父、我が親友だったカデル殿もそう言っておった。増してや、お主の祖父は名声高いロドリ大王じゃからの。
ワシは我慢してずっと待っておったのじゃ。
 
 
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すみませんでした、ラワルヒ殿。
あまりに愚かな男でした。
 
 
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待った甲斐があったようだ。近頃は戦いを止め勉学にも励み、立派になられた。
安心してわしの国ダヴィッドも任せられる。安心して、我が娘エレンも任せられる。
エレンそれでいいな
 
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はい、お父様・・・
 
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ハウェル殿、どうじゃ。引き受けてくれるか?
 
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私で務まるなら喜んでお引き受けします。
ラワルヒ殿、長い間、見守ってくださり、ありがとうございます。
 
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うっうっうっ、泣けるっすよ。いい話だなあ。うっうっ
 
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これで、親友カデルとの約束も果たせる。ハウェル殿とエレンは許婚だったのじゃ。
 
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お父様・・・・
 
それから暫くして、ダビッド王ラワルヒはこの世を旅立っていった。
ハウェルは、ケレディギオンとダヴィッドそしてイストラッド・タウィを合わせ、デハイバース国とした。
 
そして、ローマで学んできた法律を活かしてウェールズ法の制定に取り掛かった。
様々な国の法律の利点と、ウェールズの慣習を組み合わせた画期的なものを目指していたのである。
 

仕上がるウェールズ法の内容??

 
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兄貴、本当に兄貴っすか?
 
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何を言うんだ?
 
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言おう言おうと思ってたんすけどね。しばらく見ないうちに雰囲気が変わったような気がするんすよ。
 
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ほら、
 
 
使用前:
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使用後:
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ね!
 
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それじゃあ、俺がガラクタみたいじゃないか。
 
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ちょっとむさ苦しくなったけど、
賢くて優しい表情になったわね。
髭は剃ってほしいけど。
 
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兄貴、珍しくアネさんが褒めてるよ
 
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まっ、たまにはね。
 
 
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エレン、長い間留守にして済まなかった。お前だけでなく、ラワルヒ王にも大きな負担をかけてしまったようだ。
 
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本当よ。ハウェル、あなたがずっと国に残っていれば、、、
 
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済まぬ。ラワルヒ王の寿命を縮めてしまったかも知れぬ。 
また、イドワルも幅を利かせ我々に圧力をかけてるようだ。
 
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でも仕方ないわね。私達や国の将来を思っての事ですものね。
父の分以上に働いて、ケレディギオンとダヴィッド国を平和で安心な国にして頂戴。
でないと許さないわよ。
 
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おお、アネさん節が戻ってきた。
でも相変わらず、エレンのアネさんはキツイなあ。
あんな気の強い嫁さんなら、俺は耐えられんなー
 
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クラちゃん、何か言った?
 
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いえ、アネさんは気丈だなと言っただけすよ。
 
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ところで兄貴、政治の勉強ははかどったんすか?
 
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おかげ様で、かなり学んだよ。
法律の勉強をしてな、ウェールズにも法を作ろうと考えたんだ。
 
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法っすか? 何です法って?
 
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帰ったらクラドグにも教える、って約束だったな。
 
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あっ、そうすっよ、そうっすよ
へへへへ、俺も兄貴に学んで、賢くなるんすよ、へへへへ。
 
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コレがまだ作成の途中だが、ウェールズ法の原案だ。
 
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さっすが兄貴!スゲ〜カッコいい〜
どんな内容すか?
 
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ひぇっ、、、
⚪︎✖︎△?∞W(`0`)W✖︎✖︎✖︎▫️((((;゚Д゚))))))) 
何すかこれ?
言葉っすか?
 
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今のクラドグにはまだ早い内容かも知れないな。
ははは
 
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なるほど、さすがねハウェル。
 
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ヘェ〜エレンのアネさん、分かるんすか?
 
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まぁ。父ラワルヒには男の後継者がいなかったので、いざと言う時は、私がダヴィッド国を引継ぐ可能性もあったの。そのため、父からは色んな勉強をさせられたわ。
 
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エレン女王になったかもって言っすか?
ひぇっ、恐ろしや。そうなったらダヴィッド国には近づけなかったすね。
クワバラ、クワバラ。
 
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こらっ、クラドグ!
 
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ひぇっ〜いえ、何も。  

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騒がしいなあ。静かにしてくれよ。
さあ、ウェールズ法の仕上げに取り掛かるぞ。
 

あとがき

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次回は、歴史的なウェールズ法の制定です
 
※悪かったころのハウェルとクラドグ

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ダヴィッド国のラワルヒ王とエレンに攻め込んだこともあった

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これまでの記事一覧です

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