イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

ウェールズ語ではウェールズの事をカムリ(仲間)と言います。ウェールズの歴史と、ウェールズとの関わりが深いアーサー王についてのページです

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会心の肘鉄の制裁

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流れに背いて生きる人。時代の風雲児と、単なる反逆者とに分けられる。

時代の風雲児は、世の中を良い方向に変えよう、新しい思想を導入しようという思いを持っているが、時代を先取りしているので人々の流れとは異なり、煙たがられる。しかし、時がたつにつれ、その考えは人々に理解され、浸透していき新たな流れを作り出す。

 

単なる反逆者は、風雲児とは大きく異なる。他の人にかまわず、自分の都合や野望のために、人々の流れとは違った動きをする。自己中心の考えで、世の中のため人のためにはならず、当然人々からは、迷惑がられ、煙たがられる。排除すべき行動である。


長い議論の末、纏まりかけている会議で、皆ようやく終わったと胸をなでおろしている、その時に茶々を入れる人がいる。重要な視点が抜けていた、というのなら止むを得ないが、そういう場合は決まって、取るに足りないどうでもいい内容である。明らかに、皆の心に中に「怒」の文字が浮かび上がる。どうでもいい内容で会議を終わらせない人、排除すべき反逆者である。

 

スーパーのレジで大勢の人が並んでいる。そんな時に限って、レジで商品を買おうか悩み始める人がいる。レジの最中に、店員にあれこれ質問を始め、挙句の果てに、商品を変えたいといい始めるのだ。いつになっても、順番が回ってこない。後ろに並んでいる人はイライラしてくる。レジの最中に、悩み始めて商品を取り換える人、排除すべき反逆者である。

 

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朝の通勤ラッシュ時のことである。満員電車でドア付近に乗る場合は、ドアの方向に顔が向くように背中から(おしりから)電車に乗るのがセオリーであり、人々の流れである。押されて逆の向きになってしまっても、乗りながらか乗ってから、人々の流れに沿うように変えるのが当然と思う。

しかし、その男は違った。中肉中背中年のオヤジである。人々の流れに沿って乗った僕の正面に向かって、真正面から乗ってきた。若い女性なら許すだろうが、「こっち来るな、向こうへ行け、向きを変えろ!」大声で心の中で叫んだ。

しかし、そのオヤジは、僕の叫びを無視して、ブルドーザーのように直進してきた。しかも、乗客の流れに背き、決して向きを変えようとはしない。僕と正面で向き合ったままだ。揺れるたびにオヤジの顔が、僕の顔にぶつかりそうになる。そのたびに、僕の耳元でぞっとするようなオヤジの吐息が聞こえる。

当然、僕は、向きを変えろ、と言わんばかりに、咳払いや嫌な顔をするが、オヤジは全く動こうとはしない。満員電車の中で、乗客の流れ、乗客の向きと逆向きになっても平気でいる奴、排除すべき反逆者である。

 

この反逆者、こともあろうに顔から汗を流し始めた。さらに、腕をあげてわきの下を僕の方向に向け、吊革につかまったのだ。この密着スペースで、もう最悪である。もう、僕の堪忍袋の緒は切れた。制裁を加えるべきである。

 

僕は、ポケットからスマホを取り出し、画面を見始めるふりをした。スマホの画面を見るときに、自然と腕とひじが自分の体の前に出る。これを利用するのだ。僕の腕とひじがちょうど、反逆者の腹に当たるように、体制を整えた。満員電車が揺れて、乗客もそれに同調して激しく揺れ動く。この揺れ動きを利用して、さりげなくしかも意図的に、肘をぐりぐりと反逆者の腹に押し付けるのである。


電車が揺れるたびに、反逆者の苦悩の表情が繰り返される。電車が大きく揺れた! ぐへっ。会心の一撃が、反逆者に直撃した。とうとう反逆者は音を上げて、降伏の意思を表してきた。


乗客の流れに沿うように、反逆者は僕と相対していた向きをくるりと変えたのだ。僕の圧勝であった。心の中で、にやりと微笑んだ。乗客の流れに背き、人々の気分を害する反逆者、僕の肘鉄で見事に排除できた瞬間であった。

 

 

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