イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

ウェールズ語ではウェールズの事をカムリ(仲間)と言います。ウェールズの歴史と、ウェールズとの関わりが深いアーサー王についてのページです

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ピンチでもタダでは帰らぬ、というサラリーマンの生き方

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心の持ちようというのは、とても重要だ。突然起きたハプニングもどっしりと構えていれば、些細だけど最終的には、おいしかったことに繋がる、というケースもある。

 

その日は、普段と変わらない月曜の朝だった。
普段と変わらない朝のはずだった。 

会社に行き、いつものようにパソコンを開き、メールをチェックする。
その中に、タイトルからして胸騒ぎするメールが含まれていることに気がついた。

 

「株式会社◎◎殿向け納品の、不良品の可能性について」◎◎殿も〇〇も僕の担当であった。

 

素早く、お客様である◎◎殿に連絡を取り、自社の工場にも連絡を取った。履歴を調べてみると、自社のミスである可能性が非常に高かった。工場の担当者は、状況を確認するために、すぐにお客様の所に出かけることになった。

 

「営業の君もすぐ行きなさい。思い切り急いでくれ。今から15分後の新幹線に乗らないと、お客様の所に行けなくなるからな。急げ!」

 

もうっ! 月曜日の朝から最悪! 何でよりによって、僕の担当のお客さんでトラブルが起きるの? ミスを起こしてくれるの? 今日は一日、もともと予定があって、やらなきゃならない事がたくさんあるんだよ。やっている暇ないじゃん。どうしてくれるのさっ!

 

その時、時計は10時35分であった。怒ってもしょうがない。僕は冷静に戻った。僕の会社の事務所は品川の駅から15分ほど離れたところにあり、僕は慌ててパソコンや何だか覚えていないけど諸々をカバンの中にねじ込み、スマホ片手に新幹線の予約をしながら駅に駆け込んだ。ぎりぎりセーフで新幹線に飛び乗れた。

 

これで、僕のその日の一日は確定してしまった。お客様の場所は、非常に遠方であった。新幹線で片道5時間、往復10時間、走行距離は2000kmを越える、僕の人生始まって以来の、一日の走行距離であった(飛行機を除く)。

 

移動時間は有効に使わねばならない。僕は早速パソコンを取り出して、本来やらなきゃならない仕事に取り掛かろうとした。新幹線は電波が悪い。Wi-Fiの電波はぶちぶちと切れ、パソコンはほぼ固まってしまう。

仕事が全く進まない! 僕はイライラとし、ぶちぶち切れそうな血管を押さえながら、冷静になろうと努めた。ここで怒っても、電波が良くなるわけでもない、怒るだけ損だ、と開き直った。僕は、眠ってしまった。

結局、眠ること以外は、何にもできない5時間であった。

 

こんなことがあってか、お客さんの所に向かう、僕は冷静であった。どんな事態が起きていても、事実を受け止め、最善を尽くす心構えはできていた。起こってしまったことは、どんなじジタバタ騒いでも変わることはない。それより、いかに現実を把握し、対処することが先決だ。

 

お客さんに納入した、問題のブツが保管してある倉庫にたどり着いた。時計は、すでに4時を回っていた。先に到着した工場の担当者が、体中から汗を流して熱中症で倒れそうになりながら、現品を確認していた。

「申し訳ございません。ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。現品をチェックし、間違えて納入した不良品は返品いただき、弊社からすぐに代納品を送ります」状況を説明しながら、頭を下げて謝ることと、現場で現品を確認することしか僕にはできなかった。

最悪の事態も想定していた、お客さんにド叱られることも想定していた。どうなっても、やるべき事をしっかりとやるしかない、そう思った。お客さんの所に納入した品を全部チェックし終わった。間違って納入してしまったものは確認できた。これは、品質管理上、大きな問題であった。

 

しかし、運がよかったこともあった。お客さんが起こってなかったこと、間違いの品はお客さんの仕事に影響が出ない程度の領であったこと、である。このため、滞在時間は僅かの1時間、お客さんも「じゃ、調べといて、後はよろしく」みたいな、軽い感じで事務所を出ることができた。

 

不幸中の幸いだった。冷静だった心構えもよかったかもしれない。帰りの新幹線に乗り、僕は再び、やらなきゃならない仕事を思い出した。パソコンの電源を入れ、ぶちぶちと切れるWi-Fiに、再びブチ切れながら、資料作りに奮闘した。6時間後、辛うじて資料を作り終え、長旅でヨレヨレになった僕は、家にたどり着いた。

 

これが、これまでの人生の中で、もっとも一日の移動距離がながかった旅(出張)であった。思いもよらない、突然のハプニングにとても疲れた。こんな旅、こんな出張は二度とコリゴリだ。でも、人生はこんなものかも知れない。

 

そんなバタバタの中、こんな戦利品を得てきた。帰りの新幹線に乗る前に、お土産コーナーで確保したものである。

「おっ、これりゃ、うまい! ああ、この缶詰食べれることができて良かった~ふうっ、幸せ」

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予想外に美味かった。ささいだけど、幸せである。何が起きても、何かは得て帰る、タダでは帰らぬ。それがサラリーマンを生き抜く、僕の信条であった。

 

 

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最後まで読んでくださり有難うございました。

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