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イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

ウェールズ語ではウェールズの事をカムリ(仲間)と言います。歴史深いウェールズに触れて下されば嬉しいです

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兄弟がライバル。ルーラーは誰の手に

ウェールズの歴史

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こんばんは!ウェールズ歴史研究家を名乗る、たなかあきらです。

ウェールズのルーラー(統治者について)、ストーリーでお話をしています。

ウェールズの中心となる、グウィネズ初代の王、キネダは国を9分割して息子達に分け与えました。と言うのが前回の内容でした。

www.rekishiwales.com

 

さて、今回はキネダの息子に焦点を当てて、お話を続けます。

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ルーラーの悩み

 

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息子達みんなに分けるとは、太っ腹! 平等で文句も少ないですね。きっと。

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そうでも無いよ。平等かも知れないけど、いろんな問題はあるだろう。

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どういう意味?

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領土は分割しても誰か纏め役がいるだろう?
ルーラーって奴さ。

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確かに、そうですね。
ルーラーは長男とかですか?

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キネダはいろいろと思案したと思うよ。

 

キネダは考えた。誰を自分を後継する頂点に立つルーラーにしようかと。

「長男の子はまだ若い。次男、三男、四男、、、、こいつらはダメだ、そんな器じゃない。そうだ、五男のケレディグと七男のエイニオンが有望だな。

後継はどちらかにしよう」

 

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領土は均等に息子達に分けるが、全体を統治するルーラーは、実力主義をとったんだ。

 

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面白いですね。

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更に、ルーラーに選ばれても皆んなが納得しないと、なれなかったし、一住民でもルーラーに意見する事が出来たらしい。

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ヘェ〜、五世紀なのに進んだ考えですね。
それで、ケレディグとエイニオンはどちらがルーラーになったのですか?

ルーラー選出

 

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こんな感じたったかも知れないな。

エイ「ケレディグ兄さん、僕は負けないよ。きっと僕がルーラーになるよ」
ケレ「はは、なにを生意気に。エイニオン、お前には負けられんぞ。勝負だ」

キネ「頼もしい奴らだ。2人してライバル意識をもって切磋琢磨している。お陰で、ワシが儲かっている。国がどんどん広がり、豊かになるのだからな」


ケレディグもエイニオンも勇敢な戦士で、ウェールズや西ウェールズに攻めてくる、スコット族をことごとく追い払った。元々ウェールズにやって来た目的である、任務をしっかりと行ったんだ。この2人の活躍なくしては、ウェールズは生まれなかったかも知れない。

 

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その功績は、二人とも甲乙付けがたかったのだろう、と思う。
決めて手は、人格ではないかと思うんだ。


キネ「エイニオン、もう少し落ち着いたらどうだ、だからYrth(せっかち)とあだ名がつくんだ」

キネ「ケレディグ、お前も少しは自分を抑えたらどうだ。オレオレ、ばかりじゃダメだ。人がついて来ないだろう」

 

エイ「しかし、父上。今動かないと、敵やられちゃいますよ。やられる前にやる、皆分かってくれますよ」

ケレ「しかし、父上。自分がやらないと、誰がやるんです? もっと頑張って功績を残さないと」

 

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どちらに決まったと思う?

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そうですね。エイニオンかな? いや、ケレディグかもしれない。

 


キネ「よし、決めた。ワシの後継者はせっかちだけど、エイニオンに決めた!」

 

 

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何と七男のエイニオンが後継とは。
エイニオンはライバルのケレディグと仲間割れしなかったの?

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ケレディグもエイニオンを助け、協力しながら侵略して来る敵と戦ったんだよ。
そこは、キネダがうまい策を取ったんじゃないかな。

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どんな秘策ですか?

後のケレディグは、年老いてもケレディギォンの領土を誰にも継がせようとはしなかった。若い人に地位を渡す様にとさんざん説得されて、渋々次男に譲ったくらい。プライドも高かったかも知れない。それで、こうしたようだよ。

キネ「エイニオン、お前はワシの後継となり、8国のルーラーとしよう。8国はグウィネズとする」
エイ「8国ですか?」
キネ「左様。残りの一国、ここは最も領土が広い。そこはグウィネズから外そう。その国ケレディギオンのルーラーはケレディグ、お前だ」
ケレ「父上、有り難き幸せ」
ケレ「弟エイニオンを助け、他の兄弟たちとても協力して、カムリ(ウェールズの事)を盛り上げます」

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代を経ても、グウィネズとケレディギオンとの友好関係は続き、ともに助けあったそうだ。

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しかし、エイニオンのせっかち、と言うあだ名は面白いですね。
せっかち王、せっかち将軍。


最後に

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せっかちの意味であるyrthは、アース、またはイースと発音し、これが変化して、ウーサーになったと言う説があります。

ウーサーとは、ウーサー・ペンドラゴンで、アーサー王の父と言われている人物です。
ペンドラゴンの、ペンはウェールズ語で頭を意味します。

ウーサー・ペンドラゴンとは、頭にドラゴンの冠を被ったせっかち王、これが、エイニオンの事かも知れませんね。
エイニオンのウーサー・ペンドラゴン説も、あるのです。

次回は、せっかちからせっかちが産まれるのか? はたまた?

 

 参考記事:これで時代背景が良くわかります

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

 

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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