イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

ウェールズ語ではウェールズの事をカムリ(仲間)と言います。ウェールズの歴史、イギリスの歴史、アーサー王、イギリスの歴史に関連する内容を中心に記事を書いています。

ウェールズの歴史

ウェールズ王室分裂の始まり(Aberffaraw家とDinefawr家の創立)

9世紀に北ウェールズのロドリ大王はウェールズの小国を束ねて、初めて大部分のウェールズを支配下に置きました。 ウェールズの結束を強めるためには、息子たちに早めに領土を継承して基盤を固めることが必要だと、考えました。 当初はうまく機能しましたが、…

ロドリ大王(Rhodri the Great)中世ウェールズで初めて小国を束ねた王

中世ウェールズは主に4つの国に分かれていましたが、1つの国も多くの国に分かれてそれぞれの領主が統治していました。というのも、中世ウェールズでは財産や領土は領主の息子達で均等に分ける事がしきたりでした。 このため、10世紀までウェールズが統一され…

ローマ軍を破ったウェールズ王Eudaf Hen(エウダヴ・ヘン)の勇敢な行動

時代はローマ帝国の支配下にあった、4世紀のウェールズ。 ウェールズの首長であったエウダヴ・ヘン(Eudaf Hen、オクタヴィウス(Octavius)とも呼ばれる)はローマ帝国に反乱を起こし、ローマ総督や新たに送られてきたローマ軍を破り、ブリタニア王を宣言す…

物語 ウェールズ抗戦史 ケルトの民とアーサー王伝説の概要

こんにちは。たなかあきらです。 「物語 ウェールズ抗戦史 ケルトの民とアーサー王伝説」はとても有意義な本で、ウェールズの歴史全体の流れを理解するのに役とても立つと思います。 このブログでは、2016年4月~6月にかけて、「中世ウェールズの歴史」につ…

ウェールズの国旗になぜレッドドラゴンが使われているのか?

1959年から使用されているウェールズの国旗には、 なぜ赤い竜(レッドドラゴン)が描かれているのでしょうか? その理由には、伝説と歴史的な背景と深いかかわりがありました。 「ほかの国々と異なり、 ウェールズでは何世紀も経てレッドドラゴンは良い意味…

分かりやすい中世のイギリスの歴史①(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)

こんにちは、たなかあきらです。 中世のイギリスはどんな状況だったのでしょうか?イギリス(UK)を構成する国々、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドに分かれており、お互いが影響しあいながら独自の歴史を持っています。 ・ローマ…

ウェールズ王グリフィズ・アプ・ラウェリン。中世で唯一の全ウェールズ統一を成し遂げた「うつけ者」

う こんにちは、たなかあきらです。 1282年にイングランドに征服される以前(ウェールズ大公(プリンス・オブ・ウェールズが始まる以前の時代)、 長い中世ウェールズの歴史を見渡しても、ウェールズの君主で全土をほぼ治めることができた人物は、数名程度し…

<改訂版>第7章 英雄プリンス・オブ・ウェールズの逆襲! イングランドから独立をかけた戦い

13世紀の終わり、1282~3年にウェールズ人のプリンス・オブ・ウェールズはイングランドに倒されて、ウェールズはイングランドに征服されてしまいました。 今回は、ウェールズ人たちが独立の奪回をかけてイングランドに反乱を起こした、13世紀後半~15世紀初…

<改訂版>第6章 プリンス・オブ・ウェールズの登場とノルマン・イングランドとの激しい戦いの結末

プリンス・オブ・ウェールズとはもともと、ウェールズの統治者の中で大きな支配力を及ぼした統治者が宣言し、イングランド王に地位を認めさせたタイトルです。 13世紀のウェールズでは、プリンス・オブ・ウェールズを宣言した統治者が初めて登場しました。 …

ウェールズの王室の血筋を守った!因縁の天下を分けた戦い

こんにちは、たなかあきらです。 中世ヨーロッパでは戦いは頻繁に起きていましたし、ウェールズでも多くの要塞城を建て、外敵との戦いや内乱と、戦いが続いていました。 その中で、ウェールズの王室の歴史にも影響を与えた戦いに注目しました。 皆さんになじ…

ローマ帝国に逆らったブリタニアはどうやって救われたのか?

こんにちは、たなかあきらです。 1世紀から5世紀までブリタニアはローマ帝国の支配下にありました。ブリタニアの各小国はローマに従いながら自治をしていましたが、ローマ帝国に逆らい反乱を起こすこともしばしばあり、時には統治権を奪ったこともありました…

イギリスだけど中世ウェールズの王位継承はイングランドと違った方法だった

(19.11.9更新)イングランドでは中世より王室が存在し、王位継承は、王の子や兄弟など王位継承権のある人物の中で、継承順位をつけて、王が亡くなると最も順位の高い者が王位を継承するシステムをとっていました。 11世紀以前は、後継者は議会で承認される…

中世の民主的な国家ウェールズ 独裁王ではなく庶民的な王であった

こんにちは。ウェールズ歴史研究家のたなかあきらです。 このブログでウェールズの中世の歴史について書いており、戦いの場面が多く出てきて。しかし、ウェールズの戦いは他の国々との侵略戦争とは大きく異なっています。 中世ウェールズにおいて「王」の考…

イギリス王室より歴史が古いウェールズ王室の起源

開祖:キネダ・アプ・エダン(右) (19.11.10更新)現在のイギリスの王室は11世紀にはじまり約950年続いています。しかし、よく見てみると、イングランド王室、スコットランド王室、ウェールズ王室いずれとも関わりがあります。 今回は、それぞれの王室がい…

ハウェル良王(Hywel the Good)のウェールズ法 ヨーロッパで最も進化した法律はどんな内容なのか

時代は9世紀のウェールズ。ロドリ大王の時代にウェールズは初めて統一されましたが、子や孫に後継していく中で、領土争いが続いていたのでした。 ウェールズを安泰にするためにも、乱世を終了させて強い国づくりに取り掛かっていかなければなりませんでした…

ケルトの中世音楽 ウェールズの吟遊詩人と伝統的な楽器

こんにちは、たなかあきらです。 中世のウェールズでは、吟遊詩人が音楽と共に活躍していました。当時は新聞や本はありませんし、限られた公的な文書のみラテン語で書かれ、言葉による伝達しか手段が中心でした。 人々に情報を伝える役、歴史的な物語を語る…

歴史上の人物ランキングでのウェールズ人のトップは? ウェールズの歴史問題です

こんばんは。ウェールズ歴史研究家、たなかあきらです。 ウェールズの歴史、小テスト 参考記事 答えと解説 問1 ウェールズ(Wales)の意味は何でしょうか? 「ウェールズ語では、ウェールズ(Wales)のことを、カムリ(Cymru)というんだ」 「カムリはどうい…

イングランド王ヘンリー2世に打ち勝ったウェールズ英雄のお話

親は英雄だった。子供はどうだったのか? 英雄だったのだろうか ウェールズ内での大きな戦争を制し、捕虜など数々の困難を乗り越えイングランドを打破し、ウェールズを復活させた英雄、グリフィズ・アプ・コナン。グリフィズには3人の息子がいた。長男カドワ…

強制連行的な「定時退社」の活用

定時退社は強制連行 こんばんは。ウェールズ歴史研究家、たなかあきらです。 毎週、水曜日は定時退社日である。 18時になると、帰宅を促す社内放送が流れる。 職場によっては見回りを行い、強制的に帰宅をさせられる。 会社によるかもしれないが、世の中大き…

ウェールズ版の戦国時代を終結させ、ヘンリー1世を破った英雄の波乱万丈な人生

11世紀のことでした。アイルランドに、グリフィズ・アプ・コナン(Griffydd ap Cynan)と言う青年が住んでいました。 グリフィズには野望がありました。その野望は青年になってから事実を知り、フツフツと湧き上がったものでした。 それは、北部ウェールズの…

歴史のフルコースメニューって?

先日名古屋に行った時、市バスで興味深い広告を見ました。 休日は市バスに乗って戦国・江戸時代へ 名古屋に桶狭間あり。 歴史浪漫紀行 僕は目に入ったもの何でもウェールズの歴史に置き換えるクセがあります。 平日も休日もウェブに乗ってようこそ(クロイッ…

風林火山の出稼ぎ勇者、シンゲン今助けるぞ

昔むかしの事でした。グレートブリテン島からポツリと離れた、今のマン島のお話がスタートです。 その男が活躍した九世紀では、マン島はアンイス・マナウ(Ynys Manaw)と呼ばれた国でした。 その男は代々、マナウ国を治める首長の血筋で、彼も父ギリアトか…

プリンスオブウェールズ盗られる

皆さん今晩は、たなかあきらです。 今日は、お遊びです。むかし、ちょっと落書きをしたものを見つけました。 ド下手でお恥ずかしいですが、4コマにしてみました。 時代は13世紀末、ウェールズがイングランドに征服された場面です。 プリンスオブウェールズ…

鎧兜を脱いで勝った中世の大王

こんばんは。ウェールズ歴史研究家の、たなかあきらです。 9世紀のウェールズは多くの小国に分断されていた。小国間では領土争いの戦争が絶えず、国力は落ち、外国の侵略を容易にしていた(ヴァイキング、マーシア)。 この時立ち上がった男がいた。 ロドリ…

カドヴァエル・カドメッズ ウェールズで初めての下克上を起こした男

こんにちは、たなかあきらです。今回の内容は、中世ウェールズで初めて王室以外から王の位についた、カドヴァエル・カドメッズについて紹介します。 www.rekishiwales.com ウェールズに初めて起きた下克上 隣国との同盟で上手く世を渡る カドヴァエルの心変…

最も嫌われたウェールズ王 マエルグウィン・グウィネズ

こんにちは、たなかあきらです。ウェールズ王の中では、カリスマ的な権力を持ちながら、ウェールズで最も嫌われた王がいます。 6世紀に活躍したウェールズ王、マエルグウィン・グウィネズの話しをします。 強力な勇者であった 嫌われる理由 悪魔のエピソード…

戦わずして勝つ方法? ~たたかうカムリ戦士 第11話 

ああ、こんな平和、いつか・・・ こんばんは。ウェールズの歴史研究家たなかあきらです。 ウェールズの9世紀~11世紀にかけてウェールズ王家が分裂して戦いを繰り広げる様子を、様々な登場人物の人間模様の物語をシリーズで描いています。 前回の第10話は、…

野蛮と能無しの合わせ技ね ~たたかうカムリ戦士 第10話

こんばんは。ウェールズの歴史研究家たなかあきらです。 ウェールズの9世紀~11世紀にかけてウェールズ王家が分裂して戦いを繰り広げる様子を、様々な登場人物の人間模様の物語をシリーズで描いています。 前回の第9話は、お調子者のワル、クラドグと兄のハ…

悪いが同盟はやってない ~たたかうカムリ戦士たち 第9話~

こんばんは。ウェールズの歴史研究家たなかあきらです。 ウェールズの9世紀~11世紀にかけてウェールズ王家が分裂して戦いを繰り広げる様子を、様々な登場人物の人間模様の物語をシリーズで描いています。 お調子者のワル、クラドグ。前回は、兄ハウェルとと…

隠れキャラと美女のにらみ合い ~たたかうカムリ戦士たち 第8話~

こんばんは。ウェールズの歴史研究家たなかあきらです。 ウェールズの9世紀~11世紀にかけてウェールズ王家が分裂して戦いを繰り広げる様子を、様々な登場人物の人間模様の物語をシリーズで描いています。 お調子者のワル、隠れキャラのクラドクが密かな人気…

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