アーサー王の名作「キャメロット」 アーサー王物語の意味が分かった名画

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こんばんは。アーサー王に憧れる、たなかあきらです。

今回は、映画「キャメロット」のお話をします。ある程度ネタバレしています。
「キャメロット、キャメロット、キャメロット!」

[:contetns]

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「キャメロット、キャメロット、キャメロット!!」 
その戦いは、禁断の恋から始まった。

 最後まで3時間もの映画。それもミュージカル調だった。映画の最初をちょっと見て、一度はあきらめてしまった映画だった。

 

アーサー王の映画だから・・・
もう一度見直そう・・・

 

そう思い立ち、映画を借りてきて、また見始めた。3時間がたった。
僕は、この映画は素晴らしい名画だと思った。

ストーリーは、とてもアーサー王物語の王道を行く、オーソドックスな内容であった。
都キャメロットで、王妃グエナヴィアと暮らし始めるアーサー王。しかし、フランスからやってきた高潔な騎士ランスロットは、グエナヴィアと恋に落ちてしまう。アーサー王の隠し子モードレッドも登場し、反乱を起こす・・・アーサー王物語の王道を見事に描いている。

「キャメロット」がアーサー王物語の王道を描いているから、名画と思った訳ではない。

アーサー王、グエナヴィア、ランスロット。登場する人物は皆、ハンサムで美女で、素晴らしい声で歌う、歌をささやく。

みな名優で、歌声や表情から、心境がじーんとこちら側にまで伝わってくる。美しいキャメロット、華やかなキャメロット、美しい人々、素晴らしいミュージカル、まるで芸術作品でも見ているような気がする。

 

役者の演技が芸術のように素晴らしいから、僕自身が名画と思ったわけではない。

 

アーサー王物語というと、伝説の剣エクスカリバーを持ち、アーサー王が敵を倒して偉大な王に駆け上がっていく。そんなサクセスストーリーも王道である。見ていてワクワクし、希望をもらえる。しかし、この映画は逆であった。オーソドックスな内容だけど、逆である。

都キャメロットで、王妃グエナヴィアとの幸せな生活を始めるアーサー王。始まりは絶頂であった。ランスロットは円卓の騎士の一因となるが、グエナヴィアと恋に落ち、アーサー王の苦悩が始まる。円卓の騎士たちの関係もおかしくなり、モードレッドも登場し策略を巡らし、反乱を起こす・・・アーサー王の没落のストーリーである。

 

ストーリーの概略は知っているとはいえ、苦悩で頭を抱えるアーサー王に影響され、見ている側も深みに入っていく。なんどか、この苦悩からアーサー王を救い出すことはできないのか? アーサー王とグエナヴィアの中の良いシーンが出るたびに、すごくほっとする。この関係が続いてくれれば・・・しかし、ランスロットによってかき消されてしまう・・・アーサー王の落ちていく姿がはっきりと目にすることが出来る。

 

アーサー王の没落の心境を見事に描いており、共感していくから名画と思ったわけでもない。

 

アーサー王が没落して、この映画は終わってしまうのか?
この映画は、アーサー王は、何を言いたかったのだろうか?

 「キャメロット、キャメロット、キャメロット!!」

 

落ちていくアーサー王に一筋の光が差し込んだ。

「円卓の騎士について何を知っている?」

少年はこう答えた。

すべてです。正義のための力。正義のための正義
すべてのための・・・
すべての騎士が円卓に集まる
すべてが

Might for right
Right for right
Justice for all
Round table all might all exist everything 

騎士とは無縁の名もなき少年でさえも、キャメロットを知っていて、円卓の騎士の噂を聞き円卓の騎士に憧れていたのだ。

打ちひしがれていたアーサー王の表情が変わった
涙ぐみ幸せそうなアーサー王の表情だった

 

そのアーサー王の表情を見て、ぼくはこう思った。

 

アーサー王の行いは正しかった
円卓の騎士は行いは正しかった
アーサー王は円卓の騎士は滅んでいくかも知れない
しかし、アーサー王の物語は伝説となり
後世に伝えられていったのだろう
キャメロットは語り継がれていったのだろう
アーサー王と円卓の騎士の正義は
人々の夢と希望となり
勇気を与えてくれるものとなったのだろう

 

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感動で涙ぐみ、幸せそうなアーサー王の表情を見て、僕も一緒にこう言いたくなった。

「キャメロット、キャメロット、キャメロット!!」

 

アーサー王物語の真髄を見た気がした映画であった。だから僕は、「キャメロット」を名画と思ったのである。

 

1967年映画、アカデミー賞3部門受賞作

Camelot: Original Motion Picture Soundtrack (1967 Film)

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最後まで読んでくださり有難うございました。

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