ウェールズの歴史

ウェールズの歴史

ウェールズ王室分裂の始まり(Aberffaraw家とDinefawr家の創立)

9世紀に北ウェールズのロドリ大王はウェールズの小国を束ねて、初めて大部分のウェールズを支配下に置きました。 ウェールズの結束を強めるためには、息子たちに早めに領土を継承して基盤を固めることが必要だと、考えました。 当初はうまく機能しましたが、ロドリ大王の思惑はうまく行かず、ウェールズ王室の分裂へとつながっていきました。この詳細についてお話いたします。
30人のウェールズ王

ロドリ大王(Rhodri the Great)中世ウェールズで初めて小国を束ねた王

中世ウェールズは主に4つの国に分かれていましたが、1つの国も多くの国に分かれてそれぞれの領主が統治していました。というのも、中世ウェールズでは財産や領土は領主の息子達で均等に分ける事がしきたりでした。このため、10世紀までウェールズが統一さ...
30人のウェールズ王

ローマ軍を破ったウェールズ王Eudaf Hen(エウダヴ・ヘン)の勇敢な行動

時代はローマ帝国の支配下にあった、4世紀のウェールズ。 ウェールズの首長であったエウダヴ・ヘン(Eudaf Hen、オクタヴィウス(Octavius)とも呼ばれる)はローマ帝国に反乱を起こし、ローマ総督や新たに送られてきたローマ軍を破り、ブリタニア王を宣言する荒業にでました。 このエウダヴ・ヘンの反乱について紹介いたします。
ウェールズの歴史

物語 ウェールズ抗戦史 ケルトの民とアーサー王伝説の概要

 こんにちは。たなかあきらです。「物語 ウェールズ抗戦史 ケルトの民とアーサー王伝説」はとても有意義な本で、ウェールズの歴史全体の流れを理解するのに役とても立つと思います。 このブログでは、2016年4月~6月にかけて、「中世ウェールズの歴...
ウェールズの歴史

ウェールズの国旗になぜレッドドラゴンが使われているのか?

 1959年から使用されているウェールズの国旗には、なぜ赤い竜(レッドドラゴン)が描かれているのでしょうか?その理由には、伝説と歴史的な背景と深いかかわりがありました。「ほかの国々と異なり、ウェールズでは何世紀も経てレッドドラゴンは良い意味...
アイルランドの歴史

分かりやすい中世のイギリスの歴史①(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)

こんにちは、たなかあきらです。中世のイギリスはどんな状況だったのでしょうか?イギリス(UK)を構成する国々、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドに分かれており、お互いが影響しあいながら独自の歴史を持っています。・ローマ帝...
30人のウェールズ王

ウェールズ王グリフィズ・アプ・ラウェリン。中世で唯一の全ウェールズ統一を成し遂げた「うつけ者」

う こんにちは、たなかあきらです。1282年にイングランドに征服される以前(ウェールズ大公(プリンス・オブ・ウェールズが始まる以前の時代)、長い中世ウェールズの歴史を見渡しても、ウェールズの君主で全土をほぼ治めることができた人物は、数名程度...
ウェールズの歴史

<改訂版>第7章 英雄プリンス・オブ・ウェールズの逆襲! イングランドから独立をかけた戦い

  13世紀の終わり、1282~3年にウェールズ人のプリンス・オブ・ウェールズはイングランドに倒されて、ウェールズはイングランドに征服されてしまいました。今回は、ウェールズ人たちが独立の奪回をかけてイングランドに反乱を起こした、13世紀後半...
ウェールズの歴史

<改訂版>第6章 プリンス・オブ・ウェールズの登場とノルマン・イングランドとの激しい戦いの結末

  プリンス・オブ・ウェールズとはもともと、ウェールズの統治者の中で大きな支配力を及ぼした統治者が宣言し、イングランド王に地位を認めさせたタイトルです。13世紀のウェールズでは、プリンス・オブ・ウェールズを宣言した統治者が初めて登場しました...
ウェールズの歴史

ウェールズの王室の血筋を守った!因縁の天下を分けた戦い

 こんにちは、たなかあきらです。中世ヨーロッパでは戦いは頻繁に起きていましたし、ウェールズでも多くの要塞城を建て、外敵との戦いや内乱と、戦いが続いていました。その中で、ウェールズの王室の歴史にも影響を与えた戦いに注目しました。 皆さんになじ...