イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

ウェールズ語ではウェールズの事をカムリ(仲間)と言います。歴史深いウェールズに触れて下されば嬉しいです

MENU

円卓の騎士 エクター・ド・マリス卿 ランスロットの血は争えぬ

f:id:t-akr125:20161204125616p:plain

皆さん今晩は。ウェールズ歴史研究家を名乗る、たなかあきらです。
各々の円卓の騎士の記事を書いていると、さまざまな騎士同士のつながりが見えてきます。今回の記事は、ランスロットつながりです。

※円卓の騎士一覧:「円卓の騎士」の一覧と「円卓の騎士」になる条件 

 

ランスロットの弟、エクター卿

f:id:t-akr125:20161213223417p:plain

「そういえば、円卓の騎士、ランスロット卿には弟がいるんですね」

www.rekishiwales.com

 

f:id:t-akr125:20161210161513p:plain

「同じく円卓の騎士、エクター・ド・マリス卿だね。生い立ちは違うけど、ランスロット卿の弟だけに、血は争えないなあ~、と思うね」

 

f:id:t-akr125:20161213223417p:plain

「生い立ちはどう違うんですか?」

 

f:id:t-akr125:20161210161513p:plain

ランスロットとエクターは腹違いの兄弟なんだ。ランスロットは父のバン王のちゃんとした正妻から生まれたけど、エクター・ド・マリス卿はそうじゃないんだ」

 

f:id:t-akr125:20161210161513p:plain

「バン王はマーリンと一緒に、アグラヴァダイン王の所に訪れたんだ。その際に、マーリンが魔法をかけて、バン王はアグラヴァダイン王の娘、ダムセル姫と寝たんだ。その時にできた子供が、エクター・ド・マリス卿なんだ。ランスロット卿は、父の死後は湖の乙女に育てられ、エクター卿はアグラヴァダイン王の所で育ったんだ。生い立ちは違うとはいえ、二人とも円卓の騎士になったんだよ」

 

f:id:t-akr125:20161213223417p:plain

「この辺から二人は接近して似てくるんですね」

 

f:id:t-akr125:20161210161513p:plain

「そうだな、聖杯探索について話そう。聖杯を見ることが出来るのは、童貞だけらしいんだ。ランスロット卿はグウィネヴィア王妃との不倫があったんで、聖杯を前にして気絶したんだ」

「 エクター卿は聖杯探索の旅にガウェイン卿らと共に出て、聖杯が発見されたカルボニックにたどり着いたものの、エクター卿は聖杯を見ることは出来なかったんだ」

 

f:id:t-akr125:20161213223417p:plain

「ということは、エクター卿も女性問題があったんですか?」

 

f:id:t-akr125:20161210161513p:plain

「やはり血は争えないのかな。ランスロット卿は王妃だけでなく、エレイン姫などとも関係があり、エクター卿も色々あるんだよ。エクター卿の女性関係も、とても有名だったらしいよ。ナローボーダーランドのパース姫を奪おうとフィアンセを殺して、長い付き合いをしたという情事があるんだ。その後、いとこのロエストック姫と情事をおこし、またパース姫とよりを戻したりしたそうだよ」

「この女性関係のおかげで、二人とも聖杯探索では、活躍できなかったんだ」

 

聖杯: グレイ・ドラゴン (Grey Dragon)

 

f:id:t-akr125:20161210161513p:plain

「そして、マリス卿はランスロット卿と行動を共にするようになるんだ」
ランスロット卿はグウィネヴィア王妃との不倫が明るみなり、グウィネヴィア王妃が火あぶりの刑になったとき、エクターは王妃を助けるために戦ったし、ランスロット卿が追放された時、一緒に大陸に渡ったんだ。アーサー王と戦いになったときも、エクター卿はランスロット側について、アーサー王と戦ったんだ」

 

f:id:t-akr125:20161213223417p:plain

ランスロット卿についた騎士たちを見ると、エクター卿を始めランスロットの兄弟、従兄弟たちばかりですね」

ランスロットの従兄弟たち:

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

 

 

f:id:t-akr125:20161210161513p:plain

アーサー王とモルドレッド卿が相討ちとなったカムランで戦いの後、エクター卿は、他の従兄弟たちと同じように、行方不明になったランスロット卿を探し回るんだ。エクター卿はイングランドウェールズを7年間探し回り、ようやく場所を突き止めたときには、すでにランスロット卿は死亡して葬儀を行っていたんだ。エクター卿は悲嘆し気を失って倒れたてしまったんだよ」

f:id:t-akr125:20170609232346j:plain

 

最後に

 

f:id:t-akr125:20161211142909p:plain

「生い立ちは異なるものの、ランスロット卿の行動を共にし、似ている点が多かったと考えられます。このためだろうか。ランスロット卿は弟のエクター卿よりも従兄弟のボールス卿に信頼を置いたのかもしれませんね」

 

 

 

※関連の記事

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

 

www.rekishiwales.com

 

最後まで読んでくださり有難うございました。

 

最後まで読んでくださり有難うございました。

七つの大罪 アーサー・ペンドラゴンの意味

f:id:t-akr125:20170616224754p:plain

漫画七つの大罪では、1巻でこんな場面が登場しました。
誰も抜くことが出来なかった地面に刺さった剣を、主人公のメリオダスが簡単に抜いてしまうシーンです。

 

このシーンは、伝説の英雄のシーンにとてもよく似ていますよね。
そうです。岩に刺さった剣をアーサーだけが引き抜くことができ、ブリタニア王になるという、アーサー王物語の一場面です。

f:id:t-akr125:20170616225458j:plain

※参考記事

www.rekishiwales.com

 

 

もしや、主人公のメリオダスアーサー王みたいに王になるのだろうか?
または、伝説の英雄アーサー王七つの大罪にが出てくるのだろうか? 
と密かに大いに期待してしまいました。


しかし、メリオダスは、七つの大罪の団長として旅をしますが、アーサー王らしい仕草を見せることもなく、次第にアーサー王に似たシーンのことを忘れてしまいました。

しかし、第8巻の終わりごろ、突然現れたこの場面で状況は大いに変わりました。

 

f:id:t-akr125:20170616230444p:plain

f:id:t-akr125:20170616231132p:plain

大軍を引き連れてリオネス王国に、キャメロットの新王アーサー・ペンドラゴンが、
アーサー王自身が登場してしまったのです。

これには驚きました。そして、胸が高鳴り踊りました。

 

アーサー・ペンドラゴン。父はウーサー・ペンドラゴン。ペンはウェールズ語で頭のことを意味し、頭にドラゴンの鎧を被っていることが想像されます。
まさに、その通りの風貌で登場したのです。
さらに、伝説の有名なシーンも、ほぼそのまま描かれています。

f:id:t-akr125:20170616231616p:plain

これはとてもうれしく思いました。七つの大罪で、アーサー王はどんな活躍をするのだろうか? エクスカリバーという剣の名前は出てきてはいませんが、かなりの剣の使い手で激しいうち合いをしています。

しかしながら、魔力を持った騎士へンドリクセンには叶わず、こんな厳しい言葉を浴びせられます。

f:id:t-akr125:20170616234213p:plain

 

f:id:t-akr125:20170616234357p:plain

 

伝説のアーサー王には、エクスカリバーを振りかざし960人もの敵を一人でやっつけたという記述がありますが、無敵であったわけではないようです。
ランスロット卿との争いの中で、アーサー王はボールス卿と一対一で対決し、馬から落とされ敗北したり、ランスロット卿にも負けたりする様子が描かれたりしているのです。

 

アーサー王の死 (ちくま文庫―中世文学集)

アーサー王の死 (ちくま文庫―中世文学集)

 

 

 

しかし、アーサー王は自分の力がどんなものなのか分かっておらず、まだ力自体が目覚めてすらいないようです。もし自分の力に目覚めたとき、本当のアーサー王のように偉大な英雄になっていくのか、これからどんな活躍をしていくのか、楽しみです。

f:id:t-akr125:20170617002935p:plain

 

七つの大罪を読んでいると、この登場するアーサー王メリオダスは、いずれも伝説の英雄アーサー王をモデルにしたのか、影響を受けたのかもしれません。もし、この二人が協力し合うと、すごいことになりそうだ! 伝説のアーサー王を超えるかもしれない、そんな気がしました。 

f:id:t-akr125:20170617003249p:plain

 

※関連の巻 

※関連記事

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

 

最後まで読んでくださり有難うございました。

アーサー王の城 キャメロットはどこだ

f:id:t-akr125:20170611162527j:plain

 

f:id:t-akr125:20161204125616p:plain
こんばんは。ウェールズ歴史研究家を名乗る、たなかあきらです。
皆さんは、分からないんだけど気になっているものは、あるでしょうか?

僕の場合、とてもマニアックですけど、
アーサー王の宮殿があるキャメロットはどこにあるのだろうか? 」

という疑問を持っています。答えは誰もわかんないのですけど、胸のあたりがもやもやとしています。
ちょっとはすっきりしようと、分かっている部分を整理してみました。

 

キャメロット登場

 

f:id:t-akr125:20161211142909p:plain

アーサー王伝説の中に、キャメロットの名前が初めて登場したのは、12世紀のフランスの詩人クレティアン・ド・トロワが書いた、ランスロット卿についての話の中です。しかし、ブリタニア王国については十分に描かれてはおらず、13世紀以降に他の作家などによって描かれていったのです。

 

では一体、ブリタニアのローマ支配の後、王が正義を尽くし平和と繁栄を与えた、中世の中核都市キャメロットは、現在のどこに位置してるのでしょうか?

 

f:id:t-akr125:20161204125616p:plain
そう、そこが一番、気になるポイントです。

 

カールレオン説(Caerleon

f:id:t-akr125:20170611205342j:plain

カールレオンにあるローマ遺跡(ウィキペディアより)

 

f:id:t-akr125:20161211142909p:plain

カールレオン(日本語ではカーリアンと表記することも)は、ウェールズ南部に位置し、ローマ帝国時代はイスカ・シルラムと呼ばれる要塞都市で、当時レギオと呼ばれた場所の首都です。カールレオンはアーサー王物語の中でも何度も登場し、アーサー王物語の原形と言われている「ブリタニア列王史」の中でも重要なイベントの記述がされています。

・レギオの首都での聖霊降臨祭
・アルトゥールス(アーサー)の戴冠式

このような重要な儀式をカールレオンで行っているとすると、カールレオンがアーサー王が治めるブリタニアの首都である可能性は高いのではないかと考えられます。

場所:Caerleon Roman Fortress and Baths

 

※絶版中

 

ウィーンチェスター説(Winchester)

f:id:t-akr125:20170611205059j:plain
ウィンチェスターにある円卓

 

f:id:t-akr125:20161211142909p:plain

ウィンチェスターは現在のイングランド南部に位置する。トーマス・マロリー卿が1485年に書いた「アーサー王の死」には、「キャメロット、英語名ではウィンチェスター」と書かれています。また後に、ランスロット卿、パーシヴァル卿、エクター卿についての場面でも、同じくこう述べています。

「彼らは出発し、5日以内の旅で、キャメロットに到着した。キャメロットは英語で、ウィンチェスターと呼ばれている。そして、ランスロット卿が彼らと一緒に来た時、アーサー王とすべての騎士たちは、ランスロットに大きな喜びを与えたのである」

また、アーサー王の円卓と考えられている、ウィンチェスター円卓(Winchester round table)が、ウィンチェスター城のホールに置かれているのです。

場所:ウィンチェスター (イングランド) - Wikipedia

アーサー王物語と言えば、まずはこの本

 

カーライル説(Carlisle)

f:id:t-akr125:20170611210227j:plain世界遺産ハドリアヌス城壁も通っている、カーライル (ウィキペディアより)

 

f:id:t-akr125:20161211142909p:plain

カーライルはスコットランドとの国境に近い、イングランド北部にあり、古くからローマ軍の要塞として主要都市でした。アーサー王物語の中でも、いくつかある宮殿のうちの一つがカーライルにあるようです。パーシヴァル卿がカーライルにいるアーサー王を訪れ騎士となったし、ローマ皇帝ルーシャスからの使者はアーサー王のいるカーライルに来た、と書かれています。
更には、アーサー王とグィネヴィア王妃についてこんな詩があります。


アーサー王は楽しいカーライルにス住んでいる
そして、そこにはアーサー王と共にグウィネヴィア王妃がいて、その花嫁はとても華やいでいる。

King Arthur lives in merry Carlisle,
And there with him Queen Guenever,
That bride so bright of blee.

 

カーライルもキャメロットの候補地の一つとして重要な場所と思いますね。

場所:カーライル (イングランド) - Wikipedia

 

その他

f:id:t-akr125:20170611211345j:plain

f:id:t-akr125:20161211142909p:plain

その他も多くの場所が、キャメロットの候補地として挙げられています

・ケアウェント:ウェールズ南部にある、ローマ時代の主要な要塞都市。ケアウェントはVenta Silurumと呼ばれ、一方、キャメロット説が強いウィンチェスターVenta Belgarumと呼ばれていました。

ウィンチェスター説を記述したトーマス・マロリー卿か彼の話を聞いた人が、ケアウェントとウィンチェスターを勘違いしたのではないか?という説もある。なお、ウェールズ語のケアウェント(Caerwent)を英語に翻訳すると、ウィンチェスター(Winchester)となるらしいですよ。

場所:Caerwent - Wikipedia


・カドベリー城:イングランド南部にあり、南カドベリー教会の南の端にキャメロットがある、との記述があります。住民はこの要塞の洞窟にアーサー王と騎士たちが眠っていると信じているらしいです。

場所:Cadbury Castle, Somerset - Wikipedia

 

・キャメルフォード
アーサー王の誕生の地と言われるコーンウォールにあり、コーンウォールキャメロットと呼ばれています。シェークスピアリア王で、ケント侯爵がコーンウォール侯爵に「私は貴方をおしゃべりなキャメロットの家にお送りするよ」という発言があります。
場所:Camelford - Wikipedia

 

まだまだ、他にもキャメロットではないか?と考えられている場所は多くあります。

 

最後に

 

f:id:t-akr125:20161204125616p:plain
何れが、キャメロットであるのか詳しいことはよく分からず、依然としてモヤモヤとしてます。しかし、自分のお気に入りの場所をキャメロットと仮定して想像を膨らませると、夢があってとても楽しめると思いますね。

 

 

※おすすめ記事

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

 

最後まで読んでくださり有難うございました。

 

軟弱者が来ちゃった ~新たたかうカムリ戦士、第1話~

f:id:t-akr125:20161204125616p:plain

こんばんは。ウェールズ歴史研究家を名乗る、たなかあきらです。
たたかうカムリ戦士、新たな章をスタートさせます。
前回までは、ハウェルとお調子者クラドグたちと、ハゲの強敵との戦いを描きました。
今回は時代が変わり、またもや争いの世界に場面を移します。軟弱者が主人公となります。

 

※これまでのたたかうカムリ戦士記事一覧

www.rekishiwales.com

 

f:id:t-akr125:20170610163047j:plain

 

f:id:t-akr125:20170610163403p:plain
「マレド、本当にお前は臆病でかなわんな。戦士の息子だろう、もっと力強く堂々とできないのか? そんなのではこの乱世生き残れないし、国を任せることもできんぞ」

 

f:id:t-akr125:20170610163450p:plain
「だって、そんな戦いだなんて・・・父上に言われても、そんな乱暴なこと僕にはできないよ・・・」

 

f:id:t-akr125:20170610163403p:plain
「話にならんな、お前はウェールズ王室の血を引くものとして恥ずかしいぞ。王室の人間として失格だな。それに引き換え、お前の兄エイニオンを見てみろ!」

 

f:id:t-akr125:20170610163535p:plain
「戦いでは、自ら軍の先頭に立ち敵に切り込んでいく。決して後ろを振り返ることなく、後退しない、というのが俺の信条さ」

 

f:id:t-akr125:20170610163403p:plain
「何とも頼もしい!、エイニオンこそウェールズ王室の魂、そのものだ。それに引きかえ、マレドお前は、ふ抜けた隠者のようだな。とほほほほ」


f:id:t-akr125:20170610163450p:plain
「父上、その話は、もう何度も何度も聞きましたよ。もう勘弁してくださいよ・・・」

 

f:id:t-akr125:20170610163403p:plain
「ああ、不甲斐ない息子を持って、私は不幸だ」


f:id:t-akr125:20170610163535p:plain
「親父、それはそうと、次のモーガンウィグ国への攻撃はいかがしましょう。やつら、思ったより手ごわく、なかなか降参しそうないですよ」

 

f:id:t-akr125:20170610163403p:plain
「ううむ、そうだな」
モーガンウィグ国のモーガン王を倒すには一筋縄ではいかんな。この前の戦いは、我が軍の兵力が十分でなく攻めきれなかった。次はもっと軍勢を国から集めよう」

 

f:id:t-akr125:20170610163535p:plain
「分かりました」

 

f:id:t-akr125:20170610163403p:plain
「おい、マリド。お前も軍に加われ。一人でも兵力を増やしたいくらいだからな。お前でも、何か役に立つかもしれぬ。ちょっと剣でも持ってみろ」


f:id:t-akr125:20170610163450p:plain
「っひょえええええっ、剣・・・よ、よしてください、こっこんな怖いもの、僕はもてましぇん・・・ブルブルブル。僕を戦場に連れて行くのはやめてくだしゃい・・・」


f:id:t-akr125:20170610163403p:plain
「な、なんて臆病な奴なんだ。信じられんな」

 

f:id:t-akr125:20170610163535p:plain
「こんな奴、戦場に連れて行ったら返って足手まといだ。親父、マリドは置いていくよ。僕一人で十分だ、ウェールズのオウァイン王の力を見せつけてやりますよ」

 

f:id:t-akr125:20170610163403p:plain
「うぬぬ、はぁ~っ。やむを得んな。マリドの奴、この先が思いやられるよ」

 

 

f:id:t-akr125:20170610163450p:plain
何で、みんな戦いが好きなんだろう。戦ってばかりいて、何が楽しいんだろう。人のものを奪い、人からものを奪われるだけじゃないか。僕はそんなことをしたくない。おおおお、怖い怖い。戦場なんてまっぴらだよ。

 

 

f:id:t-akr125:20170610163403p:plain
「お前は母親譲りの、パープの腕だけは確かだな。何とも癒される。しかし、戦場では全くの無用の長物だ。男でなく、女子に産まれてきたほうがよかったんじゃないか?」

 

f:id:t-akr125:20170610163133j:plain

一方、ウェールズ北部のグウィネズ

 

f:id:t-akr125:20170610163713p:plain

「イアゴの兄貴ぃ~。ご機嫌いかがぁ? 今日は天気が良くって、兄貴もりりしく見えますねぇ~」 

 

f:id:t-akr125:20170610163838p:plain

「何だ、イエウヴ。毎度、気持ち悪い口調だが、そんなお世辞を言うとは、何かねだりに来たな」

 

f:id:t-akr125:20170610163713p:plain
「兄貴も、鋭いなぁー。分かっちゃいますぅ。実はねぇ、遊び金がなくなったんですよぉ。金くれよ兄貴ぃ。領土でもいいよ、おくれよぉ」


f:id:t-akr125:20170610163838p:plain
「またか、お前は。いつも金ばかりせびりやがって。この前で最後だって、約束しただろう?」


f:id:t-akr125:20170610163713p:plain
「ふふふふぅ~。ただでお金くれ、なんて言いませんよぉ。オイラはね、いい情報を手にしたんですよぉ」

 

f:id:t-akr125:20170610163838p:plain
「何、どんな情報だ?」

 

f:id:t-akr125:20170610163713p:plain
「ふふふふ。オイラたちが、昔コテンパにやっつけてやった、オウァインの奴のことですよぉ。いつまた、奴らが反撃してくるか分からない、って兄貴言ってたよねぇ。それでオイラ、奴らの動きをずっと、見張ってたんですよぉ」

 

f:id:t-akr125:20170610163838p:plain
「何かわかったのか? 奴らまた俺たちを攻めに来るのか?」

 

f:id:t-akr125:20170610163713p:plain
「兄貴はせっかちだなぁ。もっと気長にした方が長生きするよぉ。そんな心配はすることじゃぁないよ。奴らは、オイラたちのグウィネズじゃやなくてね、南のモルガンウィグ国を攻めようとしてるみたい」

 

f:id:t-akr125:20170610163838p:plain
「奴らはモルガンウィグを占領して力を蓄え、ワシらを攻撃しようというのか? それともモルガンウィグを攻めようと見せかけ、こちらに攻めてくるのか?どっちなんだよ、おい」

 

f:id:t-akr125:20170610163713p:plain
「せっかちだなあ兄貴ぃ。さっきも言ったように、もっと落ち着いてよぉ。モルガンウィグは兵力が強く、そう簡単にはやられるような国じゃないよ。どっちも、もっと戦ってくれればいいじゃんかよ。兵力どんどん使ってさ。戦いが長引けば長引くほど、兵力は少なくなってくるじゃん。そうなったら、へへへへ、オイラたちの出番だよぉ」

 

f:id:t-akr125:20170610163838p:plain
「なるほど。、イエウヴ珍しくお前も考えたな。お前のいがぐり頭も伊達じゃなかったな」


f:id:t-akr125:20170610163713p:plain
「へへへへ、そんじゃ、兄貴ぃ、お金をおくれよぉ」

 

 

f:id:t-akr125:20170610163227j:plain


水は清く、緑深く、いのちにあふれる我がウェールズ
小鳥は歌い、動物は踊り、人は楽器を奏でる
生き物はみな、手を取り合い、心を通じ合い
暖かな食事を感謝と共にいただく
今日のことを話し、明日の希望を語り合い
暖かい場所でぐっすりと夢の中で微笑みあう
ゆたかな国ウェールズ、よろこびの国ウェールズ
僕らはみんな、ひとりはみんな
すべての生き物たちが、助けあって喜びあって、感謝しあって
生きていこう

 


観客1:「うううう、いい曲だ。さすがマリドの演奏、いつ聞いてもじーんと心にくるなあ。まるで戦いがなくなって、平和な世の中になった気がするよ」
観客2:「まっ、今の現実では、そんなことはないだろうなあ。せめて音楽でも、か」

 

f:id:t-akr125:20170610163450p:plain
「皆が安心して暮らせる平和な国に、ぼくはしたいよ。怖いけど」

 

その怖さがひたひたと、マレドの身に迫りつつあるのであった。

 

www.rekishiwales.com

 

※ストーリー一覧 

www.rekishiwales.com

  

※おススメ記事です

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

 

最後まで読んでくださり有難うございました。

エクスカリバーな朝

f:id:t-akr125:20161204125616p:plain

こんばんは、ウェールズ歴史研究家を名乗る、たなかあきらです。
僕は最近、朝なかなか早起きが出来なくなってきました。今朝もこんな感じで、朝からバタバタしていました。(お話は、フィクションです)

 

f:id:t-akr125:20170610154108j:plain

 

ん、今何時だ?

もう8時を回ってるじゃないか? いかん、寝坊してしまった。
しまった~、エクスカリバーをセットをしておくのを忘れてしまった。
今日は朝からミーティングがあるじゃないか。急がねば!

 

僕はあわてて、布団から抜け出して起き上がった。
布団からぽとりとエクスカリバーの時計が落ちた。不覚であった。 

 

急いでトイレに行き、顔を洗い、服を着替えた。
ワイシャツのシャツの下には、いつものようにエクスカリバーを着こんだ。僕のお守りである。仕事で困難なことが起こっても、通行中に危険が迫って来ても、このTシャツに宿っているアーサー王伝説の魂が古代からよみがえり、きっと僕を救ってくれるだろう。そう信じていつも暮らしている。

 

そういえば、残り物の何かがあったな。それをかき込んで、家を出よう。僕は一階に下りていき、エクスカリバーをあけようとした。 このエクスカリバーの鍋もピカピカとしており、重量感たっぷりで存在感がある。持った心地も最高である。一晩寝かした料理は、さぞかしスカリバーを彷彿させる、ロマンたっぷりの味になっていることだろう。

2-0006-0402 TKG PRO 21-0エクスカリバー片手浅型鍋18cm 8891l
 

 

いかん、こんなことを考えている余裕はない! 
しまった、朝食を食べる時間がなくなってしまったじゃないか。
しかたない、今日の朝食はエクスカリバーを飲んでおこう。

 

僕は、エクスカリバーのグラスに水を汲み、ゴクリとエクスカリバーのサプリを流し込んだ。

 

 

いってきます!
僕は玄関においてある、エクスカリバーを急いで履き、外へ飛び出した。これを履いていれば僕は俊足となり、電車を降りてから駅から会社の事務所までのラストスパートを、電光石火のように駆け抜けることができるだろう。

 

あっ、雨・・・・

これは恵みの雨か、それとも僕を狙う敵からの攻撃なのか。恵みの雨ならいいが、敵の攻撃なら、僕も対策を取る必要がある。僕にはまたしても、心強い味方がいた。
そう、エクスカリバーである。これをさしていけば、パンパンパーンと跳ね返し、敵からの攻撃は完全にシャットアウトできるだろう。
僕は、玄関にもどりエクスカリバーを取って来て、見事なその姿を雨に向かって広げた。

 

劇場版Fate/stay night 約束された勝利の剣 エクスカリバー 武器傘

劇場版Fate/stay night 約束された勝利の剣 エクスカリバー 武器傘

 

 

 

よし、駅まで急ごう! しまった、もうあと10分しかない。
心配無用。僕にはまたもや、頼もしい相棒がいた。
その名も、エクスカリバー号。さっ、僕はエクスカリバー号の自転車にまたがった。


いくぞ、全開! エクスカリバーを履き、エクスカリバーを片手に、エクスカリバーに乗り込み、今朝も駅まで急ぐのであった。

 

※このストーリーはフィクションです。 

 

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

 

つづく、かな?

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。 

映画 キング・アーサー 2017 新たなアーサー王伝説のはじまりか

f:id:t-akr125:20161204125616p:plain

こんばんは、ウェールズ歴史研究家を名乗る、たなかあきらです。
映画キングアーサーを日本公開日に鑑賞してきましたので、その内容を記事にしました。多少ネタバレはあるかもしれないので、ご容赦ください。

新たなキングアーサーの始まり

f:id:t-akr125:20170511221120p:plain

 

「新作のキングアーサー、面白いのだろうか? がっかりなんだろうか?」
「何か違う点はありそうだけど、流れは想定できちゃうなあ」

僕はアーサー王に関する本、映画をかなり見たり、歴史を調べたりしてきました。ですので、新作のキングアーサーの予告編を見たとき、背景や人物関係などから、大方の映画の流れは想定出来てました。

※日本語公式サイト

youtu.be

wwws.warnerbros.co.jp

 

f:id:t-akr125:20161204125616p:plain

これまでのアーサー王の映画と何か違う点?
確かに、ヴォーティガンという悪役が登場したり、魔術師が女性だったり、おっ違うなぁ、と思う面白そうなポイントは予告編で知っていました。その違う点も、歴史背景などから、だいたいは想像できていました。

それ以外の何か違う点、楽しませてくれる点が一つでもあればいいなあ、とあまり期待をせず、ブログの記事を書くためだけに観に行く、そんな状態でした。

本当に、予想していた通りの展開でした。一言でいうと、アーサーと悪王ヴォーティガンとの戦いです。どちらが、どうやって勝つのだろう、というストーリーがポイントです。単に娯楽映画というだけなら、楽しめるかもしれません。

しかし、このストーリーだけなら、数多くあるアーサー王の映画の中で、物足りない作品となってしまわないだろうか。ほかにもっと何か違う点が必要だ。僕は映画を観ながらそう感じました。

f:id:t-akr125:20170517003800p:plain

 

f:id:t-akr125:20161204125616p:plain

予告編の通り、アーサーは幼少のころから城ではなく、スラムで育てられます。しかし、突然アーサーに大変化が訪れました。

「岩に刺さった剣を抜いたから、いきなり真の王だといわれても・・・悪王ヴォーティガンを倒せと言われても、俺には何のことかわからない。ごめんだね」
「それより、スラムに返してくれ」

 

それはそうでしょ、僕でも同じことを言うでしょうね。
いきなり大会社の社長になるべく、悪事を働くの現社長を倒せと言われても、困る!
それより住み慣れた、ぺーぺーの一担当に戻してくれ。

 

人が行動を起こすには、目的と動機が必要です。アーサーにとっては、悪王と戦う目的や動機が何もありませんでした。アーサーは立ち上がる気は全くありませんでした。

 

f:id:t-akr125:20161204125616p:plain

しかし、アーサーには幼いころの悪夢が忍び寄ります。夜寝ていても、うなされて目が覚め、トラウマのようになっていきます。
「何だろう、俺に何が起こっていたのだろう。この悪夢を消し去りたい」

 

f:id:t-akr125:20170511220806p:plain 

そんな時に、アーサーと共に戦っていこうという、魔術師メイジ、騎士ヴェディヴィアをはじめとする仲間たちが現れます。アーサーも仲間たちとの触れ合っていくことにより、徐々にアーサーが目覚めていくのです。

仲間たちと共に、悪夢の原因を知りヴォーティガンとの戦いに挑んでいくアーサーの心の変化、それがこの映画のポイントの一つではないかと思います。アーサー王が悪に立ち向かっていく戦いの場面だけでなく、これまであまりなかった、アーサーの人間的な内面も描かれた映画であると思います。

僕も次第にアーサーが仲間のように思えてきて、映画を観ながら心の中でアーサーを応援し、一緒に戦うようになっていました。

f:id:t-akr125:20170527145719j:plain

最後に

f:id:t-akr125:20161204125616p:plain

今回の映画キング・アーサーは、これまでとは一味も二味も違ったアーサー王が描かれていると思います。アーサー王伝説の歴史を振り返ってみても、ストーリーは時代と共に変化してきています。もはや従来のアーサー王ではなく、新たなアーサー王の伝説が生まれたのではないかと思います。

映画はいろんな楽しみ方があると思いますので、この新キング・アーサーも楽しんでいただければ、アーサー王ファンの僕にとっても嬉しく思います。

 

※関連記事

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

円卓の騎士、ランスロット卿の家系図を描いてみた

f:id:t-akr125:20161216015519p:plain

こんばんは。ウェールズ歴史研究家を名乗る、たなかあきらです。
いや~、最近は記事を書いていても人の名前が多くて、頭の中がパンクしそうです。
やっぱり、何事も整理して、すっきりさせることが必要ですね。

 

f:id:t-akr125:20161213223417p:plain

アーサー王物語に登場する円卓の騎士たちは、数多くいますよね」

 

f:id:t-akr125:20161210161513p:plain

「円卓の騎士は、13人とも25人とも言われ(さらに多い説もあり)、それぞれが親子だったり、兄弟だったり、つながりが複雑で、分かっていても頭が混乱してくるんだよ」

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

 

f:id:t-akr125:20161213223417p:plain

「本当にそうですね。横文字ですし、似たような名前も多くあって、僕も頭の中がぐちゃぐちゃになって来ちゃいました」

 

f:id:t-akr125:20161210161513p:plain

「そこでだ、今回はランスロット卿の家系図を描いて、整理してみたんだ」

 

f:id:t-akr125:20161213223417p:plain

「それ、頭も整理できて助かります」

 

f:id:t-akr125:20170603195636p:plain

f:id:t-akr125:20170603200749p:plain

 

f:id:t-akr125:20161213223417p:plain
「ひゃ~、複雑すぎる!! この中に、どんだけ円卓の騎士がいるのですか???」

f:id:t-akr125:20161210161513p:plain
ランスロット卿、ガラハッド卿、エクター・ド・マリス卿、ライオネル卿、ボールス卿かな。とりあえず、みな簡単に紹介しよう」

 

①ボールス王、バン王:
フランスのブリタニー地方の王で、アーサー王ブリタニア統一に協力。フランクのクラウダス王に殺される。

ランスロット卿:円卓の騎士
バン王の息子で、円卓の騎士の中で最強。アーサー王妃のグウィネヴィア王妃との不倫が有名。

www.rekishiwales.com

③エクター・ド・マリス卿:円卓の騎士
ランスロットの半弟。ランスロット卿に味方し、アーサー王と戦う。
④ガラハッド卿:円卓の騎士
ランスロット卿の息子で、聖杯探索で大活躍する。

www.rekishiwales.com

⑤ペレス王:
カルボニック城主で、ランスロットに魔法をかけて、娘エラインと床を共にさせる。出来た子供がガラハッド卿。

⑥ボールス卿:円卓の騎士
ボールス王の息子で、ランスロット卿の従兄弟。ランスロット卿の最大の味方。

⑦ライオネル卿:円卓の騎士
ボールス王の息子で、ボールス卿の弟。ランスロット卿やボールス卿と行動を共にする。

www.rekishiwales.com

⑧エリアン卿
ブランデゴリスの娘クレアはボールス卿に恋し、ボールス卿に魔法をかけて床を共にする。その時に産まれた子供。

 

f:id:t-akr125:20161213223417p:plain
「この家系図があるのと無いのとでは大違いですね。複雑ですけど、多少すっきりしてきました」

 

f:id:t-akr125:20161210161513p:plain

「役に立ってもらえるなら、嬉しいよ」

 

 

 

※関連の記事

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

 

最後まで読んでくださり有難うございました。

取材、記事のご依頼、お問い合わせはこちらまで t.akr125@gmail.com