カリスマを存分に発揮した歴史上人物!ノルマンディー公がイングランドを征服できた3つの秘訣!

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f:id:t-akr125:20180724001733p:plain(18.9.2更新)
こんにちは、たなかあきらです。

今回は、カリスマ性に焦点を当て、1人の人物を紹介します。

時代は11世紀。フランスのノルマンディー公だった彼は、強いカリスマ力を生かして、瞬く間にイングランドを征服しました。

「彼は、なぜイングランドを短期間で征服し、子孫も引き続いて統治を続けることができたのでしょうか?」

ここでは、このノルマンディー公が発揮した、3つのカリスマ性について物語ります。

カリスマとはどんな人物でしょうか?

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アップル社を興したスティーブ・ジョブスはそのカリスマ性で知られています。
彼の成功は

・自分を信じ、批判に打ち勝つ強い精神力
・卓越したセンスと鋭い洞察力

があったからこそと言われています。

歴史上を見ても成功した王の多くはカリスマ性を持っており、ジョブズに通じる性質を持っています。

イギリス史上で最も大きく世の中を変えてしまった男がいました。彼は、ノルマンディー公ギョーム2世であり、後にイングランドウィリアム1世となりました。

※「ウィリアム征服王」と人々は呼んでいます。

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ノルマンディー公ギョーム2世のカリスマ性

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1066年、ノルマン系フランス人のノルマンディー公ギョーム2世はわずか1万2000人の軍を引連れフランスからイングランドに攻め込みました。

そして一瞬のうちにイングランド軍を打ち負かし乗っ取りました。

なんと5000人のフランス人で、150万人もの人口を抱えるイングランドを完全に征服してしまったのです。

以後、ウィリアム1世なったギョーム2世が築いたイングランドや王室は、今日のイギリス国家や王室まで続いています。

エリザベス2世チャールズ皇太子、ウィリアム王子はギョーム2世の子孫なのです。このギョーム2世の注目すべき点は、彼の非常に強烈なカリスマ性です。

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カリスマ性①【自分を信じ貫き通す】

カリスマは、自分のカリスマ性を信じて活かします。
出る杭は打たれるますが、周囲からの風当たりも気にせずハネのける強い情熱と意志を持っています。

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ギョーム2世は長身でがっしりした体格で美男子でしたが、相手を縮み上がらせる程の激しくまた折れない強靭な性格を持っていました。

子供のころから戦闘ごっこでは抜群の指揮力を示し、同じくノルマンディー公であった父に素質を認められ高い教育を受けました。

しかし、ギョーム2世への世間の風当たりは強いものでした。

ギョーム2世の母は商人の娘で言わば父の浮気で産まれた子で、事ある毎に私生児と軽蔑され成人に達する前に父から継いだノルマンディー国も近隣から狙われます。

ギョーム2世は外部圧力に屈することなく、逆に奮い立ち気の強さと意志の強さで国を守り抜き、カリスマ才能を生かし始めます。

成人になったギョーム2世はフランドル伯の娘マティルダに求婚しますが、私生児と罵りられ7年も断り続けられます。ウィリアム1世は黙ってはいませんでした。信念を屈することなく、なぜ結婚しないんだ!とマティルダに暴力的に迫ります。

しかし、行動力があり男らしい!と勇気を逆に気に入られ、ギョーム2世とマティルダはついに結婚します。

カリスマ性②【戦略に富む】

カリスマは卓越したセンスや先を見通す力も持っています。またそれには優れた戦略も必要となります。

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ギョーム2世は2つの戦略・策略を立てます。

一つ目は、ノルマンディーの国力を強化するためのバックアップを得る事でした。それがマティルダとの結婚は、ギョーム2世の策略が多分に含まれていました。

私生児であるがために弱い立場であったため、マティルダと結婚することによってフランドル伯のサポートを得ます。

またマティルダの教養と風格は権力者としての気品を十分に持っており、ギョーム2世は逆玉の輿的に利用しました。

二つ目は、イングランドの乗っ取りでした。先代のイングランド王、エドワードから次期王の権利を譲り受けたと訴え、イングランドに攻める正統性をローマ法王に認めさせます。

しかし、当時のイングランド王ハロルド2世は、その訴えを拒否しました。またハロルド2世はとても武勇に優れ、簡単には勝てる相手ではありませんでした。

そこでギョーム2世はハロルド2世の弟を利用し、謀反を起こさせます。ハロルドは弟に勝利しますが兵力を多く失ってしまいます。

これぞ絶好のタイミング!と、ギョーム2世は1万2000と少数の兵ながらイギリスに急襲をかけます。ハロルドは不意を突かれ兵を整えることができず、ギョーム2世は勝利します。

こうしてカリスマ性を発揮したギョーム2世は、ノルマンディー国の強化とイングランドの乗っ取りに成功したのです。

カリスマ性③【カリスマを後継する】

カリスマ的な人物が出現すると一時は繁栄しますが、その能力を引き継ぐことができず一代で終わってしまうことが常です。

イギリスやウェールズの歴史を見ても、カリスマ王が倒れた後は、必ずと言っていいほど後継者争いで国が乱れ、カリスマ王が成した事は引き継がれません。

ギョーム2世は自分のカリスマ力が引き継がれる斬新な強い仕組みを作りました

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ギョーム2世は自分のカリスマ力が引き継がれるよう、当時としては斬新なアイディアにより強い国づくりをしました。

・完璧な徴税をして国家の財源を確保するため、国勢調査を実施して土地調査簿の作成

・国王の継承は国王の長男とし、領土は子達で分割しない。これまでのイギリスは議会で決めており、骨肉の争いになることもあった

・臣下に与える領土はバラバラに飛び地で与え、力が集中しないようにした

・国王不在時は国王妃が国政を担えるようにし、初めて国王妃の戴冠を行った

・石造りの砦を初めて建築し、当時木造が主だったイギリス諸侯達を武力でも圧倒した

ギョーム2世は他のヨーロッパ諸国とも一線を画す、強く中央主権化された君主国家を形成したのです。

そのおかげで、ギョーム2世が作り上げたイングランド王国は(現在のUK)その後も崩壊することなく今日まで続き、イギリス王室も初代ウィリアム1世(ギョーム2世)から数えて今のエリザベス2世まで41代続いています。

まとめ

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ウィリアム1世となったギョーム2世の成功は、彼のカリスマによって得られた成功を後世に及んで持続させる仕組みを作ったことにあります。

ますます複雑化する我々の社会やビジネスにおいても、それぞれの強みや資質を活かすと共にビジネスが継続できる強い仕組みを作ることが大切であり、ギョーム2世の行動が良い参考となるでしょう。

最後までお読みいただき、有難うございました。

次回もよろしくお願いいたします。

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