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イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

ウェールズ語ではウェールズの事をカムリ(仲間)と言います。歴史深いウェールズに触れて下されば嬉しいです

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漫画のヴィンランド・サガでウェールズの歴史が親しめる

アーサー王伝説 ウェールズの歴史 ヴィンランド・サガ

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11世紀初めの北欧やイギリスを舞台に書かれている漫画のヴィンランド・サガには(17巻までの内容)、ウェールズに関する場面が多く出ています。特に8巻までは、母方にウェールズの血を引き、自身をアルトリウス(アーサー王)の生まれ変わりと宣言したアシェラッドを中心に多く描かれています。

ヴィンランド・サガからどんなウェールズが分かるのか?

纏めてみましたのでお楽しみください。

 

ヴィンランド・サガの歴史的背景

 

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ヴィンランド・サガの主人公を初め多くの登場人物はデンマークを中心としたヴァイキングで、8世紀終わりごろからイングランドに侵略し約1/3を占領しました。こと地域をデーンローと呼んでいます。その後、幾度となくイングランドを攻め、ヴィンランド・サガに登場するスヴェン王やクヌート王(クヌート一世)はイングランド王の座も奪い取りました。

もちろん、ウェールズにもヴァイキングは攻めてきました。デーン人(デンマークのヴァイキング)を初めとするスカンジナビア半島のヴァイキングたちが、直接またはアイルランドを拠点にして、何世紀も何世紀も攻めていました。

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ウェールズは小国に分かれて独立心が強かった

 

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当時のウェールズは幾つかの小国に分かれ、さらにその小国もcantrefと呼ばれる小さな領土に分かれていました。
なぜ小国に分かれていたのか?その理由を二つ挙げると
ウェールズは相続する時にすべての兄弟に均等に領土を分け与えられる
・自分たちの生活を守れれば他を侵略することはあまりない

このため、中央集権的な国家が生まれにくく、また強い独裁的な指導者も少なく長いウェールズの古代~中世の歴史の中でもウェールズが統一されたのはごくわずかな期間に留まりました。

 

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ヴァイキングに打ち勝っていたウェールズ

 

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小国に分かれて強大な国家は生まれにくいウェールズのため、グレートブリテン島の大部分の領土をもっていましたが、数百年の間にアングロサクソン族に大半を奪い取られ現在の四国くらいの領土になってしまいました。

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しかし、陸からではなく海から攻めてくるヴァイキングに対しては抗戦を続け、決して占領されることはありませんでした。
その理由としては

・山岳地帯が多く攻めにくい
・急襲・奇襲が得意でロングボウの名手が多く、近くも遠くも攻めにくい
・共通の敵はイングランドでお互い協力することも
 (アイルランドのヴァイキングとウェールズは仲が良かった)

愛国心が強いウェールズは団結し、9世紀にはウェールズのロドリ大王はヴァイキングの大襲撃を撃破し、ヴィンランド・サガに登場するスヴェン王の祖父ゴレムの軍を壊滅させたこともありました。

 

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またウェールズは山岳地帯が多く農地が少ないため貧しく、占領したとしても大軍を養うだけの食料も得られません。このような理由の為に、スヴェン王はイングランドは奪い取りましたが、ウェールズに攻め入るまでには及ばなかったのではと考えられます。

 

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ウェールズの心の源、アーサー王伝説

 

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ウェールズには多くのアーサー王伝説があり、人々はアーサー王の存在を信じ自分たちの祖先が偉大なアーサー王であることを誇りに思い、窮地に立たされたとき自分たちを救ってくれるとアーサー王の復活を待っていました。

宿敵モルドレッドとの戦いで深手を負いアヴァロンの地に姿を消したアーサー王は、いつの日か再びもどってきて我々(ウェールズブリタニア)を救ってくれるだろう

そんなアーサー王伝説に影響され伝説を作った人々もいました。

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ヴィンランド・サガの登場人物の中で、母方にウェールズの血を引くアシェラッドがいます。アシェラッドの父親はヴァイキングですが、自分のアイデンティティーはウェールズでありアーサー王(アルトリウス)の子孫であることを誇りに思っていました。

 

※ちょっと脱線しますが、

アシェラッドがもし実在した人物なら、誰の可能性があるのか?
ウェールズ王室のさまざまな家系図から推測をしてみました。

 

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当時のウェールズイングランドに攻め続けられ領土を大縮小し、占領はされなかったモノのヴァイキングにも攻められ、またウェールズ国内では王の後継争いによる内乱が続き、国は荒廃していました。そんな苦しい生活状況の中で、人々は救世主であるアーサー王の復活を願っていたのかもしれません。

ウェールズでは独裁的な王というより統治者と表現した方が良いかもしれません。
 ウェールズでは王の代わりに統治者(twysog)と呼んでいました。

 

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ヴィンランド・サガでアシェラッドが、
「余こそがアーサー王の子孫であり、正統なブリタニア王だ!」
と発言した場面では、当時の苦しいウェールズの人々の心を代弁したように感じました。

 

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アーサー王について纏めた記事もどうぞ 

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最後に

 

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ヴィンランド・サガにはウェールズについての描写が多くあり、ウェールズについて知ることが出来ると思います。ヴィンランド・サガを読んでウェールズに興味を持ち、私の記事を読んで更に理解を深めていただければ幸いです。

 

最後まで読んでくださり有難うございました。

ヴィンランド・サガウェールズが登場する主な巻 

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