イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

ウェールズ語ではウェールズの事をカムリ(仲間)と言います。ウェールズの歴史、イギリスの歴史、アーサー王、イギリスの歴史に関連する内容を中心に記事を書いています。

カドヴァエル・カドメッズ ウェールズで初めての下克上を起こした男


 

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こんにちは、たなかあきらです。
今回の内容は、中世ウェールズで初めて王室以外から王の位についた、カドヴァエル・カドメッズについて紹介します。 

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ウェールズに初めて起きた下克上

 

 

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ウェールズにも農民からのし上がり、王になった人物も何人かいるんだ。

 

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日本の下剋上みたいですね。
 

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その中の一人に、カドヴァエル・カドメッズ(Cadafael Cadomedd ap Cynfeddw)と言う人物がいたんだ。
当時のウェールズは外敵の侵略は受けるものの、外敵を押し込み再び勢力を広げていた。しかし、その時の王であったカドワロンは戦死してしまった。
 
「これはチャンスだ!」カドヴァエルは隙を見て幼い王子カドワラドルを国外追放し、素早く王座をぶん取ったんだ。
 
 

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ウェールズの王室が始まって以来、身元も知れない他人に王座を奪われた大事件だったんだ。
 

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奪ったのなら、ウェールズ内でモチロン、反対勢力はあったんでしょう
 

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あっあった。しかし、カドヴァエルは最初は上手く世渡りをしたんだ。

 

隣国との同盟で上手く世を渡る

 

 

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カドヴァエルは王座をぶんどってから、

・前王と同じ様に、強国マーシアのペンダ王と同盟を結んだんだ。
・前王と同じように敵のベルナシア国と戦ったんだ。
・前王と同じように領土の拡大を狙ったんだ。
 
 

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なるほど、前王のとった路線をそのまま周到し、他の人からも批判が出ないようにしたのですね。

 

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恐らくそうだろう。
ベルナシア国はその昔、ウェールズ(ブリタニアと呼ばれた時代)と繋がった国の一部であり、ベルナシアを倒しかつての領土を奪回することはメリットが有ったんだ。

 

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なるほど。

 

カドヴァエルの心変わり

 
 

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しかしその後、カドヴァエルは運命を左右した非難を受ける行動に出たんだ。
 ベルナシアの息の音を止めようと、同盟国マーシアのペンダ王などと協力して、遠征に出かけたんだ。勝利すれば大きなメリット、と言うところであったが、決戦の前夜に、カドヴァエルは忽然と姿を消してしまったのだ

 

 
 

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ええっ、
どこへ行っちゃったの?
 

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命が惜しくなったのか、故郷が懐かしくなったのか、急に態度を変えて何と軍を引き上げ、国に帰ってしまったんだ、、、

 

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それは大変! 戦いは大丈夫だったんですか?

 

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敵ベルナシア国の王オスウィウは息を吹き返し、同盟国の中心的存在のマーシアのペンダ王は戦死し、敵ベルナシアに軍配が上がってしまったんだ。

これにより、カドファエルは戦争を放棄した王(Battle-Decliner)レッテルを貼られ、ずっと汚名を残したままなんだよ。
戦いの後、カドヴァエルは王位から消えています。詳細は分かっていません。
 
 
 

最後に

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カドヴァエルは、戦争放棄人と言われるだけでなく、ウェールズ三大農民王とも呼ばれた、ウェールズの歴史上でも変わった王です。
カドヴァエルがもし、戦いを放棄せずに戦っていたら、カドヴァエルの評価も、歴史も変わっていたかも知れません。
 
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