中世の英語史に及ぼしたヴァイキングの言語、ノルド語
- 2016.07.07
- イギリスの歴史 英語、ウェールズ語の歴史

(18.7.29更新)
英語史はイギリスの歴史と大きく関りがあり、時代とともに大きく変化してきました。
英語自体はいつから始まるのでしょうか?
✅おすすめの記事
・英語のルーツは?ドイツ語、ラテン語、フランス語の影響について
・イギリス英語を学ぶおススメの方法(YouTube、映画、ポッドキャスト、オンライン英会話)
・シェイクスピアの発音はイギリスの標準的な発音(PR)とどう違うの?
・イギリス英語の発音 さまざまなブリティッシュ・アクセント(まとめ)
中世以前の英語史
それは410年にローマ軍が当時ブリタニアと呼ばれていたイギリスから撤退した後に、ゲルマン系の民族であるジュート人、アングロ人、サクソン人(いわゆるアングロサクソン人)が5世紀の中ごろからブリタニアに侵略し始めたころです。
つまりイギリス英語の起源(英語の起源)は、アングロサクソン人が話す古代のゲルマン語になります。(この頃のイギリス英語の事を古英語と呼びます。)
その後、ヴァイキングが9世紀頃からイングランドに侵略をし始め、ヴァイキングのノルド語などをイギリス英語に取り込んでいきました。(この頃のイギリス英語の事を後期古英語と呼びます。)
そして、11世紀の1066年にフランスからやって来たノルマン人にイングランドは征服され、イギリスの英語はフランス語の影響を受けました。(この頃のイギリス英語の事を
※英語史に関する参考記事
英語史:中世のイギリス英語とヴァイキングの古デーン語
10世紀頃のイギリス英語、古英語
10世紀頃のイギリスの英語は古英語と呼ばれています。
ところどころ知っている単語はあるものの、現在の英語とは大きく異なり、僕たちではこの頃のイギリス英語を理解することは殆ど不可能です。
今の英語よりも、とても強い発音と多くの巻き舌がありますね。
当時のヴァイキングの言葉、古デーン語(ノルド語の一つ)
11世紀頃のデンマークのヴァイキングの言葉を聞いてみて下さい。勿論わかりせんね。しかし、何となくイギリス英語のリズムに似ているような気もします。
ノルド語を吸収した後期古英語
古英語はノルド語の一部を吸収し進化していきました。11世紀~13世紀にかけて話されていたイギリス英語です。この時代になっても殆ど何を話しているのか分かりませんね。
その後はフランス語の影響を受けながら、現在の英語に近づいて行きます。
英語史において、イギリス英語の歴史を見るだけでも、英語はとても大きく変化していることが分かります。英語の歴史を知って英語を勉強すると興味が増しますね。
最後に
今回はイギリス英語の歴史を中心に、英語史について紹介いたしました。言葉の歴史は、当時何に影響されていたのか、どんな文化であったのかとも深いかかわりがあり、とても興味深いです。この記事を読んで、英語の歴史だけでなく言葉について興味を持ってくださると有難いです。
※関連記事
-
前の記事
コツコツと努力した遅咲きの偉人 2016.07.06
-
次の記事
アーサー王伝説に影響され「伝説の人物」となった偉人たち 2016.07.08