オーウェン・グレンダワー(オウァイン・グリンドゥール)について詳しく分かりやすく書かれてあり参考になりました(*^^*)
私はシェイクスピアの『ヘンリー四世』にてグレンダワーの娘であるモーティマー夫人を演じています。
これを読んだら父への尊敬が増しました♡ https://t.co/2GcNIHlWRX— 岡﨑 加奈 (@okana0302) 2016年11月28日
こんばんは!たなかあきらです。このツイートから僕は新たな経験をしました。
これまで本では読んだことがありましたが、シェークスピアを観たことはありませんでした。また演劇すら観に行ったこともありませんでした。
演劇をテレビで観たことはありましたが、とても上映時間は長いですし途中で飽きてしまって、観る気があまりしませんでした。
ある時、僕が以前に書いた記事がツイートされていることに気が付きました。
誰だろう?と思って見てみると、知らない女性でした。
記事に興味を持っていただけるのはとても有難いので、ツイート有難うございます! とコメントを残しておきました。このコメントの返信が最初にご紹介したツイートだったのです。
※岡﨑さんにツイートいただいた記事
岡﨑さんは新国立劇場で上映されている演劇「ヘンリー4世」に出演されており、僕が記事に書いたウェールズの英雄オウァイン・グリンドゥール(英語ではオーウェン・グリンダワー)の娘役をされていました。
これはチャンスだ! 見過ごすわけにはいかない! 僕が演劇を観ていなかったのは、だだの食わず嫌いだ! と速攻でチケットを買って観に行きました。
ウェールズのブログを書いて情報を発信していなければ恐らく観に行くことはなかったでしょう。ブログを書いていてよかった、と心から思っています。
※ヘンリー4世とは14世紀後半~15世紀初めのイングランド国王
ヘンリー4世 (イングランド王) – Wikipedia
※下記のホームページより拝借
ヘンリー四世の演劇のあらすじ。
第一部 -混沌-
舞台はロンドン。王ヘンリー四世は、前王リチャード二世から王位を簒奪した罪悪感に苛まれていた。一方、長男ハル王子は大酒飲みの、無頼の騎士フォールスタッフと放蕩三昧。そのころノーサンバランド伯の息子パーシーが謀反を起こす。シュルーズベリーに出陣したハル王子とパーシーの一騎打ち。勝敗の行方は・・・・・・。
第二部 -戴冠-
フォールスタッフはシュルーズベリーの戦いで手柄を立て、過去の罪状を許されるが、ノーサンバランド伯の討伐軍に加わることになる。昔馴染のシャロー判事の暮らすグロスターシアに徴兵に訪れた彼に、ハル王子がヘンリー五世として即位したとの報が。意気揚々と新王の前に姿を現すフォールスタッフを待ち受けていた運命とは?
第一部、第二部ともに約三時間、合計約6時間の長丁場でしたが、完全に舞台に起きているストーリーに引き込まれて、あっと言う間の時間でした。
舞台狭しと迫力満点に動く各役の俳優さんたち。マイクなしで響き渡る俳優さんの力強い声。俳優さんたちの息もセットとともにぴったり合い、動きだけでなく笑い+悲しみ+喜びなどの感情も豊かに伝わってきて、観ている側も同じ世界にいるかのようにに思えてきました。
テレビで観る演劇は写真を早送りしている感じで、演劇ではその場の世界空間に自分が居合わせる、という大きな違いがあるいことに気が付きました。
ん~、残念ながら何れも僕のつたない文章力ではとても演劇の素晴らしさをお伝えすることはできません。(なので実際に観て頂いた方がよいと思います)
オーウェン・グリンダワーの娘役をされた岡﨑さんは、戦いに出る夫モーティマーを想う気持ちを可憐に表現されていました。ウェールズ語で話、美しい声で歌われ素晴らしかったです。また岡﨑さんの演技を観たいと思いました。
印象に残ったシーンを一つだけご紹介いたします。
ひょうきんで不真面目な放蕩者のフォールスタッフが騎士としての名誉とは何だろう? と考える場面がありました。
へえ、それじゃ、なんだ、名誉って奴ァ、ただの言葉じゃねえか? じゃ、その名誉って言葉にゃ、なにがある? なんだ、その名誉って野郎は? 空気じゃねえか。
王と共に戦い、その忠誠心を貫いて戦死することが名誉なのか?
戦死してえば名誉も何も感じられない、偽ってでも生き延びていくことが名誉なのか?
いや、ただの言葉で、空気と消えてしまう。
フォールスタッフの名言と同じく、空気となってしまうだろう言葉で記事を書きました。名誉! と言葉で発しても、フォールスタッフがいう通り音が減衰していくと、物理的には空気の中に消えていってしまいます。
しかし、物理的に消えてしまう言葉でも人の心には記憶、感動として残っていきます。文字にしてブログに書くと電子データとして皆さんの目に留まります。
フォールスタッフの「名誉」のかわりに、僕はこの場で「感謝と感動」を記したいと思います。
思わぬツイッターのツイートから始まり、シェイクスピアの演劇を観れたことを嬉しく幸せに思い、この機会をくださった岡﨑さんに感謝いたします。
※舞台の模型です
※公式サイトです。もう今週の木曜が最後となります。
最後まで読んでくださり有難うございました。
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