イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

ウェールズ語ではウェールズの事をカムリ(仲間)と言います。ウェールズの歴史と、ウェールズとの関わりが深いアーサー王についてのページです

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ランスロット卿の味方、円卓の騎士「ボールス卿」

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「円卓の騎士、ランスロット卿はアーサー王の妃、グウィネヴィアとの不倫に焦点が行ってしまうけど、ランスロットが信頼して大好きだった人物がいるんだ」

※円卓の騎士一覧:「円卓の騎士」の一覧と「円卓の騎士」になる条件 

 

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「まさか、男性とか」

 

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「そう、男性だよ。でもご心配なく。アサオくんが、一瞬思った様な関係じゃないよ。ランスロットが信頼を置いたのは、従兄弟のボールス卿なんだ」

 

 

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「ああ、びっくりした。ボールス卿ってどんな人物なんですか?」

 

 

ボールス卿の生い立ち

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「ボールス卿も、円卓の騎士で、ランスロットと行動を共にする事が多かったんだ。幼い頃から境遇を同じくしているんだよ」

ランスロット卿の記事:円卓の騎士、湖の騎士ランスロット 

 

 

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「ボールス卿の父ボールス王はフランスのガニスを治める王で、ランスロット卿の父バン王はフランスのベンウィックを治める王だったんだ」
「ボールス王とバン王は兄弟で、フランク王の宿敵クラウダス王と戦っていたんだ。しかし、2人ともクラウダス王に敗れて殺され、ボールス卿、弟のライオネル卿、ランスロット卿の3人の幼い息子たちは、湖の乙女のもとで暮らし教育を受けたんだよ」  
「そして、成長したボールス卿は、卿はランスロット卿、ライオネル卿と共にブリタニアに行き、みんな円卓の騎士となったんだ」

 

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「幼い頃から仲が良かったんですね〜」 

 

ランスロット卿の味方、ボールス卿 

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「ボールス卿は、ことある度にランスロットと行動を共にしたり、アーサー王を敵に回しても、ランスロットの味方になったりしたんだ」

 

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「えっ、円卓の騎士なのにアーサー王に背いちゃうんですか? ボールス卿とランスロットはどこまで仲が良かったんですか?」

 

 

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「グウィネヴィア王妃と口論になったりしたとき、ふいに放浪にでてしまうランスロット卿を探し回ったりしていたなあ。さらに、ボールス卿はランスロット卿とグウィネヴィア王妃の相談を、ランスロット卿に買ってでた、不義をはたらく2人の仲裁役となったんだ」

「そうそう、グウィネヴィア王妃からの信頼も厚かったんだよ。ランスロット卿に何かあると相談に乗ったり、ランスロット卿がやり試合に出れないときは、グウィネヴィア王妃から、ランスロットの代わりに試合にでるよう依頼されることもあったんだ」

「グウィネヴィア王妃との不倫が原因で、ランスロット卿がアーサー王から追放された時も、ボールス卿は一緒にフランスへ渡ったんだ。そして、ランスロット卿から父の領土だったガニスをもらうんだ」

 

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「ボールス卿はとても強い騎士で、Galeholt侯爵の剣を振り回し(Duke Galeholt's sord)、額にはそれとわかるハッキリとした傷があったそうだ」
「初期のころ、アーサー王ローマ皇帝ルーシャスの使者として出向いたとき、争いとなり敵をなぎ倒す、活躍をするんだ」
アーサー王ランスロット卿との戦いが起こったときも、ボールス卿はランスロット側について、アーサー王と戦ったんだよ。 そして、ボールス卿はアーサー王と一対一で戦う場面があり、アーサー王を馬から突き落とし殺そうとしたが、ランスロットから止められた、という記述もあるんだ」

 

ボールス卿の人柄

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「ボールス卿は、不義を働くランスロット卿の味方となりアーサー王と戦ったので、円卓の騎士としては賛否両論あるかもしれないけど、人物としては誠実だったんじゃないかな」 

「ボールス卿は、ガラハッド、パーシヴァルと共に、聖杯を探し当てた3人目の人物になったんだよ。聖杯探索を成功できた人間は、純粋な人間しか成しえることが出来ず、不義を働いていたランスロットは、聖杯を前に卒倒したくらいだ」

※聖杯探索の話はこち

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「ボールス卿はランスロットと違って、誰もが知る童貞だったんだ。ところが、円卓の騎士であるサグラモール卿の異父妹でブランドゴリスの娘である美しいクレアは、ボールス卿に恋したんだ」

 「クレアは乳母と企み、乳母はボールス卿に魔法をかけてクレアと寝るように仕向けたんだ。そして、エリアン卿(白のエリアン)が生まれたんだ。本当は、童貞でないと聖杯探索はできなかったのだけど、その後のボールス卿は、パンと水のみを食べ、夜は地べたで寝るという禁断の生活をしており、受け入れられたんだよ」

 

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「他のエピソードは、聖杯探索の途中、兄弟のライオネル卿は悪魔騎士から激しいリンチを受けたんだ。近くでは、乙女が男たちに襲われ助けを求めていたので、ボールス卿は乙女を先に助けて、あとからライオネル卿を助けようとしたんだ」

「なんか助かった、ライオネル卿は、自分を先に助けなかったボールス卿を恨み襲い掛かったんだ。ボールス卿は無防備にも戦いを拒んだんだ。その誠実な行いが通じたのか、天から火の玉が降りてきて、ライオネル卿の暴走を止めたんだよ」

※ライオネル卿とのエピソードはこち

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アーサー王と反逆したモルドレッドの、カムランの戦いが終わった後、ボールス卿は、隠者となったランスロット卿を探し回ったんだ。そして、ついにランスロット卿を見つけ、同じく出家をしたんだ」

ランスロット卿が亡くなると、いったんフランスのガニスの領土に戻ったけど、ランスロット卿の弟エクター・ド・マリス卿、バルモア卿、ブレオベエリス卿と共に、聖地での戦いに向かい、そこで亡くなったんだ」

 

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「ボールス卿は、誠実な人で、だけど思い込んだら純粋なまで一途な面もあり、よく言えば真面目、悪く言えば融通の利かない性格、だったような気がします。それがとても魅力的に感じ、アーサー王物語を面白くしているのだろう、と思いますね」

 

 

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