
(登場人物は実在ですが、ストーリーとキャラはたなかあきら作です)
これまでのあらすじ
<登場人物>

ウェールズ内の一国を治めるハウェル。
乱暴者も勉強し落ち着いてきた。

ハウェルの弟クラドグ。かなりお調子者。


ウェールズの最権力者イドワル。冷静で冷淡、冷血。
ハウェルを敵対視するようになる。

最強国イングランドのアゼルスタン王。
やっていたイングランドからの使者

ウェールズの西部デハイバース。
ハウェルの領土にイングランド王アゼルスタンの使者が急にやってきた。

ハウェル様、ハウェル様。あなたがハウェル様ですか?

いやっ。俺はクラドグっす。

失礼、間違えた。ハウェル様はどこにおられますか?

おーい、兄貴〜アゼルスタン閣下の使者っすよ〜

ハウェル様の弟君でしたか。これは失礼しました。

ふむ、良きに計らえ。

クラドグ、下がってろ。

へ〜い。

わざわざお越しくださりありがとうございます。
アゼルスタン閣下の使者が来られるとは驚きです。
何か深刻な事態でもあるのでしょうか?

いや、深刻な事態では有りませんが、急ぎの事態です。

何か重大なことでも起こったのですか?

実はアゼルスタン閣下が、ハウェル様にお会いしたいとのこと。直ぐにお支度なさって、イングランドにお越し下さい。

唐突ですね。何の為にです?もし、断るとどうなりますか?

それは困ります。アゼルスタン閣下はハウェル様との面会を切に願われていていらっしゃいます。例のウェールズ統治者を名乗る、ハゲのイドワルの話もあると伺っております。

そうですか。それならばお断りする訳にもいきません。
分かりました。直ぐに準備をしましょう。

エレン、クラドグ。今からイングランドに出掛ける事になった。
済まないが、留守番を頼む。

ええっ? また出かけるんっすか?

分かったわ。

よし、支度は出来た。俺は使者とともに、アゼルスタン閣下に会ってくる。

くれぐれもお気をつけて。

ひぇっ、また国外へ行っちゃうの?
オレ、寂しいなあ~

直ぐに戻るよ。
おっと、ごめん!

誰だ、お前は!!
アゼルスタン王現る

誰だ、お前は!!
いやぁ、悪い、悪い。驚かすつもりは無かったんだけどね。緊急な事態ってことにしたんだけど、いてもたってもいられなくてね。つい、追いかけて来てしまったわ。はっはっはー

ア、アゼルスタン閣下。


アゼルスタン閣下?!!

おぉぉ、君がハウェル君か。

いえ、クラドグっす。

おぉぉ、これは失敬。

アゼルスタン閣下。わざわざ、遠い所をお越しくださりありがとうございます。

いやぁ、ハウェル君にどうしても会いたくてね。ところでハウェル君。ハウェル君はなぜワシに会いに来ないのだ?
イドワル君には言っておいたはずだけど。イドワル君も、ワシへの忠誠など君を部下にして言う事を聞かせる、と意気込んでいたがね。

お言葉ですが、イドワルの臣下になったつもりは毛頭ありません。それ以前にイドワルから何も聞いてません。ですので、アゼルスタン閣下に忠誠を誓い傘下に入ったつもりもございません。

何っ! ほぉ、言ってくれるねー、面白いじゃないか。ウェールズにもこんな肝の据わった奴がいるとはイドワル君とは大違いだ。このワシに面と向かって言えるとは面白い。ワシの傘下に入る気は無いのかね。

お話し次第ですが、基本的に傘下に入るつもりはありません。

あわわわ、兄貴、や、ヤバイっすよ〜 アゼルスタン閣下を怒らせたら・・・

そっ。そうよっ。ハウェル、落ち着いて。昔の悪い癖を出したらダメよ。

これは失礼いたしました。アゼルスタン閣下、どのようなお話でしょうか?

つづく
最後に

肝心な時にハウェルは、昔ワルだったころの気が強くて短気な性格が出てしまいました。アゼルスタンは激高するのでしょうか?
まあ、みな大人なので落ち着いて見守りましょう。
※おススメ記事です
最後まで読んでくださり有難うございました。


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