イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

ウェールズ語ではウェールズの事をカムリ(仲間)と言います。ウェールズの歴史、イギリスの歴史、アーサー王、イギリスの歴史に関連する内容を中心に記事を書いています。

アーサー王と多くの共通点を持つオワイン・ダントグウィン


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こんにちは、たなかあきらです。
今回は、中世初め頃のウェールズ統治者の中で、アーサー王とも深いかかわりがあると考えられる、オウァイン・ダントグウィンを紹介します。

注目点は、

・アーサー王とどの部分が共通しているのか?

です。おそらく、オウァインがアーサー王物語に取り込まれたのでは?と考えられます。

👉おススメ記事
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オワイン・ダントグウィンとは?

 

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ウェールズ創始者キネダの息子、エイニオン・アース(アース(Yrth):せっかちの意味)には2人の息子がおり、あだ名は手長と白い歯でした。

 

 

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長男はカドワロンと言って、ラウヒル(Lawhir、ロングハンド。Lawは手、hirは長い)のあだ名がありました。長い腕が特徴的で、身体を曲げずに足元の石を拾いカラス(敵)をやっつけたと言われています。

次男オウァインはダントグウィン(Ddantgwyn、白い歯。Ddantは歯、gwynは白い)のあだ名を持っていました。

 

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白いキラリと光る歯。歯は命、って何かで聞いた事あったな。オウァインは、輝くイケメンだったのでしょうか?

 

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そうだったかも知れません。オウァインの「輝く白い歯」は別の意味で、同じ「は」の発音でも、歯を刃に変えてみると「白く煌めく剣」となり、こちらの意味だったのではと思います。

 

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剣は騎士の命。白く煌めく剣を振りかざす、勇敢な騎士オウァイン。
かっこいい〜なんかある人物を思い出すなあ。

 

白い歯とロングハンドの活躍

 

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白い歯のオウァインは兄のロングハンドと一緒に、勇敢に敵に立ち向かって勝ち進み、国(グウィネズ)の領土を広げるなど活躍をしていました。

ロングハンドは、アイルランドから攻めてくるスコット族に対して、海を馬と船で繋いで逆に攻め立て、遠くの島に追いやった、と言う逸話もあります。

更に、従兄弟たちを招集して、ウェールズ沿岸に侵略していたスコット族も追い払い、領土を広げました。

 

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ロングハンドとオウァインは勇敢だけでなく、知もリーダーシップもあったんですね。

 

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父エイニオンの後はロングハンドが継ぎ、グウィネズの王となりました。

  

伝説の勇者、輝く白い歯の男

 

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「白い歯」のオウァインは北ウェールズのディン・アース(Din Arth)と呼ばれる地に住んでいました。

 

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Arth?なんか聞いた名前ですね。

 

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兄ロングハンドとともにグウィネズの領土を拡大してきたオウァインは、兄の後継者に選ばれていました。しかし、それを不服に思ったロングハンドの息子マエルグウィンがオウァインに牙を剥きました。
2人は北ウェールズの、カムランの谷で激突しました。このカムラン谷の戦いで、オウァインはマエルグウィンに敗北して戦死しました。そして、マエルグウィンが王になりました。

 

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「白く煌めく剣」とはエクスカリバーで、
「カムランの谷」とは、アーサー王とモルドレッドが戦ったカムランで
「甥のマエルグウィン」とはモルドレッドで、
「オウァイン」とは、あの有名なアーサー王のこと??

 


最後に

アーサー王には、色んな伝説があり、色んなモデル人物がいると言われています。
その中の一人が、オウァイン・ダントグウィンです。

アーサー王の実在のモデル人物を集めて アーサー王物語を構築してみた

6人のアーサー王を追え! (ウェールズ歴史研究会)
 

 

 

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