イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

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騎士道と武士道、あなたはどちら?違いと共通点は

皆さんは騎士道が好きですか?武士道が好きですか?そう聞かれて僕は答えれなかったことがあります。言葉はよく聞くけど、騎士道って何だろう?武士道って何だろう?

 

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疲れた企業戦士 

 

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仕事を長くやっていると、サラリーマンをずっと続けているとなんのために働くのだろう?そう自問自答することが増えてきました。

その自問自答を繰り返せば繰り返すほど、仕事に対する気持ちが分からなくなってきました。仕事道という言葉があるのなら、そのころの僕は道なき仕事の道を歩いていました。

そんな時に一冊の本に出合いました。今日は珍しく日本の歴史に触れています。

 

燃えよ剣 

 

 

それはある読書会に参加した時のことです。その時に課題本として出会った本は司馬遼太郎燃えよ剣」でした。読むに従い主人公の土方歳三の生き方に惹かれていきました。

 

燃えよ剣に描かれている土方歳三を簡単に表現するとこんな感じです。
土方歳三新選組の副長として新選組の規律を作り命を張って組織を守りました。類まれな剣術の腕っぷしを活かして仲間と共に尊王派と戦い続けました。新選組という強い「正義」感の下、それに従い「勇敢」に大胆に行動し、目的は江戸幕府の敵を破るという「忠義」を頑なまでも貫き通し「誠」に生きたのです。

堅物というかちょいと前までの、会社のためなら命を懸けれる、という企業戦士に通じる所もあるなあと思いました。その反面、そんな心は今は残ってないな、とちょっと無気力な自分を再認識しました。 

読書会で土方歳三の生き方を話していたら、
「そもそも武士道とは何だろう、対する騎士道とはなんだろう?」
そんな問いかけがなされました。

 

武士道とは?

 

新渡戸稲造著「武士道」に書かれている武士道の精神を、簡単に纏めると次の様になります。

「義」:正義、道徳、義理。正しい事をやろうという武士道の支柱です    

「勇」:義を行うこと。正しい事をする勇気で支柱の肝を磨くことです

「仁」:情け、寛容、徳。人徳で人の上に立つ心得のことです

「礼」:他人に対する思いやり。仲間意識で人と共に喜び、泣くなど人と分かち合う心です

「誠」:誠実、真実性。嘘はつかない、正しい事は曲げない「武士に二言はない」ということです

「名誉」:尊厳と価値観。羞恥心を持ち、恥じない行いをすることです

「忠義」:命令に対する絶対的服従。命を犠牲にしてまで主君に忠誠を貫く心です

 

燃えよ剣での武士道とは

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燃えよ剣に描かれている武士道的だなあと思われる土方歳三の生き方を探してみました。

土方歳三がこう述べている箇所があります。

「男の一生は自分の美しさを作るもの・・・・刀の美しさは粛然として男子の鉄腸を引きしめる・・・刀の性分・目的というのは・・・兵書と同じく敵を破るという思想だけのものである。・・・目的は単純であるべきである。新選組は(敵を破るという)節義にのみ生きるべきである。」


つまり、「自分の正義・信念を熱く貫きとおす」という姿勢を強く感じました。と思いました。 

先ほどの武士道の精神の中で、敵を破るという忠義のもとで「義」「勇」「誠」「名誉」を貫いた行動をとっていたと言えると思います。

土方歳三 - Wikipedia

 

騎士道とは?

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シドニー・ぺインターが近年、騎士道について説明しています。書かれている騎士道の内容を、武士道と比較して簡単に説明します。

「忠節」:君主に対する忠誠。キリスト教、教会に対する信仰。キリスト教の教えには絶対的に服従し、君主に対しては契約上の忠誠になります。その点が武士道の「忠義」とは異なります。

「武勇」:戦いで敵を打ち倒す力

「気前の良さ」:気高さ、気品のことで、騎士の資質として重要

「礼節」:仲間や相手に対して丁重にふるまうこと

     

また騎士道では女性を守ることが絶対であり、そこからレディーファーストが来ています。

 

アーサー王の騎士道

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アーサー王は中世5世紀終わり~6世紀のイギリスに生き、騎士道に沿った君主たる資質をフルに生かして無名の少年からイギリス王、さらにはフランス、ローマ帝国まで勢力範囲を広げた英雄として語り継がれています。そこで、アーサー王の資質を騎士道に沿って纏めてみました。

「忠節」:アーサー王と円卓の騎士との忠誠関係。

「武勇」:最強の名刀エクスカリバーで敵を打ち負かし、数々の戦闘に勝利する

「気前の良さ」:困った人を助け、来客には存分にもてなし、部下には多く報酬を与える気前の良さを持っていました。ここには「礼節」も心も含まれていると思います。

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アーサー王は武士道?

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アーサー王は西洋の騎士で、騎士道に乗っ取った素晴らしい王であったと想像できます。しかし、僕はアーサー王の行動は武士道にも多くの共通点があると思いました。

「忠節より忠義」:アーサー王と円卓の騎士の間の忠節にはキリスト教の信仰的な関係はあまり描かれていません。むしろアーサー王と円卓の騎士達の間の損得なしの忠誠関係があり、アーサー王の為なら、という円卓の騎士が多いです。これは武士道の「忠義」的な関係ですね。

「武勇より義」:確かにエクスカリバーを持ち最強の戦士でした。その戦いにおいても、私利は持たずみんなで国を強くしていくんだという考えを持ち、不合理に挑んでくる相手に対して正義をもって戦うという、「義」を感じます。

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また、アーサー王にはレディーファースト的な印象は受けず、王である立場を優先していました。映画でも「私は夫である以前に王である」という発言もあり、この心が騎士道を重んじる王妃には物足りなく感じたのかもしれません。(王妃は円卓の騎士の1人、ラーンスロットと不義を働いてしまいます。)

騎士道と武士道が混ざった感じで、武士道を強く感じるのは私だけでしょうか?

 

最後に、もう一度疲れた企業戦士 

騎士道と武士道をもう一度みてみると、「自分の生き方をしっかり持ち、自分を信じて諦めず、責任を持った行動をしなさい」と言っている気がします。

言葉は悪いですが、当時の疲れた自分には厳しく優しく、それができなければやめてしまえ!と言いたいところです。

※作者です。

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