美白、美肌へのこだわり ヨーロッパのスキンケアの歴史 

いろんな歴史
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人はいつから美肌、美白にこだわるようになったのでしょうか?

時代時代によって、美肌・美白の方法も大きく違っていたようです。

今回は、古代から中世にかけてのヨーロッパを中心に、美肌へのこだわりの歴史について分かりやすく概要をお話いたします。

 

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古代エジプトの美肌

 

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5500年前のエジプトでは、体毛が不潔だと考えられていました。ファラオたちは清潔感を保つために、全身をツルツルに剃ってカツラをかぶっていました。

太陽の光が強いエジプトでは、女性たちは美肌のためのスキンケアは必須で、紫外線や乾燥、ほこりなどから肌を守り、シミやシワを防ぐために徹底的に努力をしていました。

 

👉エジプトの男性も女性も同じくツルツル:
>>髭剃りの歴史 髭の剃り方からシェービングの目的まで

 

 

クレオパトラの美肌

 

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紀元前1世紀に生きたクレオパトラは美肌にこだわっていました。

クレオパトラが美しさを保った方法をご紹介いたします。

 

<クレオパトラの美肌方法>

  • ハチミツやアロエを日常的に使用
  • 牛やロバなどのミルク風呂
  • 死海の塩を使った風呂
    ミルクは角質除去や保湿に効果があり、塩には血流をよくし、冷えやコリを解消する働き

  • 当時は金よりも高価だった香料や香油を使用
    バラの香油はホルモンバランスを整え、保湿やシワ予防にも効果ります。
  • 酢に溶かした真珠を使用する
    酢には血流を良くし疲労回復に効果。真珠に含まれる真珠タンパク質は抗酸化作用・細胞の活性化する効果


>参考文献:
クレオパトラなど歴史上の美女たちがハマってた仰天のアンチエイジング 

 

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古代ローマの美肌 

 

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ローマ時代は女性も素肌を清潔にして育てる時代で、肌が白い事がおしゃれの基本、ステータスでした。 


入浴をして肌を清潔にし、香油を付け美肌マッサージをしたり、美肌パックや美肌化粧をしていました。

 

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ローマ皇帝ネロの妻ポッパエの美肌方法 

 

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ローマ皇帝ネロ(暴君)の妻ポッパエはロバのミルクを使った風呂やパックなどで、美肌を保持していました。

 

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ローマ時代の美白クリームの成分

 

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古代ローマの女性が愛用していた美白クリームが発見されました。
2003年にロンドン近郊で、ローマ人が2世紀に作ったと考えられるクリームが密封状態で発見されました。 

 

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クリームは白っぽく、微粒の粉が含まれており、おしろいに使っていたのでは、と考えられています。

古代ローマのクリームの成分は、ラノリン(羊の脂)、でん粉、二酸化すずでした。現在の化粧品の構成と、とても似ています。

※二酸化すずの代わりに、現在は酸化チタンが使用されています

・ラノリンは当時のクリームの基礎成分であったと考えられます
・でん粉も肌を柔軟にする効能があると言われており、当時の化粧品の必需品でした
・二酸化すずは、肌を白くする効能があると言われ、有毒な酢酸塩の代用として用いられていたそうです。


※参考文献
>古代ローマの難破船から発見された錠剤の成分が判明

 

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さらに、美白のために、古代ローマの上流階級の女性たちが食べていたものはクミンです。また肌につやを与えるために、雲母の粉も口にしていたそうです。

 

 

 

中世の美肌、エスカレートする白さ

 

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中世以降のヨーロッパでは、「雪のように真っ白な肌」が、最大のステータスだでした。


中世の北部ヨーロッパと英国では、1キリスト教の影響で化粧をすることは公に認められていませんでした。

化粧を許されたのは特権階級の人々のみで、化粧で自分自身を美しく見せることに夢中でした。

 

 

ヨーロッパの狂気の美白

 

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今の時代も美しく白い肌は好まれますが、中世ヨーロッパではその思いが尋常ではなかったようです。

中世の女性は病的に白く、か弱い事が女性らしいという程に、美白がエスカレートしました。

 

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・有毒な白粉をべったりつける

・血を抜いて青ざめさせる

・ビールで顔を洗ったり、眉を剃って細くし額の髪の生え際を剃って髪を結い上げることで顔の白さを強調しました。

 

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当時の白粉は白鉛や水銀などが含まれていたために、皮膚にシミができたり、歯が黒ずんでボロボロになったり、鉛中毒になる人が多くいました。

これを誤魔化すために、口元を隠す扇子が人気となったり、付けボクロが流行しました。

しかし、かえって肌も心もぼろぼろになったようです。

 

 

ルイ14世の時代の美肌方法 

 

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ルイ14世のスキンケアは、まともな方法でした。

17世紀のフランスのルイ14世の薬剤師が書いたとされる本には日焼け止め化粧水の作り方が書かれています。

みょうばん、硝石、氷砂糖、硼砂を雄牛の胆汁に入れ、二週間かき混ぜてこしたものです。

出掛けるとき顔につけ、夜は普通の水で洗い落とすと、日焼けが防げたそうです。

 

ルネサンス期の美肌方法

 

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カテリーナ・スフォルツァはルネサンス期の女傑として知られる女性領主で、

 「イタリア第一の女」と呼ばれ、美しさを維持するために独自の美容法を実践していたようです。

例えば、肌を白く美しく、なめらかにする方法として、新鮮な卵の白身を煮て、こした湯で洗顔していたそうです。

 

参考:カテリーナ・スフォルツァ – Wikipedia

 

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現代でも卵白で顔を洗ったり、パックをしたりする人がいますよね。

 

 

オーストラリア皇后、エリザーベトの美肌方法

 

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オーストリア帝国最後の皇后、エリーザベトは、当時ヨーロッパでもっとも美しい女性として知られていました。

 

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70歳を過ぎたエリザーベトは、ハンガリアンウォーター(ローズマリーをアルコールと共に蒸留した蒸留酒)により、若さと美しさを取り戻し、20代のポーランド王子にプロポーズされた逸話もあります。

 

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エリザ―べトは乳清(ホエイ)を飲んだり、子牛の生肉は、就寝時に顔に貼りつけて専用の革マスクで押さえ、パックとしても使っていたそうです。

 

・ホエイによる美白効果は、ホエイに含まれているフルーツ酸がやさしいピーリング効果をもたらしてくれて、皮膚の再生を促してくれるためと言われています。

ホエイは保湿力に優れていて、ビタミン、ミネラル、たんぱく質を豊富に含んでいることから肌にも良いと言われています。

 

・肉のコラーゲンやビタミンで肌がつるつるになる、という説もあります(美容効果は不明です)

 

 



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