その場所はロンドン塔(Tower of London)
ロンドンのテムズ川沿いを気持ちよく歩いてタワーブリッジを渡ると見えてくるのがロンドン塔です。
もともとは、イングランドを征服したウィリアム1世が外敵を守るために建築した要塞です。
国王が居住する宮殿として1625年まで使われましたが、その間に身分の高い政治犯を幽閉したり処刑する監獄としても使用されました。
特にヘンリー8世は3人の妻と2人の宰相をロンドン塔で処刑したのは有名な話です。
そんな中、イギリス・ウェールズの王族でロンドン塔に投獄され、なんとか鉄壁の塔からの脱出に成功しかけましたが、アクシデントに合い転落死してしまった王さまがいました。
そのウェールズの王さまの名前は、グリフィズ・アプ・リウェリンと言います。転落死したのには可哀そうで間抜けな理由が3つありました。
グリフィズの不幸な人生
グリフィズ少年は将来ウェールズの王になる資格を持っていました。しかし父リウェリンは兄弟のダヴィッドを溺愛し、可哀そうなグリフィズ少年はイングランドのジョン王のところに人質に出されてしまいました。
時代が移りウェールズの独立を認めたマグナカルタによって人質も解け、グリフィズ青年はようやく故郷のウェールズに戻ってきました。
しかし、兄のダヴィッドは面白くありません。ウェールズ法により弟のグリフィズの方がウェールズ王になる資格を持っていたのです。
兄のダヴィッドはウェールズにあるグリフィズの領土を奪い去り、更にグリフィズはダヴィッドによってイングランド王ヘンリー三世に再び人質として出され、ロンドン塔に投獄されてしまいました。
グリフィズがロンドン塔から落ちた理由3つ
①グリフィズの妻は身代金を積んでグリフィズの解放を願い出ますが、人質をフルに利用してダヴィッドに迫ろうと企んでいたヘンリー三世によって拒否されてしまいました。このため脱出を決行しました。
②グリフィズは、ベッドのシーツを結んで縄を作りロンドン塔の窓から何とか脱出しようと試みました。しかし、計算ミスでシーツの長さが10m足りませんでした。
③グリフィズは巨漢の太った男で、重さに耐えれなくなったシーツはほどけてしまい、可哀そうなグリフィズは転落死してしまいました。
ロンドン塔についてのおススメ書籍
・イギリスの歴史や文化に深く通じていた夏目漱石が、ロンドン滞在中の体験をもとにして書かれた本。
・ロンドン塔だけでなくイギリスの歴史が分かる本
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