イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

ウェールズ語ではウェールズの事をカムリ(仲間)と言います。ウェールズの歴史、イギリスの歴史、アーサー王、イギリスの歴史に関連する内容を中心に記事を書いています。

MENU

チェインメイルや西洋の甲冑 古代から中世の鎧の歴史(イギリス)

スポンサードリンク

f:id:t-akr125:20180724001733p:plain(18.7.28更新)
こんにちは、たなかあきらです。
イギリスでは古代より外敵との戦いや内乱など絶えず戦争が起きており、鎧は欠かすことのできない重要な道具でした。

この鎧も、古代、中世(前半)、中世(後半)で大きく変化していました。

それぞれの時代ではどのような鎧が用いられていたのか?
なぜ変わっていったのか?

について簡単に流れをご紹介いたします。

古代ローマ軍の鎧はロリカ・セグメンタタ

 

f:id:t-akr125:20180724001806p:plain
紀元43年にブリタニア(古代のイギリスの呼び名)がローマ帝国に降伏してからブリタニアは約400年近くローマ帝国支配下にあり、多くのローマ兵士がイギリスに駐在していた。

紀元75年頃から2~300年頃、イギリスには古代ローマの主要要塞が3か所あって、そのうちの1つが南ウェールズにカールレオン(Caerleon)という場所にあったんだ。当時はイスカ(Isca)と呼ばれ、当時約5500人の人々が住んでいたんだ。

そのカールレオンで完全な古代ローマの鎧と武器が発掘されたんだよ。古代ローマの鎧と武器がウェールズで見つかったのは初めてのことらしいよ。

 

f:id:t-akr125:20180724001833p:plain
古代ローマの鎧はどんな格好だったのですか?

 

f:id:t-akr125:20180724001806p:plain
発掘された古代ローマ時代の鎧はとても良いコンディションで、ローマの鎧は通常鉄でできていたと考えられた。格好はこの写真の感じだよ。ロリカ・セグメンタタと呼ばれているんだ。

ロリカ・セグメンタタ - Wikipedia

f:id:t-akr125:20161008233720j:plain

 ※発掘された鎧の写真:
https://www.facebook.com/TheHistoryOfWales/posts/1013956895391659:0

 

f:id:t-akr125:20180724001833p:plain
かっこいいですね!
映画「ローマ帝国の滅亡」でも似た鎧を着てましたね。着てみたいです~ 

f:id:t-akr125:20161008234803j:plain

 

f:id:t-akr125:20180724001833p:plain
アーサー王の映画、「キング・アーサー」でも似たような鎧を着ていますね。 

f:id:t-akr125:20161008234128j:plain

 

f:id:t-akr125:20180724001806p:plain
そうそう、アーサー王が生きたと言われる5~6世紀はまだまだローマ帝国の影響が強かったのだろうね。

  

f:id:t-akr125:20180724002224p:plain
※カールレオンは円形競技場、ローマ風呂など古代ローマの遺跡が多くあるところです。また、伝説によると5世紀になってからアーサー王がこのカールレオンの地で戴冠式をおこなったんだ。カールレオンが伝説の都市、キャメロットではないか?という説もあるんですよ。カールレオンは古代遺跡あり、アーサー王の伝説がありとても興味深い場所ですね。

※カールレオンに関するサイト

Caerleon Past Present And Future Roman Isca Camelot of King Arthur Ryder Cup 2010

 

 中世前半のイギリスの鎧:チェインメイル

 

f:id:t-akr125:20180724001806p:plain
古代のブリタニアの人々の戦い方は、鎧は着けず戦術・戦法もなく、敵ワ〜っと向かっていく戦い方だったんだ。鎧を着ていたのはローマ軍やブリタニアの高官だけだったかも知れないね。

 

 

f:id:t-akr125:20180724001833p:plain
そういえば、他の映画でピカピカの鎧は着ていない兵士達を覚えがあるのですが・・それは何ですか?

 

f:id:t-akr125:20180724001806p:plain
それはチェインメイルだよ。5世紀にブリタニアからローマ軍は撤退してからはローマ色はどんどんと薄れていき、中世はチェインメイル(くさび帷子、くさびかたびら)と呼ばれる軽装の鎧が広がったんだ。

作るのに手間取り、古代では普及しなかったんだけど、中世になって量産できるようになったため、ヨーロッパで広く使われるようになったんだ。

 

f:id:t-akr125:20180724001806p:plain
例を見てみよう。12世紀のイングランド王、ヘンリー3世が着ていたタイプの鎧だ。チェインメイルを着て、頭には兜を被っているよ。

f:id:t-akr125:20161010000707j:plain

 

 

f:id:t-akr125:20180724001833p:plain
重い鎧と違ってチェインメイルを着ていると、戦場でも俊敏に動けそうですね!

 

f:id:t-akr125:20180724001806p:plain
映画ではミスタービーンが演じる「The Black Adder」、邦題では『ローワン・アトキンソンのブラックアダー 〜大英帝国一のアホ、ブラックアダー』でもチェインメイルを着ていたな。

f:id:t-akr125:20161010002212j:plain

 

中世後半はピカピカの甲冑に:プレートアーマー 

 

f:id:t-akr125:20180724001833p:plain
さっきのローマの鎧は鉄の部分が分かれてましたけど、ヨーロッパの鎧と言うと、全身金属に覆われてピカピカのイメージなんですけど?

 

 

f:id:t-akr125:20180724001806p:plain
それはプレートアーマーと言って13世紀ごろからヨーロッパ大陸で使われる様になり、鋼鉄製の鎧は刀剣、槍や弓も多くは防げたんだ。イギリスでも15世紀に起きた薔薇戦争の最後の戦い、ボースワース野の戦いではプレートアーマーが使用されたんだ。

プレートアーマー - Wikipedia
 

f:id:t-akr125:20161010002410j:plain

 

f:id:t-akr125:20180724001833p:plain
プレートアーマーは強そうですね。

 

f:id:t-akr125:20180724001806p:plain
必ずしもそうでもないんだよ。確かに防御は強いけれど、プレートアーマーの欠点は通気性が悪く熱中症になりやすい、重たく身体に合っていないと動きが制限される、壊れたり変形したりすると自由な動きができなくなってしまうなどだよ。

イギリスとフランスの100年戦争の中で有名な15世紀初めのアジャンクールの戦いでは、プレートアーマーを装着したフランス騎士団は軽装のイギリス軍に大敗した例があるんだ。

f:id:t-akr125:20161010002533j:plain

アジャンクールの戦い

アジャンクールの戦い - Wikipedia

イギリスとフランスの100年戦争の分かりやすい概要 

 

 

f:id:t-akr125:20180724001806p:plain
それでも防御には有効なので、フランスとの100年戦争の影響を受けたのかイギリスでもプレートアーマーが使用されるようになったんだ。ロンドン塔(Tower of London)で見た甲冑もかっこよかったなあ。

f:id:t-akr125:20161010005217j:plain

 

最後に 

 

f:id:t-akr125:20180724002224p:plain
日本の鎧兜もかっこいいですが、西洋の鎧もかっこよく興味深いです。イギリスの鎧を見ると、時代によってかかわる国によっても着用する鎧の種類は変化していることが分かりましたね。

 

※おススメ記事  

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

 

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

www.rekishiwales.com

 

 

最後まで読んでくださり有難うございました。

取材、記事のご依頼、お問い合わせはこちらまで t.akr125@gmail.com