イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

ウェールズ語ではウェールズの事をカムリ(仲間)と言います。ウェールズの歴史、イギリスの歴史、アーサー王、イギリスの歴史に関連する内容を中心に記事を書いています。

歴史上の偉人に学ぶ アーサー王の戦略

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こんにちは、たなかあきらです。
アーサーは、王になる前は誰も知らないほど無名の人物でした。
岩に突き刺さった剣を抜いたものがブリタニアの王になると神のお告げがあり、
アーサーだけが抜くことができ、王になってしまいました。

とはいうものの、どこの骨とも分からない人物の臣下になる諸侯や騎士は
殆どいませんでした。
(本当は、アーサーは里子に出された、前王ウーサーの息子でした)

むしろ、周囲は王になったアーサー王を妬むものや敵が多く、
また仲間は殆どいない状態で、ブリタニアを治めるには苦しい状況でした。


アーサー王はどのようにして仲間を増やし、ブリタニアを纏め、さらには領土を拡大していったのでしょうか? その戦略には、学ぶ点が多いと思います。

どの時代も「人間関係」は大切です。
アーサー王の戦略には、特に人との関係を重点に置いていたように思えます。

戦略1 与え続ける

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「成功したいなら、手にに入れたいものがあるのなら、先に人に与えなさい」という格言もあります。アーサー王は所有することに固執せず、生涯持てる物を人に与え続けました。

 

その①

アーサー王のところに来た人には誰にでも食事のもてなしをしました。困った人が来たら、自分が持っているものは何でも分け与えました。こうしてアーサー王の周りには人が集まってきました。

 

その②

ブリタニア王になったアーサー王は、過去の王が奪った土地は諸侯たちに返し、
また自分の領土も分割して諸侯や騎士に治めてもらいました。
こうしてアーサー王の周りには軍を指揮できる有能な諸侯や騎士が集まり、円卓の騎士団を作ることができました。

 

その③
戦いのときには兵士たちには奪ったものはすべて与えると宣言し、拡大した土地はすべて諸侯たちに分け与えると宣言しました。

こうしてアーサー王は数々の戦いに勝利して領土はどんどん広くなっていきました。


戦略2 みな平等で高め合うチーム(円卓の騎士)

 


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魔法使いのマーリンの助言によって作ったと言われる円卓と円卓の騎士たち。円卓では上座も下座も設けられておらず、席に着くと人々は上下関係がなく平等で自由に意見を言い合うことができました。
もちろん騎士たちはアーサー王に対しても自分の意見を直接言うことができ、決定は多数決で決まったのです。

円卓の騎士になれるのは、信頼できる有能な臣下たちで、この円卓制度により、アーサー王は有能な騎士達と信頼関係を築くだけでなく円卓の騎士の仲間意識・絆を築くこともできました。


この理想的な円卓の騎士たちとアーサー王は共に協力し合い、国を発展させることができたのです。絶対君主が政治を行う6世紀の時代に、アーサー王はパイオニア的な政治の仕組みを作ったと言えると思います。

参考記事:「円卓の騎士」になる条件とは?

 

戦略3 情勢を見極める

 

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当初のアーサー王は兵力も少なく、数に勝る敵に向かっていかなければなりませんでした。
そこでアーサー王がとった戦略は、敵の情報をできるだけ収集し行動を読む。そして攻撃をするタイミングを見計らい、少ない兵力でも最大の効果が出るような奇襲戦法をとりました。
つまり、敵が身動きがとりにくい狭い場所を通るときに急襲したり、地形を利用して一気に攻め込み敵軍を分断させたり、少数で効果がでやすい一点集中攻撃を仕掛けたのです。


勢力が拡大し多勢の軍力を持った時には、アーサー王は戦い方を変えました。兵力に勝る場合は、相手を包囲しじっくりと時間をかけて、弱らせるのが効果的です。しかし、膠着状態が続くと、再び一点集中攻撃を行い、敵を蹴散らせました。

敵の情報を集め、自軍の状況とともに十分に分析し、臨機応変な戦い方をし勝利を勝ち取ったのです。


アーサー王の戦い方はランチェスター戦略に似ています)

ランチェスターの法則 わかりやすくアーサー王の戦いの事例で分析 

 

戦略4 目的とメリットを浸透させる

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アーサー王は国を統一し、富ませていくために多くの戦いをしてきました。
戦うなら勝たねばなりませんし、勝つためには全員の力を合わせ志気を上げて実力を発揮しなければなりません。


アーサー王がとった行動は、戦いに参加する人々に対して、戦いに勝利することのメリット、目的、方法を明確にするものでした。

・戦利品として得られた財宝は手に入れたものに分け与えよう
・戦いに勝てば領土を占領し名誉を掌中に納めることができようわ
・忠誠な臣下としてアーサー王の意志と命令に従って戦いさえすれば勝つことができよう

 

戦いに勝って領土を広げるというアーサー王の目的を果たせば、戦利品を手に入れることができるという臣下達のメリットを合致させ、熱意をもって臣下達に演説をし志気を高めたのです。


これに奮起した臣下達の活躍により、アーサー王ブリタニアを平定し、スコットランドアイルランドアイスランドデンマークノルウェー、フランスなど平定し、ローマ皇帝を倒すまでに至ったのです。 

 

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