イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

ウェールズ語ではウェールズの事をカムリ(仲間)と言います。ウェールズの歴史と、ウェールズとの関わりが深いアーサー王についてのページです

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カメレオン王の失敗、「出稼ぎ勇者」 第4話

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こんばんは。ウェールズ歴史研究家、たなかあきらです。
今回の「出稼ぎ勇者」の主人公は、カメレオンです。

失敗作

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ウェールズにも農民からのし上がり、王になった人物も何人かいるんだ。

 

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日本の下剋上みたいですね。
 

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その中の一人に、カドファエルと言う人物がいたんだ。
カドファエルはカメレオンの様に振る舞い、上手くやったんだけどね。今回は出稼ぎ失敗作だよ。
 

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えっ、カメレオンの失敗作?
 
 

パクリと奪った素早さ

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昔むかし、7世紀のウェールズ

一人の名もなき農民の男がいた。
その名はカドファエル。得意技はカメレオンであった。
 
ウェールズは外敵の侵略は受けるものの、外敵を押し込み再び勢力を広げていた。
しかし、その時の王は戦死してしまった。
 
「これはチャンスだ!」
 
カメレオンのようなカドファエルは、隙を見て幼い王子を国外追放し、素早く王座をぶん取ったんだ。
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ぴゅっ
 

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何と大胆な
 

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ウェールズの王室が始まって以来、身元も知れない他人に王座を奪われた大事件だったんだ。
 

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奪ったのなら、ウェールズ内でモチロン、反対勢力はあったんでしょう
 

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あっあった。しかし、このカメレオンは上手く変身したんだよ。

 

変化自在

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忍び寄り、長い舌でパクリとやった様に、王座をぶんどってからもカメレオンぶりを発揮したんだ。

・前王と同じ様に、隣国のマーシア国と同盟を結んだんだ。
・そして前王と同じように敵のベルナシア国と戦ったんだ。
・そして前王と同じように領土の拡大を狙ったんだ。
 

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前王とソックリまねですか。

 
なつかしいなあ。 
 
 

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そんな感じだ。カメレオンの様に前王がとった行動と同じカラーで押し進めたんだ。

 

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なるほど、前王のとった路線をそのまま周到したので、他の人からも批判が出なかったんですね。

 

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恐らくそうだろう。
ベルナシア国はその昔、ウェールズブリタニアと呼ばれた時代)と繋がった国の一部であり、ベルナシアを倒しかつての領土を奪回することはメリットが有ったんだ。

 

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まさにカドファエルはカメレオン王ですね。

 

カメレオン王の心変わり

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カメレオン王はその後もカメレオンぶりを発揮したのですか?
 

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しかし、カメレオン王は予想もしない行動に出てしまった。
 

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カメレオンの様に、他のカラーにパッと変わりでもしたのですか
 

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ベルナシアの息の音を止めようと、同盟国であるマーシア国などと協力して、遠征に出かけたんだ。勝利すれば大きなメリット、と言うところであったが、
決戦の前夜に、カメレオン男は忽然と姿を消してしまったのだ

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ええっ、
どこへ行っちゃったの?
 

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命が惜しくなったのか、故郷が懐かしくなったのか、急に態度を変えて何と軍を引き上げ、国に帰ってしまったんだ、、、

 

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それは大変! 戦いは大丈夫だったんですか?

 

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敵ベルナシア国の王オスウィウは息を吹き返し、同盟国の中心的存在のマーシア国のペンダ王は戦死し、敵ベルナシアに軍配が上がってしまったんだ。

これにより、カドファエルは戦争を放棄した王(Battle-Decliner)レッテルを貼られ、勢いを失って行ったんだよ。
 

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あら残念。
カドファエルは、似せる時も、変わる時も、カメレオンの様な男ですね。
 
ああ、出稼ぎ失敗!
 
 

最後に

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カドファエルは、戦争放棄人と言われるだけでなく、ウェールズ三大農民王とも呼ばれた、ウェールズの歴史上でも変わった王です。
 
これもカメレオン的な行動の結果なのでしょうか?

 

 ※出稼ぎ勇者シリーズ

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