
昔むかしの事でした。グレートブリテン島からポツリと離れた、今のマン島のお話がスタートです。
その男が活躍した九世紀では、マン島はアンイス・マナウ(Ynys Manaw)と呼ばれた国でした。
その男は代々、マナウ国を治める首長の血筋で、彼も父ギリアトから受け継いで、小さな国を纏めていました。


このメルヴァンが、今回の「出稼ぎ勇者」なんですね。
ソバカスってあだ名がお茶目。

ヴラヒ(Frych)っていうのが、ソバカスの意味だ。

ブラピ?

ヴラヒだよ。メルヴァン・ヴラヒ。

ウェールズはピンチだったのですか?

大ピンチ。大ピンチ。かなり酷い状態だよ。
ざっと羅列するよ。
810年:疫病で牛が大量死
811年:王宮が落雷で消失
812〜16年:最大国のグウィネズで後継者争いの内乱勃発
817年:強敵マーシアが侵略
818年:ポウィス国で内乱勃発
818、821、823年:強敵マーシアの更なる侵略

こりゃ、ウェールズだめじゃないですか。

益々事態は悪くなるばかり。そんな時、ソバカス君は考えたんだ。
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助けが欲しい。誰か助けに来てはくれぬか・・・


おぉ、剣心あるソバカス王子が助けに来てくれるか。これは有難い。
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火の如く攻めて来るマーシアとどう戦ったら良いのじゃ。

今のマーシアの状況からして、バタバタせぬ方が良い。兵を固めてしっかり防御する体制を作りましょう。無理に動かず、慌てず山の如くです。

さすが、ソバカス王子殿。世の中の動きを見切っておられる。
マーシアは、林の如く静かになったぞ。剣の心だけでなく、知の心もお持ちじゃ。
我が妹ネストと結婚し、このポウィス国を継いでくれないか?

はい、喜んで!
ソバカス王子を初めとする直系は、その後のウェールズの王族に引き継がれ、長く繁栄したのです。
最後に

今回のストーリーはこの記事を大いに参考にしています。
※今回はストーリーの都合上Cyngenをシンゲンと表記しています。(カンゲンとも呼ぶ)
 
  
  
  
  


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