心も特訓  ~夢と野望の激突 第5話~

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こんばんは。ウェールズ歴史研究家を名乗る、たなかあきらです。
舞台は5世紀前半にかけての、ウェールズ付近のアーサー王伝説をもとにした創作ストーリーです。毎週金曜日に更新しています。

 ※前回の第4話

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心も特訓

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ある日 、アルドリエン王はアンブロシウスとウ ーサ ーに騎士や王になるために重要な心得の話をしました 。

 

「お前たちは 、これまでよく食べよく寝て健康な体を作ってきたし、しっかり勉強して教養は十分に身につけてきたと思う 。しかし、外見の体と頭の中の知識だけだ。騎士になるためには、敵に負けない強い心 ・秀でた技 ・強靭な体、いずれも身に付けていかなければならない」

「アンブロシウス、ウーサー。特に、お前たちは騎士としての技がまだまだだ 。今の力では到底 、襲われた時に敵をを倒す事は出来ない。ましてや、戦場に出た時、生き抜くこともできないぞ」

 

「はい、僕たち一生懸命頑張ります。アルドリエン叔父上、宜しくお願いします」
「ぼくももっと強くなりたいし、一緒に頑張るよ 」
「ありがとう 、ブディック君 ! 僕たちも負けないぞ」

 

こうしてアンブロシウスとウ ーサ ーはアルドリエン王からの厳しい特訓を受け続けるのでした 。ある日のこと、いつものようにアルドリエン王の厳しい指導が二人に浴びせられていました。

 

「そんな根性がなくて 、強い騎士になれると思っているのか ?敵に勝てると思っているのか ? 甘い 、甘い 、甘い ! !もっと力を入れて踏込んでこい !」

「教養だけでは強い騎士にはなれないぞ !アンブロシウス、ウ ーサ ー、気合いが足りないぞ! さあ、もっと打ち込んでこい!」

 

「は、はいっ!」
「い、行くぞぉ!」

 

「はぁ、はぁ、はぁ」
「あっ(バタリ)」
「うーっ」

 

「もう二人ともギブアップか、情けない。アンブロシウス、ウーサー、遊びじゃないぞ。もっと真剣さを出せ」

 

「うっ、、」
「ウ ーサ ー大丈夫か ?」   
「う、うん大丈夫だよ、アンブロシウス」
「くそっ、叔父上は強すぎるし、厳しすぎる。もっと手加減してくれないかな」

「アンブロシウス、ウーサー、甘いよ君たち。がんばろう 、がんばって強い騎士になろう! 三人で一緒に力を合わせればきっとできるよ ! 」

「ありがとうブディックくん 。一つ教えてよ。僕たちはブディックくんよりも、ずっと弱い。なかなか、強くなれないんだ。どうすれば強くなれるの?   教えてよ、ブディックくん」

 

「アンブロシウスとウーサーは二人とも、戦い方には欠点があるんだ 」
「欠点?僕たちには何が足りないの?」

「君たち二人の剣は、昔僕たちが一緒に遊んでたように、チャンバラをやっている気がするんだ。要は生きるか死ぬかという、真剣な気持ちが弱いんですよ 。それに、これで勝てるかなあと自信が感じられないんです 。気持ち面で負けていては 、相手には絶対に勝てないよ 。相手に勝つイメ ージを持ち自分の力を信じて 、自信を持って相手に挑んでいく姿勢が大事だよ 」

 

「なるほどそういうことだったのか。分かったよ 。僕たちには必死さが足りなかったんだ ! 」
「自分は戦場にいる、相手を倒さなければ自分がやられてしまう。という意識は持ってなかったよ」
「僕らは自信がなくて、弱い 、弱いと思い込んでいたんだ 。ありがとうブディックくん」

 

「よしっ !行くぞっ!!」
「おお 、かかってこい ! !」
「ぎぇ〜〜い!!」

 

二人は力一杯にアルドリエン王とブディックに向かっていきました 。

「うむ、いい踏み込みだ! その感じだ!」

 

こうして毎日同じように厳しい練習が続いたのでした。厳しい特訓のおかげで二人はめきめきと上達し ていくのでした。

 

次回に続く。
この物語は、たなかあきら作のフィクションです。 

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最後まで読んでくださり有難うございました。

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