イギリス・ウェールズの歴史ーカムログ

ウェールズ語ではウェールズの事をカムリ(仲間)と言います。ウェールズの歴史と、ウェールズとの関わりが深いアーサー王についてのページです

MENU

イギリスの常識、日本の非常識。今回はバスです

f:id:t-akr125:20161216015519p:plain

こんばんは。たなかあきらです。

イギリスにいた時、なんじゃこれ! 

という日本では考えられないような体験をしました。そのいくつかをお話していきたいと思います。
今回は、バス編です。

 

f:id:t-akr125:20170202224756j:plain

 

驚いたバスの運ちゃんと乗客の非常識

 

僕は長距離のバスに乗っていた。何行きのバスだっただろうか。
10年くらい前の昔のことで記憶は定かではないが、恐らく南ウェールズの歴史遺産であるチェプストウ城を見て、当時住んでいた首都カーディフの家に戻るときだったような気がする。

www.rekishiwales.com

 

 

観光を堪能して疲れた身を、バスに完全に任せていた。のどかな田園風景が延々と続く風景をぼーっと眺めていた。そして、小さな集落に差し掛かった時のことであった。

 

急にバスが止まった。
何事が起きたんだ? バスが故障でもしたか? パンクでもしたか?
すると、運転手の申し訳なさそうなアナウンスが入った。

 

えっ、運転手さん、そりゃないよ。冗談言うなよ。
それ悪いジョークでしょ。そうそう、イギリス人の大好きな、笑えないジョーク。
バスの中は、そんなジョークを言う場所じゃないよ。

 

僕はそう信じた。乗っていた他のお客さんもきっとバスの運ちゃんは悪いジョークを言っていると思うだろう、と僕は思った。

 

おいおい、やめてくれよ。本当かよ。
バスは、急ハンドルを切って方向を変えた。

 

しかも、他の乗客の反応は、僕の予想をはるかに超えるものであった。

乗っていたお客さんからは、何の反応もなかったのだ。

こいつら、さくらか? 運ちゃんに雇われたのか?
どっきりか何かで僕をからかおうとしているのか?
みんなグルになって。

 

f:id:t-akr125:20170202225444j:plain

 

 

バスは方向を急転換してから、かなりの時間走り続けた。

まさか。まさか。まさか。
まさか、この乗客たちは・・・

 

その、まさかであった。

 

実はバスの運転手は車内アナウンスで、こう言ったのだ。

「すみませ~ん。バスの停留所飛ばしちゃったので、戻っていいですか? 30分ほど戻っちゃうんですけど」

 

僕は運転手の、間抜けたアナウンスにあきれ返り、乗客はその提案に大反発するだろうと期待した。
腹が減って食事をしたい人もいるだろう。人と会う約束をしている人もいるだろう。仕事でアポを取っている人もいるだろう。テレビ番組を見たい人もいるだろう。
僕も疲れたので早く帰って寝たい。
「何を言っているんだ君は。けしからん」
「戻ったら1時間もかかるだろう。忙しいんだ。そんなことに付き合っている暇はない。さっさと先に進め!」

などと、怒りの声が飛び交うことを予想した。

しかし、誰も無反応、暗黙の了解のような空気が漂っていた。

誰も怒らないのか? 自分の時間を無駄に使われて、腹が立たないのか?

 

僕は怒りを通り過ぎて、びっくりしてしまった。
乗客たちは沈黙を続けていた。というより、何事もなかったかのように乗っていた。
乗客たちはとても寛大なのか、またはこんなことが日常茶飯事なのか。
どちらかであった。両方なのかもしれない。

 

バスは30分かけて飛ばした停留所に戻り、人を乗せてまた走り始めた。

乗客たちは静かであった。
やはり、何事もなかったように乗っていた。だれもこの事について、苦情を言うものも、口にさえ出す人もいなかった。

イギリスではバスが停留所を飛ばして、30分かけても戻る、ということは常識の様であった。このことは、日本人の僕にとっては大いに非常識で、とても驚くことであった。

イギリス人は、運転手の過ちにとても寛大であった。そして、ロスした時間に対してもとても寛大であった。この点はとても感心したし、見習う点はあるなあと思った。
こんな、寛大な心をもって生きれたら、人生も楽だろうなあ。

 

来ないバス

f:id:t-akr125:20170202224639j:plain

さっきの運ちゃんは飛ばした停留所に戻り、大きく遅れながらもバスは来ましたが、
バスが本当に来ないときも何度もありました。

停留所の電光掲示板で、僕が乗ろうとしていたバスの表示が出ています。
あと何分、みたいな表示もでています。しかし、待っても待ってもなかなか来ません。
あっ!

電光掲示板から、そのバスの表示が突如として消えました。忽然と消えました。
そして、待っても待っても、そのバスは来ることはありませんでした。

ようやく来たと思ったら、次のバスでした。
僕が乗ろうと思っていたバスは、急に抹消されていました。なんのアナウンスもなく。

こんなことはよくありました。
日本では考えられない非常識ですが、イギリスでは日常的に起きている常識でした。

 

無サービスバス

f:id:t-akr125:20170202224711j:plain

バスの中では何のサービスもありません。
これには驚きました。
日本の場合が過剰サービスだからかも知れません。

 

お金を払う時、おつりはありません。ちょっとくらい、まけてくれることはありません。ぴったり払わないと、バス会社の丸儲けになってしまいます。

紙幣しか入っていなかったら、最悪です。
事前に財布の中にチャリ銭が入っているか確認してから、バスに乗らないといけません。

また、こんなこともしょっちゅうあり、僕を苦しめました。
バス停の車内アナウンスが全くないのです。

さっきどの停留所で止まったのか、次のバス停留所が何処なのか、全く教えてくれません。車内に停留所のルートも書いてません。

あれ、どこで降りるんだったっけ、今どの辺走っているのだろうか? 
と考えていたら、あっと言う間にバスは降りるべき停留所を素通りしてしまいます。

初めて乗る路線の場合は、最悪です。全くどこで降りたらよいのか見当もつきません。

イギリスの人たちは、どうやって間違いなくバスの乗り降りをしているのだろうか?
とても不思議でした。

でも運転手さんは、優しい人が多いので、僕はここで降りるので、その時に教えてください~と乗るときに行っておけば、ちゃんと停まってくれました。

 

どれもイギリスでは常識ですが、日本ではとても非常識のことです。驚くことばかりですが、それぞれの国には、それぞれの常識非常識があり、文化や風習を知ることが出来て、とても興味深かったです。僕にとってはとても良い体験でした。

 

 

最後まで読んでくださり有難うございました。


取材、記事のご依頼、お問い合わせはこちらまで t.akr125@gmail.com