かかあ天下? ~たたかうカムリ戦士15話~

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こんばんは。ウェールズの歴史研究家たなかあきらです。9世紀~11世紀にかけてウェールズ王家が分裂して戦いを繰り広げる様子を、様々な登場人物の人間模様の物語をシリーズで描いています。
 
前回の第14話は、ダヴィッド国王であるエレンの父が倒れ、その後をハウェルが継いだ話でした。
 
今回は、作成していたウェールズ法の完成です。
 
※前話

 (登場人物は実在ですが、ストーリーとキャラはたなかあきら作です)

 

これまでのあらすじ 

ここにまとめてあります~

www.rekishiwales.com

 

<登場人物> 

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ウェールズ内の一国を治めるハウェル。
乱暴者も勉強し落ち着いてきた。

 

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ハウェルの弟クラドグ。かなりお調子者。

  

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ウェールズの小国ダヴィッドの娘、エレン。ツンデレ系。

 

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ウェールズの最権力者イドワル。冷静で冷淡、冷血。
ハウェルを敵対視するようになる。

 

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最強国イングランドのアゼルスタン王。

   

ウェールズ法の完成 

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900年、ハウェルは自国デハイバースのウィットランドで議会を開いた。
そこで、ウェールズ初となるウェールズ法(ハウェル・ザ・グッド法)を制定した。
 
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デハイバースのため、ウェールズのために、これまでにない新たな法を作った。今から皆に公表する。
 

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ひとつ、資産は全ての息子達に均等に分けること。争うべからず。
ひとつ、死罪は廃止すること。しかし、罪を犯した親族は7世代に渡って被害者に償うこと。罪を犯した者は永遠に犯罪者として語り継がれる不名誉を追う。

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ハウェルの兄貴!すごいっすね。
これはいけまっせ〜
 
 
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ひとつ、臭い口臭、重病、セックスレスの夫とは離婚できる。
ひとつ、7年以上結婚生活を続けていれば、夫の財産の半分を得る権利がある。

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うぐぐぐっ、、、
キツイっすよ兄貴、、
これは、アネさんの入れ知恵かい?

 

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あら、クラちゃん、心当たりあるの??
ふうーん
夫なったら、なおさら常に精進することね。

 

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ひぇっ~、こわいっす。財産取られてバイバイっすよ〜

俺も結婚したら、ウェールズに住みにくくなるっすよ〜
兄貴もそうじゃ、ないっすかぁ? 
おぉ、こわっ・・・エレンのアネさん、ますます強くなるなあ~

 

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クラちゃん、何か言った??

 

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新たな動きが始まるウェールズ

 

ウェールズの片田舎で制定した法の噂は、口々に伝わった。
デハイバース国内はもとより、ウェールズ中に広がっていった。
更には、国を超えイングランドのアゼルスタン王の耳にも届いた。


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何!ハウェルがウェールズ法?
はっはっは〜
あの男、ウェールズの統治者であるイドワルより、ずっと見所があるな。
面白い、是が非でも会って話がしたいものだ。 

 

 

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しかし、それらを全く喜ばしく思わない人物がいた。
自称ウェールズ全体の統治者、グウィネズ王のイドワルであった。

 

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なにっ、ハウェルが戻って来ただと?
それにダヴィッド国を勝手に統合し領土を広げた?
さらに、法律まで作っただと??
ワシを無視してか!!

 

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はっ、そのようで。

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ウェールズの統治者は誰だと思っているのだ?
けしからん!
偉大なイングランド王アゼルスタン閣下に会いに行き、懲らしめてもらうよう言いつけてやる!

 

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またまた、行かれるのですか?

 

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そうだ、すぐにアゼルスタン閣下のもとへ出発だ!
 
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へい
(アゼルスタン閣下もうっとうしいだろうなあ~)
 

最後に

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10世紀中ごろにㇵウェルによって作られたウェールズ法は素晴らしいものでした。
ㇵウェルがローマで学んだ様々な法律の良いところとウェールズの風習を組あわせた最新の内容でした。
このウェールズ法は16世紀中旬にヘンリー8世によって書き換えられるまでウェールズで使用されていたそうです。

詳細は以前のこの記事をご覧ください、と言いたい所ですが、
トーリーのネタバレになるので当分は伏せておきます。
こんかいは、こちらでご勘弁を。(ㇵウェルの関する本)

 

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最後まで読んでくださり有難うございました。

 

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