(18.7.14更新)
皆さんこんにちは。アーサー王を追え!へようこそ!!
・イギリスの英雄アーサー王は実在したのか?いったいアーサー王は誰なのでしょうか?
この番組では、アーサー王ではないかと疑いのある古代の人物を古代からお呼びしてインタビューし、アーサー王のモデルかどうか皆さんに想像していただきます。
※記事一覧
前回の第4回のゲストはウェールズの騎士、オウァイン・ダントグウィンさんでした。とてもアーサー王にそっくりで驚きましたね。
今回の第五回目のアーサー王を追え!のゲストはこの方です。
今回のゲストは超大物、西ローマ皇帝
はるばる時空の遠くから西ローマ皇帝にお越しいただきました。コンスタンティン三世さんです。
5世紀初めのフランスからやってきましたローマ皇帝のコンスタンティンです。よろしくお願いします。
ローマ皇帝閣下、お会いすることができとても光栄です。フランスと仰いました?閣下はフランスのご出身ですか?
フランスのブルゴーニュー地方で産まれ、ワシら一族はずっとその地でローマ帝国のもと小領主をつとめていたんだ。
コンスタンティン三世さんはブリタニア王、西ローマ皇帝を歴任した超エリートですね。どの様にご出世されたのかエピソードを聞かせて下さいませんか?
兄のアルドリエンはブリタニア王(イギリス)になり、ワシも兄の手助けの為にブリタニアに派遣されるかなと思っていたんだ。しかし、兄アルドリエンはスコットランドに行った時あまりの寒さにギブアップし、2か月でブリタニアの王を放棄したんだ。
自由奔放な兄でしてね。それならばワシがやるよ!ということで、若干22歳の時にブリタニア王になったんだ。
大出世の第一歩ですね、聞いていてワクワクします。
西ローマ皇帝にのし上がったゲスト
しかしね、そうは世間は甘くないんだよ。時代は混とんとしていましてね。ブリタニア王になったものの、おおもとのローマ帝国が軍隊をブリタニアから引き上げる、って言い始めたんだ。軍隊なしでワシだけブリタニアにいても困るんで抵抗したのだが・・・
当時、西ローマ皇帝はホノリウスで、本国では外敵にやられてブリタニアに軍隊を置いておくのは難しかったんだな。それなら弱体化している西ローマ皇帝の座を乗っ取って、ワシの要求を叶えようと考えたんだ。
ちちょっと、いいですか?話が急に大きくなって、ついていけなくなりました。つまりは、強大なローマ帝国の要求に従うのではなくローマ帝国を乗っ取ってコンスタンティンさんがローマ皇帝になろうとしたわけですか?
まあ、そうだな。ワシの祖先にマグヌス・マキシムスという西ローマ皇帝がいただろう?ワシもマグヌスも同じようにブリタニア王になってから、西ローマ帝国に攻め込んだんだよ。わしもマグヌスを手本にしただけさ。若かったな~ハッハッハ
マグヌス皇帝は先日ここに来ていただきましたよ。
そうか、時空の世界もせまいな!
ワシもマグヌスも西ローマ皇帝にはなったけど、その後二人とも失敗したなあ、ハハハハッ
歴史は繰り返す
そういえば、マグヌス皇帝がコンスタンティンさんのご先祖ということは、ひょっとして、、、、
ひょっとして?
伝説の英雄アーサー王ともご関係が?
アルトリウスのことかい?アルトリウスはワシの息子、ウーサー・ペンドラゴンのせがれだそうだな?
コンスタンティンさんはアーサー王の御祖父でしたか!
そうらしいな。
アーサー王伝説 アーサー王は実在したのか?歴史書にみるアーサー王と先祖
アーサー王物語を拝読させていただきますと、ブリタニアから海を渡りフランスに攻め入り、ローマ皇帝ルキウスと戦い勝利しています。お話を伺っていますと、アーサー王ととても似ていると思うのですが、いかがでしょうか?
たまたま似ているだけじゃないかな?それか、ワシの行動がマグヌスと似ているように、アルトリウスもマグヌスやワシの事を勉強して真似たんじゃないかな?ハッハッハ~
おっと、これは思いもよらぬ貴重なご発言。知られていなかったアーサー王の新たな真実が見えてきた気がします。
そう言えば、コンスタンティンさんはウーサー・ペンドラゴンさん以外にも有名な息子さんがいたと聞きました。
ワシの後にブリタニア王になったコンスタンス、後で聞いたが家臣のヴォルティゲルンに暗殺されたらしいな。奴をやっつけたのが、次男坊のアンブロシウスと聞いたがな。
実はアンブロシウスさんも先日ここに来ていただきお話を伺いました。とてもまじめで立派な方でした。アーサー王との共通点が多くあり、とても楽しいひとときを過ごさせていただきました。
ワシの自慢の息子、アンブロシウスと時空を超えてニアミスだったわけだな。世間も狭いな、ハッハッハ~
※アンブロシウスの記事
最後に、コンスタンティンさんの好きな言葉を教えてください。
そうだな、自分の考えを大胆に行動すべし!
ローマ皇帝らしい力強いお言葉、ありがとうございました。
こちらこそ。
最後に
皆さんいかがでしたか?今回はこれまでにも増して、アーサー王の様々な面が見えてきたような気がします。西ローマ皇帝になったコンスタンティンさんはアルトリウスでは無さそうですが、アーサー王のモデルになった可能性は大きいと皆さんは思いますか?
(※これまでお話しした内容はフィクションが多く含まれています)
コンスタンティン三世の解説
アーサー王(アルトリウス)の祖父は西ローマ皇帝コンスタンティンⅢ世で、時代はおよそ100年ほどアーサー王より前となり375年頃に生まれたとされます。ブリタニア王になった兄アルドリエンは戦いと寒さに嫌気が差し、わずか数か月務めただけで407年頃にブリタニア王の座を弟のコンスタンティンに譲ってしまいます。コンスタンティンは海を渡りゴール地方に侵入し拠点をアルルに置きます。
さらに勢力をライン川まで伸ばし、西ゴート族との戦いなどで勢いを失っていた西ローマ皇帝ホノリウスに皇帝の座を認めさせます。コンスタンティンⅢ世もマグヌス・マキシムスと同じように、ブリタニア王⇒フランスに勢力拡大⇒西ローマ皇帝の道を歩みます。しかし、コンスタンティンⅢ世もマグヌスと同じように栄光の日は続かず、失脚の道へ落ちていきます。
コンスタンティン軍の副官ゲロンティウスが裏切り・・・
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最後まで読んでくださり有難うございました。
ではまた次回!!
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